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蕎麦といったら、温かい「にしんそば」が好きだ。
温かい「にしんそば」を初めて食べたのは、たしか京都の円山公園の近くだった。まだ子どもたちが小学生の頃である。
蕎麦が健康食品だということも、何も知らなくて、ただ京都に行ったら食べてみようと思ったことがきっかけだ。それが案外美味しく感じたことから、機会があれば「にしんそば」を食べている。
それでわかったことは、にしんの味もそばの味も、店によって違うということである。当たり前といえば当たり前だが、まったく違うのだ。
インスタントの麺を使ったそばと、手打ちのそば。手打ちでも蕎麦粉にも違いがかなりあって、美味しいお店とそうではないお店の差は大きい。
四日市市内の老梅庵では三重県産の蕎麦粉を使っていることもあり、風味が乾麺とはまったく違う。美味しい。
もっとも、美味しいかそうでないかは、好みの問題である。そばがあまり好きではない夫に言わせれば「どれも同じ」だったけど、おつゆの味や付け合せのネギの分量もお店によって違うのだ。違いをわからないとは、感性がどうかしているのではないか。
私としては、これからの人生も、にしんそばを食べる旅を続けていきたい。
※写真は京都の今熊野神社近くで食べたにしんそば。地元の食堂という感じだった。美味しかったよ。