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Tableau初心者向け勉強会を成功させるためのヒント
** Tableau Tips * Tabjo Advent Calendar 2022 - Day10 **
ここでは、Tableau初心者向け勉強会を開催する予定の方に向けて、参加者に喜んでもらうために心掛けた方がいいポイントを、過去の経験を踏まえて、いくつか述べようと思います。
まず本題に入る前に、前提として、一般的な勉強会を開催する時に心掛けた方がいいポイントからお伝えします。
◆一般的な勉強会成功のポイント
①ニーズを捉える。
こういう勉強会しようと思ってるんですけど、興味ある人いますか?
勉強会を開催しようと思ったら、まずはリサーチから始めましょう。ニーズに合っていないと、自分の時間も相手の時間も無駄になってしまうので、事前に誰か(できれば数名)にざっくりした構想を話し、興味を持ってくれる方がいたら、その人たちを巻き込んで、勉強会の準備を進めてみましょう。
②キーパーソンを味方につける。
特に社内で勉強会を開催する場合、可能なら、事前にキーパーソンの承諾を得てから開催すると、参加者が気兼ねなく参加できるのでオススメです。
※実際、私自身も、過去に、所属する支店の支店長から全面的にバックアップを受け、支店全体を巻き込んだTableau勉強会を開催したことがあるのですが、”支店長のお墨付き”ということで、マネージャー層からも理解が得られ、みんなが参加しやすい雰囲気だったので、結果として50名以上の方が参加してくださいました。
③開催告知は早めがベストだが、当日でもOKなことも。
勉強会開催は、できれば事前に日程を決めて早めに告知した方がいいですが、Tableauに興味のある人が身近に多ければ、当日告知でも、それなりに参加者は集まります。
先日実施したTableau社内勉強会。録画データが壊れており、ポイント絞って再録画。前日にKTのデモをライブで見て、やっぱライブはいいなと実感し、「今日の午後再録画するから見たい人はどうぞ」と、当日の朝周知したら、約10人がオンライン参加し、喜んでもらえたので、自分のモチベも上がりました☺ https://t.co/kYk4cGv0HZ
— noriko ooi (@OoiNoriko) May 21, 2021
続いて、こうした前提を踏まえて、本題に移ります。
◆初心者向け勉強会を成功させるためのポイント
①時間は短ければ短いほど喜ばれる。
初心者向け勉強会の時間は、経験上、「30分」がベストです。
※開催形態にもよると思いますが、だいたい1時間を超えると、前半だけ出席して後半は欠席する、といった方が増えるので、あえて「30分だけ」といった短時間の方が、最初から最後まで出席してもらいやすいです。
また、1回の説明時間(参加者が聞いているだけの時間)は、できれば3分を超えないようにしましょう。
※経験上、3分以上説明すると、初心者の方が飽きてしまい、離脱につながりやすいので、細切れで説明をし、手を動かす時間も作りながら、参加者を飽きさせないようにする仕組みが有効だと思います。
②あえて少し低いレベルに設定すると、食いつきがよい。
初心者向け勉強会は、参加する初心者の方に興味を持ってもらい、「自分にもできる!」と思ってもらえて、初めて意味のあるものになります。
だからこそ、扱う内容は、あえて参加者のレベルより、少し低めのレベルで設定してみましょう。
※実際にやってみないと、参加者のレベルが分からない場合、反応を見ながら、徐々にレベルを上げ、どの程度のレベルがちょうどいいか探りながら、程よいレベルを見極めて、勉強会を進めてみてください。
初心者の方は特に、「自分にはできなそう」と感じると、途端にやる気が失せてしまう傾向があります。まずは「できる!」を実感できる内容にすることが重要です。
※上記の考えは、子どもの公文の先生から学んだ、以下のエッセンスを応用しています。公文は、あえてちょっと下のレベルから始めることで、「できた!」の成功体験を重ねて自信につなげるのですが、何か新しいことを始めるときのスモールステップの考えとして有効だと実感しています。
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③初心者に伝えたいことの全てはブロンズデモにある。
初心者向け勉強会のもう一つのゴールは、参加者に、「Tableauって楽しい!」「もっとやってみたい!」と思ってもらうこと。
そのためのエッセンスは、ブロンズデモに凝縮されています。
特に、KTのブロンズデモは、何度見返しても発見があり、自分自身のスキルアップにもつながります。
初心者向け勉強会で何をやればいいかわからない・・・と困ったときは、
まずブロンズデモを見てみましょう!
きっと、いろんなヒントが得られると思います。
Tableau入門者向けの勉強会開催に向け、Bronze Demoを見返したら、新たな発見がたくさん!こんな話してたっけ?と思うぐらい、前見た時とは全く違って見えました。前提知識の有無で伝わり方ってこんなに違うんだ
— noriko ooi (@OoiNoriko) May 6, 2021
初めてのTableau : Bronze Demo ~ Data Storytellingの第一歩 https://t.co/au4mgbsl16
◆まとめ
Tableau初心者向け勉強会をする場合、めざしたいゴールは、参加者の人たちに、以下の感想を持ってもらうこと。
これなら自分でもできそう!
楽しい!
もっとやってみたい!
こうした、めざすゴールを実現するためのポイントについて、私が経験から導き出したことを、今回書かせていただきました。
今後、初心者向け勉強会を予定している方のヒントになれば幸いです。
◆おまけ
初心者に教える側の心構えとして、初心者の方に対して、こんなふうな優しい気持ちで接したら、お互いに温かい気持ちで勉強会を行うことができるのではないかな、と感じた言葉達に出会ったので、おまけとして紹介させていただきます。
どんなに小さくてもいいから成功体験をさせてあげること。これ以外に自信を持たせてあげられることなんてあるのかな。
— 福成浩之◆ブラックな東京支社長 (@fukunari_tg) December 6, 2022
小学生は「時間と量」の感覚が大人よりも劣っています。経験値が少ないので当たり前です。だから、スケジュールをを立てるときは、短い時間、やる内容をできるだけ細分化して考えてあげると、勉強がしやすくなります。そして、大事なことは一つひとつが終わる度に「褒めてあげること」。
— さば先生@中学受験塾講師 (@saba555) December 6, 2022
小さな成功体験をさせることで、自信を持たせること。
短時間でたくさん褒めてあげること。
初心者向け勉強会においては、Tableau初心者に対し、こうした経験を積ませてあげることが重要だと、私は考えています。教える側のこうした心掛けにより、初心者向け勉強会の中で、参加者がTableauにワクワクを覚え、「もっとTableauを学びたい!」と感じたら、大成功です。
実は今私が育てているApprenticeの中に、私の初心者向け勉強会をきっかけにTableauに興味を持ち、Apprenticeになった方がいます。初めての 1 on 1の時、DATA Saberに挑戦しようと思ったきっかけが、私の初心者向け勉強会だと本人から聞いて、私はとても嬉しい気持ちになりました。
初心者向け勉強会をこれから開催する方にも、同じような嬉しい体験が起こってくれたらいいな、と思っています。