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アーユルヴェーダを学びたい方、サロン開業を考えている方へ

元住吉でサロンを営む、アーユルヴェーダサロン環の後藤です。
職業柄、「これからアーユルヴェーダを勉強したい」とお考えの方や、<セラピストの勉強中でサロン開業を目指している>、という方からのご相談をいただくことがあります。アーユルヴェーダを教えているスクールはたくさん存在しているものの、検索するだけではどこがいいのか分かりづらく私もスクール選びには大変苦労しました。また、スクールを卒業したはいいものの、開業のためのリアルな道のりが見えてこない、というご意見もとてもよく分かります。

というわけで、私の1経験には過ぎないですが、それでも同じような方の参考に少しでもなればと、よく寄せられる質問について記事にまとめることにしました。

  • 1回目はスクール選びについて

  • 2回目は開業までの準備や心構えについて

    を書いていく予定です。記事の内容が<アーユルヴェーダを学ぶ>というテーマと<サロンを開業する>という二つのテーマが混在しているのですがご興味ある箇所をピックアップして読んでください。

アーユルヴェーダを学ぶには、スクール選びは超重要!

いわゆるアーユルヴェーダのスクールには、基礎理論、カウンセラーになるための講座、セラピストになるための講座、お料理教室などいろいろな教室があり、目的に応じて選ぶことになります。

アーユルヴェーダは伝承医学で、師匠から弟子に教えが伝承されこんにちまで発展してきた学問です。その歴史を鑑みても、少なくとも本を読んだだけでは勉強した、といえるものではなく、師匠選びはめちゃくちゃ大事です。また、やはり歴とした医学なので、学びは長く続き、実際開業後もスクールに通う方が多いです。中級、上級と進んでいったとき基礎の重要性を実感するので、最初のスクールはなおさら大事であること、そこで出会うクラスメイトの存在も、学びを深めていく上では大きい存在になるということを理解しておくと良いと思います。

現実問題、スクールとの相性が悪いと通学がストレスになる場合もあり、そうなってしまうのは大変勿体無いです。講師の方のキャリアだけでなく、優しく教えてくれる人が自分に合っているのか、テンポよく面白く説明してくれる人がいいのか、問い合わせした時の対応が真摯で安心できるとか、卒業生がたくさん活躍されているかなど、色々な視点でスクールを吟味することをお勧めします。

ちなみに、アーユルヴェーダを好きになれるかまだわからない、足を踏み入れるか検討中というような方は、料理の先生やセラピストさんが開いているはじめての方向けの1Day講座に参加してみるのがいいと思います。

セラピストを目指す人が学ぶべき内容とは

セラピストになるには、オイルトリートメントの技術だけでなく、最低でも<基礎理論>は習う必要があります。逆にいうと基礎と言ってもきちんと学べば、学んだ範囲の中で十分サロンを営業できます。そして実際営業をしてみるとクライアントの身体を見て疑問がわいたり、サービスの質を高めたいと感じれば、その後に必要に応じてカウンセリングやトリートメント技術の中級、上級クラスに進めば良いわけです。

ちなみに私のこれまでの学習歴はこのような流れです。

あるスクールで基礎理論とトリートメント技術を学ぶ。

別のスクール(ハッピーアーユルヴェーダさん)で基礎理論とトリートメントを学び直す
(これは最初に行ったスクールでの学びが開業には不十分と感じたため)

インドでの短期研修(Satvikアーユルヴェーダスクールさん)に参加しドクターから理論やトリートメントを学ぶ

開業後、カウンセリングやトリートメントの質を高めたいと思い、日本アーユルヴェーダスクールに入学。(現在も通学中)

おすすめのスクール(セラピストを目指す方向け)

セラピストコースを選ぶ上では、自宅やマンションの一室で、日本で手軽に揃えられるアイテムを使って、すぐに開業できる方法を教えてくれるかどうかも重要なポイントとなります。

というのも、アーユルヴェーダのトリートメントはめちゃくちゃ道具が多く、道具こそ全てともいえるからです。アビヤンガはオイルを温めるウォーマーを使いますし、シロダーラはポット、ポットを吊るすスタンド、オイルを温める道具が必要になります。また、一番サロンでのやり方が分かれるのがスウェーダナ(発汗)。私のサロンではスクールで教わった特殊なやり方(低コストでできる)のスチームサウナ(蒸気発汗)を提供していますが、ハマム浴、遠赤ドーム、シート発汗などいろいろなやり方があります。全ての道具をインドで売っているような本格的なもので揃えようとするとおそらく何年も採算が取れなくなってしまうので、身近にある道具で行う方法を教えてもらうのはとてもありがたいことなんです。

※インドやスリランカの現地で学ぶべきか、国内で学ぶべきかお悩みの方も多いですが、上記の理由から、まずは国内で学び別のタイミングで現地に行くという選択も良いかなと思います。海外で学ぶ場合は、通訳の方がアーユルヴェーダの専門家であるかというのも大事なポイントになります。

※ここで紹介するスクールはあくまで私が通ったところだったり、親しい友人から「通ってよかった」と聞いた場所となります。ここに掲載がないスクールが決して悪いという訳ではありません。

理論も技術も学ぶなら

ハッピーアーユルヴェーダ
→理論もトリートメント技術でも私が長いことお世話になっている遠田優美さんのスクールです。個人でされている教室なので敷居も低く、アットホームな雰囲気の中学ぶことができます。上述したようなすぐに開業できる方法を教えてもらえますし、実際こちらを卒業されてサロンを開業された方も多数いらっしゃいます。優美さん自身が大人気のセラピストさんなだけあって、知識も経験も豊富で信頼できる方です。
基礎講座は、理論も実習もとても充実した内容で、ギーやアーモンドミルク、サプリメントジャムなどを作ったり、とても楽しかったです。お昼にいただけるアーユルヴェーダランチもおいしい。セラピストになりたい方から、趣味や自分と家族の健康増進のために学んでみたい、という方にもおすすめです。
私は開業してからもお世話になっていて現在古典書を読む会に参加させていただいています。

Satvikアーユルヴェーダスクール
日本にアーユルヴェーダを広めた第一人者である佐藤真紀子先生のスクールです。私はSatvikさん主催のインド研修に参加して以来、単発の講座に参加させていただきお世話になっています。佐藤先生のお話はユーモアがありとても楽しい方です。また佐藤先生自身がハタイクリニックでセラピストをされてきたためとても実践的なお話を聞くことができます。こちらのスクールでも自宅やマンションの一室ですぐに開業できるやり方を教わることができます。
私自身はSatvikさんの基礎理論やセラピストコースを卒業したわけではないですがインド研修以来こちらのスクール出身の方と親交させていただいていて、皆さんさすがという一流のセラピストさんたちばかりです。

スヴァルナアーユルヴェーダ
アーユルヴェーダ医師(BAMS)である澁谷るみこ先生のアーユルヴェーダスクール。私は直接るみこ先生とお会いしたことはないのですが、知り合いのセラピストさんが何名かこちらのスクールの出身で、その方達のサロン、トリートメントがとても良かったので挙げさせていただきました。(出身の方が実際に開業しているというのはやはり重要なポイント。)

トリートメント技術だけ学ぶなら

理論はすでに学習済みでセラピストになるための技術的な勉強がしたい方はこちらのスクールもおすすめです。(関西にあるサロンさん兼スクールです。)

京都アーユルヴェーダmanju
京都で”予約が取れないサロン”として有名な愛子さんのスクール。愛子さんは直接お会いしたことが何度もあり、色々お世話になっていますが、とても信頼のおけるProfessionalな方で、彼女の教えは間違いないと思います。

理論を学ぶ、またはカウンセラーを目指すなら

日本アーユルヴェーダスクール
こちらは私が開業後に現在通学しているスクールで老舗の大手スクールです。基礎クラスだけで1年、全て通うのに4年かかるスクールですが、じっくりアーユルヴェーダを学ぶことができ、受講料はそれなりとはいえ、結果安く感じるというほどに満足度が高かったです。こちらの基礎クラスはカウンセラー養成講座のため、トリートメント技術は習得できません。(セラピストコースは別にあり、基礎クラスを出ないと学べないです。)セラピストの方がカウンセリングの質を向上するために通うのもおすすめで、他のスクールで習ってきた方もたくさん入学されています。
基礎クラスのメインの講師はハタイクリニックで現役アーユルヴェーダ医師をされている及川先生で、ファンがとても多い人気の先生です。(私もその一人。)応用に進むと日本で長きに渡り多くの方にアーユルヴェーダを教えてきたクリシュナ校長の授業を受けることができます。

AMAJアーユルヴェーダ・メディカル・アソシエイツ・ジャパン
こちらの講師の田端先生もアーユルヴェーダ医師(BAMS)です。田端先生が日本アーユルヴェーダスクールの中で講師をされていた時に教わる機会を頂いたのですが授業がとっても楽しかったので、おすすめします。(田端先生の授業はまた私も受けたい・・・)

その他、私は通学したことはありませんが、こちらのスクール出身の知り合いがいて信頼のおける大手スクールさんです。
(情報が少なくすみません)

英国アーユルヴェーダ
JIVA JAPAN ジヴァ・ジャパンアーユルヴェーダ
大阪アーユルヴェーダ研究所

次回は、スクール卒業後、開業にあたっての準備について書いていきますね。


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