【短期集中連載】『満塁デストロイ』ができるまで【Part最終回】

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お疲れ様です。

ゆとりユーティリティのギターボーカル作演出のおおいけです。

とうとう最終回になりました。
みなさまは『満塁デストロイ』をご覧いただけましたでしょうか?

この連載は観てなくても少しは楽しめるように意識して執筆してましたが、観て頂いてから読む方が楽しいと思います。

配信は今日の23:59まででギリギリギリではありますがぜひ!!今からでも!!!

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と宣伝をした訳ですが、もう第6回全国学生演劇祭の宣伝をするのも最後となるでしょう。
総括は最後に回そうかな。

取り敢えず、今回のテーマの演出について話していきたいと思います。

『満塁デストロイ』の演出は京都と全国で大きく変更されています。

大きなところで言えば、京都の時は役者が音響オペも兼ねていたり、キャラクターの変化も落語のようにその場でしていたり、カップも飛んできませんでしたし、ヤジも一人で言ってました。

ただ、僕が0から1にしたものはあんまり無い気がします。

ゆとりユーティリティのギターボーカル作演出としての仕事の大部分は決定にありました。

これはPart1にも書いたのですが、僕は0から1にするのが苦手です。
僕が得意なのは現在ある1を増やす事です。

なので、今ある動きをどうしたら良くなるかっていうことをよく考えてしまいます。

それは元々ある「役者が音響オペをする」とか「落語スタイルでキャラが変化する」というルール上でやる事であって、ルールの変化を考えるのがあまり得意でないと言うことです。特に稽古が進むと、その視点は僕の中で薄まってしまいます。

なのでルールの変更を悩む時も誰かの意見を貰うことから始まることが多いです。

座組のみんな、ゆとりメンバーは今回色々な意見を貰いました。

ただ、最終判断だけは全て僕にあるというルールだけは付けてました。
たとえ、他の人が要らないと言っても僕が作品に必要だと思ったら入れます。その逆もしかり。

それがゆとりユーティリティのギターボーカル作演出としての作品への責任だと思ってます。

作品が面白かったらみんなのおかげ、面白くなかったら作演出の責任だと思います。

だからこそ決定してました。

ちなみに、さっきの変更点は、最初二つはスピカの脇田さん、カップ投げるのはもぐらたいちょうから意見をいただきました。

本当にありがとうございます。


詳しく話すと

音響をきたにしくんにせず、音響オペを他の方にお願いする事で、一曲しか流せなかった応援歌の種類を増やすことが出来ました。
これによって、仲間の応援歌や手拍子だけの音源を制作で野球のシーンが厚くなりました。

めちゃくちゃいいね。

あと、細かく音響の大きさを調節できるとやっぱ世界がひろがるな~とおもいました。


落語スタイルの演出をやめたことによって、演出の自由度が格段に上がりました。

今までは、キャラクターがどちらかの向きに向きっぱなしだったのがそうでなくなったし、キャラクターがセリフを言っている間に移動しても混乱しないことが分かってからは、バンバンに動かすことで、キャラクターの深堀もできるようになりました。

あと、一人劇には大きなメリットがあります。それはキャラクターを舞台のツラと奥に配置できることです。二人以上ではどちらかが被って演技や表情が見えないようになってしまいますが、一人だと被りません。どうしても被らせたいシーンとかも難なく行うことができます。

これも落語スタイルをやめてキャラクターを立ち位置で変化させるルールにしたからこそ、最大限に活用することができました。

最終的にはキャラチェンジの時の歩幅の大きさを決めたりと、このルールにしてから色々と演出で遊ぶことができたのでとてもよかったです。


最後にカップを投げる演出ですが、もともと京都を終えてから何か投げたいとは思っていました。

ゴミを投げたり、空き缶投げたり、座布団投げたり、いろいろ考えましたがどれもピンとこず。

あれこれしてるうちに2月初めになり、どうしようかとメンバーで話し合っているときに、もぐらたいちょうが、

「野球場ってビール飲むし、カップ投げたら?」

と言いました。

あ~、なるほど。カップね~。

その時!3日前に僕は大学で中止になった学祭で使用する予定だったタピオカ用のカップを100個もらったことを思い出しました。

一つ投げると、意外と飛ぶではないですか!!意外といい!

採用!!!

てな感じで投げることにしました。

ちょうど、脚本を直している時期だったので、投げる演出を前提とした内容に変えたりしました。

めっちゃかっこよくなりました。

あと、透明なカップは照明の光で宝石のように輝いていました。キラキラ。


演出で話したいところだけ述べてみましたが、ほかにも色々遊び心を織り交ぜながらやってました。


照明に関してですが、ゆとりユーティリティのメンバーに照明に明るい人はいません。照明だけに。しょうへいは居ます。

なので、今回は照明を外部の方にお願いすることにしました。スピカの脇田さんです。今回の撮影では色々とやっていただいて、脇田さんには本当にお世話になりました。

照明プランを一緒に会議をして決めたのですが、僕のイメージを伝えるとそれを超える絵が完成していきました。すごかったです。

見たことない数のキューがあって凄かったです。

SSまで用意していただいて、本当にかっこよかったです。


音響は上記の通りきたにしくんが演技しながらオペをしていたのをやめたので、大学の友達の桑原さんにお願いしました。

稽古にも沢山来てくれて、音響を一緒に考えました。

本番もめちゃくちゃいいタイミングでやっていただきました。

特に最後の音響が切れる瞬間のタイミングはとてもよく、お気に入りです。


お二人の力で、ゆとりユーティリティだけではたどり着けない世界まで飛ばしていただきました。

本当にありがとうございます。



さて、長らく続いてきた「『満塁デストロイ』ができるまで」も終わりに近づいています。

(撮影の時の話はまたいつか)

このnoteを書き始めたときはまだ配信期間中でしたが、もう終わっちゃいましたね。

撮影して1か月、京都学生演劇祭2020に参加するか悩む会議を開いてからもうすぐ1年が経とうとしています。

長かったような、短かったような。

不思議な感覚です。


今回はゆとりユーティリティのギターボーカル作演出として書いていたので、そういう話が多かったですが、ここに書ききれなかった思い出がもっともっと『満塁デストロイ』にはあります。


僕たちをここまで連れてきてくれてありがとう。

そして、『満塁デストロイ』をご覧になって、『満塁デストロイ』を遠いところまで連れていってくださった皆様

本当にありがとうございます。


まだまだ『満塁デストロイ』をこすり倒すつもりの僕たちですが、これからも応援していただけると幸いです。


ちなみに!

スタジオワンダーラー主催「月末劇場」にて『満塁デストロイ』を"有観客"で上演いたします!!

3/29 15時/19時の2ステージです!

京田辺市です!

28日までご予約可能です!間に合うのでぜひ!!

(お支払い欄は出演者に直接を選択していただければ幸いです。銀行は閉まってると思うので!)

詳細はこちら!
https://www.one-darer.com/emt/202103/c

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さて、「短期集中連載『満塁デストロイ』ができるまで」はここで一旦終わらさせていただきます。

長い間お付き合いいただき、ここまで読んでいただき、

本当にありがとうございました!

(おまけもいくつか作る予定です。マジで)


では、近いうちにまたお会いしましょう。


そんな感じです。

おおいけ

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