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これが見たかった、その12『花子よ永遠に』『赤毛のひとつ』『ひまわり咲いた』ほか
これが見たかったシリーズ、溜まってしまいました。
一気に簡略版でお届けします。
10月5日(土)、小学校低学年の頃に読んだ『りぼん』のふろく冊子で『花子よ永遠に』『赤毛のひとつ』をぜひ読みたい、と年配のご姉妹さんからのリクエスト。
ooiが、りぼんのふろく冊子が入っている段ボールを開けると……一番上に、いきなり『赤毛のひとつ』(松本零士・作、1968年)、がありました。さらに、少し探していると、すぐ隣に立って見ていた妹さんが、
「あーー! 『花子よ永遠に』だ!!」と、声をあげました。表紙を覚えていたそうです。1968年のりぼんカラーシリーズで、原作はさわさかえ 画は吉森きみお。妹さんが6歳のときのもの。すごい記憶力!
姉妹で『りぼん』を読んでいたそうです。長年読みたいと思っていらしたそうで……半世紀以上ぶりに再読して……「泣きました……」と、おふたり。
『エリノア』(谷口ひとみ)を読みたい
お次は、10月4日(金)、臨時開館リクエストでいらしたかた、『エリノア』(谷口ひとみ)が読みたい、とのこと。女ま館では、この作品のリクエストがこれまでも何度かありました。伝説の少女まんがです。
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復刻版(さわらび本工房、2008年)、初出雑誌(『週刊少女フレンド』1966年4月12日号、講談社)、関連情報雑誌(『週刊少女フレンド』1966年5月17日号「入選まんが「エリノア」をのこして死んだ少女」)、再録の『マイフレンド』(1976年秋の号、1巻3号、講談社)の4冊を探し出して、お渡ししました。元に戻さず、そのまま、見やすい場所に置いてあります。
『別冊花とゆめ』1980年代半ばの号が見たい
お次は10月12日(土)、大阪からお越しのかた、小6〜中2のころに愛読していた『別冊花とゆめ』(白泉社)が見たい、とのこと。小ぶり分厚いA5版タイプの『別冊花とゆめ』年4回ほど発行のもので。こちら、整理が追いつかず、館内のあちこちの本棚にひっそりと並んでいるものの、その時代のものが見つからず。たぶん、まだ、段ボールの中にあると思われましたが、積み上がった段ボールの中から探す出すのは至難の技で……。
「メディア芸術データベース」(文化庁)で調べると……
京都国際マンガミュージアム、大阪府立中央図書館国際児童文学館の蔵書にありましたので、そちらで探すことをご案内いたしました。
『タンポポ』(大島弓子)、『秋風のノボ』(文月今日子)、『ひまわり咲いた』(山岸凉子)が読みたい
お次は、同日10月12日(土)、ooi(1961年生)と同世代のかたSさん、単行本未収録の大島弓子先生の短編『タンポポ』が読みたい、と。それを隣で聞いていたもうひとりの同世代のかたKさん(どちらも女性)、「わたしも読みたい」ということで、初出雑誌の『プリンセス』(1976年5月号、秋田書店)、再録雑誌の『プチコミック』(1978年9月号、小学館)を探し出しました。
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ooiも、このお話、覚えていました。『プチコミック』でリアルタイムで読んだのだと思われます。タンポポわた毛のイメージが深く刻まれたかも、と思いました。
ほか、前述Kさんのリクエストで文月今日子先生の『秋風のノボ』、山岸凉子先生の『ひまわり咲いた』も読みたい、とのこと。
『秋風のノボ』は、『別冊少女コミック』1974年11月号が初出雑誌、2階北側の本棚にありました。コミックスでは『さとう菓子の家』(講談社コミックスフレンド、1975年)に収録されており、コミックスも本館にございましたが、雑誌で読みたいということで、雑誌でお読みになっていました。キョロコ先生の珠玉の初期作品です。
『ひまわり咲いた』は、10月4日のご姉妹さんも読みたいとおっしゃっていました。山岸凉子先生……心に残る作品を初期から描いていらっしゃる。
こちらは『りぼん』のふろく冊子(1970年7月号)、B5版サイズで豪華です(トップ画像参照)。2階の段ボール本棚、とっても取り出しやすいところにございます。
『おはよう!スパンク』が読みたい
10月12日(土)、宿泊されたかたのリクエストが『おはよう!スパンク』((原作・雪室俊一、作画・たかなししずえ、『なかよし』1978年 〜1982年掲載)。コミックスを探し回りましたが、、すぐには見つからず。初出雑誌の『なかよし』にて、読んでいただきました。1972年生まれの女性、懐かしい、とおっしゃっていました。
その後、1階本棚の奥に、文庫本1−4巻を発見。やはり、ありました。『おはよう!スパンク』。今後は、すぐに探し出せる、とooiは胸をなでおろし……。80年前後は、ペットといえば、お犬さまの時代だったなぁと。
原田智子作品『きわどいかんじ』『ベスト・フレンド』『ブルジョワジーの密かな愉しみ』が読みたい
お次は昨日10月19日(土)、年配のご姉妹さんおふたり、原田智子先生の『きわどいかんじ』『ベスト・フレンド』1〜6巻が読みたいとのこと。
ooi初めてきく作家さん名で、ネットで調べると『きわどいかんじ』はヤングユーコミックス、1987年発行とあります。『ベスト・フレンド』はフィールコミックスで1992年から発行されていました。
同日、宿泊されたTさん(宿泊サービスは賛助会員さま特典)も探していた作品がありました。
“姉弟?のようなふたり、仲が良くて*exしまくりなのに、ベッドの上ではだかのままお互いを罵り合う”シーンだけを覚えていて、作家名&タイトルともにわからなかった……ところ、一緒に宿泊されたご友人がそのエピソードのみで、原田智子先生の『ブルジョワジーの密かな愉しみ』では?と、即答。確かにその作品だった、そうです。ご友人さま、すごい!
『きわどいかんじ』は、本館にございました。ほかの2作品は、ooiは探し出せませんでした。
にしても、原田智子作品、根強い人気でございます。
樹村みのり『彼らの犯罪』『冬の蕾――ベアテ・シロタと女性の権利』が読みたい
こちらもooi同世代の女性のかた、樹村先生もの80年代ぐらいまでは追えていたけど、その後は、少女まんがから遠のいて……と。萩尾望都、三原順、佐藤史生……少女まんがに救われましたねぇと中高生のころをふりかえっておっしゃっていたのが、印象的。
どちらの作品も確実に本館にあるのですが、どこにあるのか? コミックスを探し出せませんでした。次回の楽しみにとっておきますとのお言葉をいただきました。
ということで。樹村みのり先生のリクエストは、若いかたから年配のかたまで、これまで何度もございました。うむむー。そうなのです。樹村先生は、いろいろなところで描かれているので、コミックスレーベルや文庫本レーベル別に並べていると、ばらばらになっちゃうんですね。樹村みのりコーナーはつくったほうがいいかも、と感じました。
『別冊少女フレンド』〜1972年までを調べたい
最後は、昨日お越しの年配の男性、特撮もの&怪奇ものを個人的に調べていらして、『別冊少女フレンド』1970年発行の号をご覧になっていました。
『別冊少女フレンド』は、1965年創刊、国会図書館には1973年から所蔵。女ま館には、創刊号から抜けは多々あるものの、1972年までのものを80冊ほど所蔵しています。ということで、こちらにご来館くださりました。ありがとうございます!
以上で、昨日までのおおまかなところはご報告できたと思います。
ふぅ、では、また!
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