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小さな山旅、戦場ヶ原散策---湯滝、湯川、竜頭の滝
湯の湖の湖尻から奔流となって流れ落ちるのが、湯滝(高さ70m)である。
真っ白い水のかたまりがごう音を立てて、急斜面の岩面を叩きながら落ちる。
豪快に滝壺に飛び込むと、水しぶきが霧となって観覧台までただよってくる。
カメラのレンズに水滴がついていた。
⇑ 滝の真上から下を覗くと、誰かに後ろから押されるような気がして振り向いたが、誰もいなかった。
わずか11.2kmの湯川は、ここを起点として中禅寺湖まで流れる短い川である。
余談)短いと言っても、日本で一番短い川は、和歌山の「ぶつぶつ川」(二級河川)といって13.5mだそうだ。
日本一長い川は、信濃川で367km, 世界一はアマゾン川で6992km。(勉強しました)
⇑ 小滝
湯滝から下ること約10分のところに、小滝がある。
その名の通りかわいらしい小さな滝だ。
小滝といえば、思い出すことがある。
その昔、若かりし頃、髪の長い愛らしい女の子に恋をした。
その子の名は、小滝ン子という。(ン子といっても、個人情報を公開しないためであってウン子ではない)
⇑泉門池。これをなぜかイズミヤドイケと読ませる。
湧き出た水が、水草を育み、カモが水面にあそぶとても静かな池だ。
倒木が、自然のなすがままに朽ちていた。
湯川は、戦場ヶ原にくるとゆったりと静かに流れている。
釣り人が真剣な顔で川面を覗いている。
湯川はフライフィッシングの聖地である。
湯の湖にはマスが放流されているが、湯川には放流魚はいなく、この川生まれのネイティブだそうだ。
というのは、湯川は遊魚の研究水路のため釣り人も必ず大きさや形状を報告する義務があるとのこと。
戦場ヶ原、中央の高い山が男体山。
伝説のよると、男体山の神と赤城山の神が大蛇と大ムカデに変身して、中禅寺湖の争奪戦をこの地・戦場ヶ原で戦ったとのこと。
戦いで苦しむのは常に弱者、この戦場ヶ原の草木たちもずいぶんと痛めつけられただろうに。
竜頭の滝近くになると、湯川は渓流となり、小さな滝や狭い岩間を激流となって流れる。
竜頭の滝。
男体山の噴火による溶岩の上210mを、すべるように流れくだる。
滝壺の前にはみやげ物店があり、そこから竜の頭を見学することが出来る。
これを竜の頭とみるには、想像力がないと無理かも?
左右の滝が龍の髭、中央の岩が竜の顔・・・
次回は、小田代原と続く。