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さわやかな五月・・・だが・・・
風に揺れるケシの花、ベニハナミズキの赤い苞、透き通る若葉の緑、田植え前の水をたたえた田んぼ、五月晴れに映える鯉のぼり・・・・
「Oh! なんてさわやかな五月だろう!」 と言いたいのだが、世は決してさわやかなんてものではない。
コロナという疫病が、人間どもに戦いを挑んでいる。
考えてみれば、五月の美しさも、コロナ菌の生存も、偉大な自然のいとなみの一部に過ぎない。
野生動物だって、植物だって、あらゆる生物は、生きるためにあるいは子孫を残すためにそれぞれが戦っている。
コロナ菌だって、より強くなろうと変異している。
さて、人間はどうだろうか。
強欲がはびこり、自分さえよければと私利私欲をむさぼり、コロナにさえ馬鹿にされている。
人間の本当の敵とは戦わないで、人間同士で憎しみ合って敵対し、あげくのはて戦争にでもなれば一儲けできるという輩もいる。