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ストラトキャスターのピックガードを交換!意外と簡単!?自分で穴埋め&穴あけをしてみた

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ストラトキャスター(以下、ストラト)は、ボディに対してピックガードが占める割合が大きいため、ピックガードを変えるだけでガラッと見た目の印象を変えられます。

今回、所有しているストラトタイプのギター『LD-85KK』のネック交換が必要になったタイミングでピックガードを交換することにしました。

この記事では、ピックガードの交換に必要な『ネジ穴の穴埋め』について記します。

ピックガード交換前のストラト(LD-85KK)

LD-85KK(ラルクアンシエルのKenさんモデル)

ピックガードを交換するのは、フェルナンデスより販売されていたラルクアンシエルのKenさんモデル『LD-85KK』。生産完了後も人気の高いギターです。ラメピンクのカラーがライブで映えます。

\YouTubeやライブで活躍/

エアロスミスのブラッドウィードフォードさんのストラトに一目惚れ!似たカラーのLD-85KKを中古で購入し、すぐにネックやピックアップなどを交換しました。

ネック交換から4年ほど。メイプル指板のネックは、フレット交換よりもネック交換の方が安いため、この度2度目のネック交換をすることに。

古いネックは売って改造資金に回しました

ピックガードのネジ穴を埋めるのに必要な工具

穴埋めに使う工具

純製品でもない限り、元ピックガードと交換用ピックガードのネジ穴の位置が完全に一致することはあまりありません。同じ年式(〇〇年タイプなど)や互換性ありと記載のあるものであっても、微妙にネジ穴の位置がズレています。ストラトのピックガードを他社製のものに交換する場合、全部ではないにしろ、ネジ穴をいくつか埋める作業が必要です。

穴埋めのために用意した工具は次の通り。

・カッター
・木工やすり(使いませんでした)
・きり、もしくは電動ドリル+ドリルビット
・爪楊枝
・マスキングテープ
・タイトボンド(木工用接着剤)

爪楊枝はネジ穴を埋める素材として使用します。ネジ穴のサイズに合うものであれば、爪楊枝でも竹串でも大丈夫です。

上記に加え、ピックガードを取り外す作業には、プラスドライバーやナットを外すためのレンチ、はんだごてが必要です。

この記事では、穴埋め方法にスポットを当てて流れを紹介していきます。

交換前に知っておきたい!ストラトのピックガードの選び方

ストラトのピックガード

ネジ穴の規格

ギターに使用されるネジの規格は『ミリ』と『インチ』の2つがあります。

この記事での作業のように、ギターの穴埋めをして新しく穴を開ける場合であっても、ポットやセレクターなどを移植させる形でピックガードを交換するのであれば、規格に合った穴が空いているものを購入しましょう。

国内メーカーであれば『ミリ』、海外メーカーであれば『インチ』のネジを使用しているのが一般的です。

見た目は似ているけれど穴の数と位置が違う

ストラトのピックガードには、『72年タイプ』や『8穴』のような数字が商品名に記載されていることが多いです。こういった数字は、”フェンダーのストラトの○○年の仕様に合わせていますよ”と教えるためのものという認識を持ってもらえれば大丈夫。

穴の数が同じでも、年式によって位置が違います。ピックガードを購入する際は、ネジの穴と位置を必ずチェックしましょう。

いよいよストラトの穴埋めスタート!

ストラトのピックガードを交換するために既存のネジ穴を埋めていきます。
基本的な穴埋めの流れは下記の5ステップ。

穴埋めの流れ
①ピックガードを外す
②穴埋めするネジ穴周辺にマスキングテープを貼る
③タイトボンドと爪楊枝をネジ穴に入れる
④タイトボンドが乾くまで放置
⑤飛び出た爪楊枝をカットする

順番に見てきましょう。

ネジ穴周辺にマスキングテープを貼る

ネジ穴を囲うようにマスキングテープを貼る

まずは穴埋めするネジ穴を囲うようにマスキングテープを貼ります。

ネジ穴を埋めるために注入するタイトボンドでボディを汚したり、爪楊枝をカットしたりする過程でボディを傷付けてしまうのを防ぐための作業です。

タイトボンドと爪楊枝でネジ穴を埋める

爪楊枝とタイトボンドで穴を埋めました

タイトボンドをネジ穴に注入すると必要以上にドバッと出てしまいます。爪楊枝にタイトボンドを付けて注入すると作業効率が良いですよ。上記の画像のように、爪楊枝をネジ穴に挿したときに軽くタイトボンドが溢れる程度になればOK。溢れたタイトボンドはティッシュでふき取っておきます。

飛び出た爪楊枝をカッターで切り取る

ノコギリのようにカッターを使う

タイトボンドは、早い乾燥と強い接着力が魅力の木工用ボンドです。乾くまでの時間は10分ほど。30分以上経過すると接着が強くなるとのこと。僕は1時間ほど乾燥させてから作業しました。

しっかりと爪楊枝がネジ穴に固定されているのを確認したら、カッターを使って飛び出ている爪楊枝を切り取ります。刃を長めに出してボディに沿わせ、ノコギリのように小刻みに動かすとキレイに切り取れますよ。

わずかな凹凸が気になる方は、木工やすりで爪楊枝を切り取った部分を整えましょう。

作業が終わったらマスキングテープを外します。

新しいピックガードに合わせて下穴を開ける

穴埋めが終わったら、いよいよ新しいピックガードに合わせてネジ穴を開けていきます。はじめてだと緊張しますが、作業自体はとっても簡単!

まずは下穴を開けます。下穴のサイズは、使用するネジのサイズに合わせて開けましょう。

下穴の目安
◆太さ|使用するネジの5~7割
例)M1(直径1mm)のネジに対して0.5~0.7mm
◆深さ|使用するネジの5~7割
例)長さ1cmのネジに対して50~70mm

きりの目安となる位置にマスキングテープで目安を作っておくとバッチリ!

正直、下穴の深さはあまり気にしなくても大丈夫です

あとはピックガードに合わせてきりをグリグリ・・・

軽い力で穴が開きます
下穴が開いた!

下穴の役割は、”木割れを防ぐ”・”まっすぐにネジが入る”・”軽い力でネジを回せる”などです。必ず下穴を開けてからネジ穴を作りましょう。

新しいピックガードを固定してみた!

購入した『Musiclily Pro]』のピックガード

ピックガードの交換に合わせて購入したのは、Musiclily Proの72年式 11穴タイプのホワイトパール。品質はもちろん、裏面には純アルミ箔シールドが貼られていたり、取付ネジが付属していたりとコストパフォーマンス抜群です!

純アルミ箔シールド

ピックアップをはじめとする部品を決めていないため、とりあえず購入したピックガードをLD-85KKに合わせてみました。

ネジは別途ステンレス製のものを購入しました

かわいい!!

かわいくなりすぎてしまったかも(笑)でも、このギターでロックを弾いたらカッコよく見えるはず!男性が持っても、女性が持っても違和感がないのがLD-85KKのカラーのいいところですもんね。

ライブでサポートしたときの様子

おわりに

少しずつLD-85KKを改造していきます。目指すのは王道よりもちょっと個性的なサウンドを出すストラト。不定期にはなりますが、noteで改造の進捗状況を報告していきます。

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大橋とおる
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