京都の通りをすべて歩く - プロローグ
「なんとなく、ただ逃げるように。」そんな理由を中心に東京都から、京都府(長岡京)に引っ越して1年と半年。別に仕事も変えていないし、場所と部屋の広さだけが変わったという感じ。
もともと散歩好きで、細切れに東京から仙台まで歩いてみたりしているが、今回は京都の洛中をいい感じに歩き回りたいと思っていた。(細切れに長い距離を散歩する話題は、『野武士、西へ』を参考にしている。)
京都には修学旅行を中心に、かつて4回旅行で訪れていたものの、特に歴史や文学的な背景に興味を深めることなく通り過ぎていたと思う。かつては、日本史や文学に深い興味を持っていたわけではないし、(学校の先生には申し訳ないけど、興味を深めることはできなかった) きれいな紅葉を眺めるとか、そういう表面的な理由で観光をしていたと思う。
今でも特別、歴史や文学に深い興味関心があるわけではないのだが、歩いて「存在するもの」が何物なのか? ということには俄然興味があることに気づいた。
学習方法としては、まったくもって非効率ではあるが、自分が京都のことを知るには京都を歩くしか無いのである。水曜どうでしょうという番組があるが、クイズの問題の回答をするために、わざわざ現地まで行って回答しに行くという『試験に出るどうでしょう』シリーズを自分でやるようなものである。
そんなことを考えいていたおり、「京都の通り名の歌」があることを知る。京都市のWebページを眺めて見るに、唄って踊ろう会なるものもあり、文化継承にも力を入れているようだ。
ここで唄われている「通り」を1つづつ、歩いていくということを行うことにした。ルールは以下。
1. 京都市のWebページ『きょうとこども情報館』に乗っている通り名唄を基準とする。
これはいろんなバリエーションを加味してしまうと、とてもではないけど終わらないためである。この基準に照らし合わせると、50の通りがあることになる。
タイトルで「通りをすべて歩く」といったのに、歩いてないじゃないか!と思った読者の皆様には申し訳がない。50の通りが終わったら拡張して八条通とかを歩くことも検討したいとは思っている。
2. 「通り」は現状その名前が付いた通りの区間をすべて歩く。
たとえば「三条通」は渡月橋から開始して、山科のほうまで続く。「二条通」は、二条城の前から、南禅寺のほうまで。といった具合に洛外だろうが、そのとおりの名前が看板に示されている限り歩く必要がある。
一方で、「旧二条通」のように、「何らかの理由」で位置と名前が変わってしまったものは含めないことにした。「何らかの理由」については事前に調べるといろいろ出てくるので面白い。豊臣秀吉が区画整備した都合、二条城ができた影響、太平洋戦争中の建物疎開などなど。
3. 分割可能
「三条通り」をすべて歩くとなると、15kmを超える。一気にやってもいいのだが、今回は無理せず細切れに、気軽な気持ちでやりたい。
4. 通りは気分で決める
どこの通りに行くのかは、気分で決める。とくに決められないときは、1から50までの乱数をコンピューターなり関数電卓で生成して、ランダムな通りを歩くことになる。
実際、京都の通りを歩こうとしている人は結構居て、情報を参照するには以下が便利そうである。どちらもデザイン的にはなにか懐かしさを感じさせるものなのですが、充実の情報である。
既に9通りを完了させているが、これがなかなか楽しい。次回以降の投稿でそれぞれの通りの感想やら、調べた歴史的な背景やらを記載していこうと思う。
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