不審者対応訓練7/9-舌戦-
セ:「刺された人は見捨ててください。それより自分の命や多数の命を守る行動をとらなければいけません。」
佐藤:「トロッコ問題みたいだな。」佐藤が独り言のように呟く。
私:「仲間を見捨てることは、、、難しいですね。」
セ:「被害が拡大するとしても?」
私:「あなたが言ってることは正論だとは思いますが正解とは思えません。人間は理屈ではないのです。あなたは目の前で仲間が刺されていて逃げられますか?」
『ハイわかりました。以後そうします』で終わらせたらいいものをいい歳して無駄に反抗する自分が本当に嫌になる。気がつくと会議室はピリつき変な空気になっている。えぇーいもう言うたれ!
私:「いや、そもそも私刺されてないんスよねぇ。」
セ:「いや間違いなく刺されていました。」
高橋:「刺されてたぞw」
高橋はすっこんでろ!!!
私:「仮に刺されていたとしても急所は刺されていません。」
会議室のあちらこちらで苦笑いの声が聞こえる。
私「あなたも見ていたからわかると思いますがあと2秒…いや1秒もあればナイフを奪えていました。」
セ:「ゴリラさん、なぜ凶器が1つだと思い込んでるんですか?オイ山本。」
そう言うと山本と呼ばれた不審者役の人が右ポケットから私を襲った時に使ったナイフを左ポケットから拳銃(オモチャ)を後ろポケットから包丁(オモチャ)を取り出した。
そう、私があそこでナイフを奪えたとての話だったのである。
『そう……貴様は…詰んでいたのだ』
頭の中でネテロ会長(HUNTER×HUNTER)の言葉が鳴り響く。
私はもう顔真っ赤。
セ:「皆さんこのように不審者は何をどう準備しているかわかりません。決して1人で戦おうとしてはいけません。」
私:「わかりました。次回からは戦わずに助けを呼びにいきます。(顔真っ赤)」
セ:「是非そうしてくださいね。山本は何かある?」
不審者役の山本(以下 山本):「はい」