SDA王滝MTB100kmレース編 40代男子1位※総合8位
レースレポ。レース中の画像はもちろんない。
4年ぶりのSDA王滝。あれからパワー、テクニック、機材のすべてが向上し、その状態で自分がどこまでやれるのか試してみたい。あとエントリーの決め手となったのは、練習仲間のムラカミさん(615六甲朝練、シクロM1、甘いものに目がないおじさん)が昨年に引き続き今年も出場されるとのこと。
レースのイメージはかなり前から。ひさしぶりの王滝とあり、とにかく不安でしょうがない。特に修理キットや補給については4月ごろから手帳に書き出して検討したりしていた。詳しくは別で初心者の方向け?のハウツー王滝を書き出すつもりなのでそちらをどうぞ。
実は前週の水曜日から体調不良に襲われており、レース前日の朝の体調で決めることに。幸いなことに土曜日の朝起きるとかなり回復しており、なにより身体がレースをしたがっていると感じた。まったく家から出てないからなのか、3日ほど出ていない💩が土曜日からもりもり。これは復活のお知らせだろうと。結局土曜日朝だけで5回も💩が。
さてレース当日。車中泊で熟睡できたのは2時間。それでも横になって目をつぶっていたのは19時から2時までトータル7時間。問題ないと自分に言い聞かせてスタート準備。整列は前から4列目。バイクを並べるだけでスタート位置が取れるので遠慮するつもりはない。池田祐樹選手の背中もすぐそこに見える。
今回のレース、タイム短縮のために立てた作戦は次の通り。まず装備。ハイドレーションは背負わず2ボトルのみ。そして補給はボトルとフラスコに入れたジェルのみ。固形物にようかんと、ムラカミさんにもらったエネ餅を持って行ったが結局食べず。きつくてまったく食べられなかった。そしてPC(王滝的には関門)にはなるべくとまらない。結局一度も止まることなく走りきることができた。上りはとにかく踏む。ただ長丁場なのでインターバルはなるべくかけないように。下りは安全になるべく早く。
5時57分トラブル発生。グローブを車に置き忘れたことに気づく。車までの往復100メートルをダッシュすることに。まじでこんなアップは不要やで。。。周りの人に自転車を持ってもらっていたのだけど、戻ってきたらタモツさん(36隊)が支えてくれていて大感謝!!
6時パレード走行スタート。先導車である軽トラが前に。それに続いて700名ほどがついていく。舗装路ながら道幅は狭く、そこにMTBやグラベルロードが横に5台ほど並走する。遠慮していたら押し出されてどんどん後ろにいかされる。いきなり道が細くなったり、路面が悪いところもあるので、しっかり声かけしながら走行。それにしても隣との密着度がすごい。自分の脇腹に、となりの人のバーハンドルがあるような感じ。みんな慣れた様子で声かけし合い、そのおかげもあって見える範囲での落車はなし。いいよ!みんな!
4年前のパレード走行では、全然しんどくないスローペースだったのに、なんだか今年はだんだんしっかりとしたペースに。メーターを見ると280w~290w、5倍弱で登坂していた。そのペースに後ろから「ヘイヘーイ!軽トラ速すぎるんじゃないの~??」という野次も飛んでいた。周りにはすでに荒い息づかいの方も。
6kmほどでリアルスタートのクラクション?が鳴り、レーススタート。結構な斜度の上り。今回の王滝は林道が崩れた影響やらなんやらで何度もコース変更があり、メインの3つの上りの途中までは舗装路となっている。リアルスタートが切られた場所も舗装路の上り。周りのペースを見ながらなるべく前に位置する。開始3分ほどでPAXの宮津選手がスルスルっと、それに続いて池田選手もスルスルっと上がっていく。宮津選手は120kmだけど池田選手は100kmなので、なるべく一緒に走りたいと思っていた。そんな計画はムリだったと気づかされる。すでに5倍ほどで踏み続けているのに、二人はそれを大きく上回るペース。すぐそばに3人いたけど、誰も追わず。みんな追いついてもぼろぼろになると気づいていたのだろう。
最初の坂を20分ほど踏み続けてクリア。4人のパックになる。ここでは3番手争いパック。みんな下りが速くて、とてもついていけない。たくさんの人に抜かれても焦らないし、追いかけない。できないことを急にやろうとしてもケガするだけ。輪心(わごころ)の木村店長と話していて、「人が通らないラインをいっちゃうとパンク率が急に上がりますから」ということを思い出して、なるべくきれいでみんなが通るラインを選んで下る。
ふたたび上り。このころにはまた脚の合う方たちと3人パックに。このあたりで新たな作戦が出てくる。それはなるべくパックで走るということ。一人で走ってもペースが上がらない。これはすくみず先生のシクロ動画でよく先生のコメントにあるやつ。そしてなるべく先にいってもらい、その後ろをついていくことに。このあたりでRX(Roppongi Express)のジャージを着た方が。「そういえば今年の王滝は高岡選手が120kmに出場されてるらしいですね~」と話しかけると、、、「高岡です」えええ、失礼しました!!お声をかけさせていただいた上で後ろにつかせていただきました。非常にていねいな方で、「下りは安全運転で行きます」「ロードは得意なんですが、MTBは、、、」とかお話してくださいました。そこから1時間以上ついたり離れたり、同じようなところを走らせていただきました。他にXC40代マスターズ全日本王者の岡本選手も見かけたけど、なんだけ踏み方がしんどそう。調子がよくなかったのかしら。
途中でスタッフの方に高岡さんが「何番目くらい?」と確認すると、20番目くらいとのこと。120kmの選手が多いだろうから100kmの中ではけっこう前のほうだなと思いつつ走る。
第一関門。当然スルー。一度でも止まってしまうと、もう動きたくなくなりそう。ゴロゴロの岩が混じる路面の上りがつらい。よけたり乗り越えるたびに体力が奪われる。なんとか集中して踏んで上り、下りも集中。気を抜けない。下りでは他の選手がパンクで停止している。自分が20番目だと言われたのに、そこからわずか10kmほどで3人ほど。おそらく下りを飛ばしている人ほど岩にヒットしてパンクしているのだろう。自分は高岡さんが言っていた安全運転で行くことをあらためて決意。
50kmを過ぎ、腰がつらい。ここでドロッパ―が大活躍。下りだけでなく、自分がそのとき踏みたい高さに微調整できる。これは新たな発見だった。元気なときはいける高さでも、疲労が溜まるとその高さでは踏むのがつらかったり。
60kmあたりの舗装路上りで42kmの方たちと合流。これは気持ちがリフレッシュできた。「右いきます!」「左いっちゃっていい?」声かけして抜きまくるゲーム。みんな「はやい!」「ドロドロやん!」「がんばって!」などと言ってくれるし、こっちも「そっちもがんばって!」など。その中にタモツさんご夫妻もおられ、さらに元気をもらいました。
下りは相変わらず慎重に、でもできるだけ速く。ゴロゴロの岩に加えて、前日の雨でぬかるんだ泥、水たまり、さらにひどいトラップがグレーチングのすき間。すき間って幅5センチくらいだと思うやん。それがね、幅30センチくらい空いてるわけ。こわい。
あといきなりのくぼみ。前輪がはまるとスピード落ちる。必死にスピードつけてジャンプ。「マリオかよ。。。」って一人でつぶやいてました。
最後の下りは、なんと10km。10kmもハンドルをガクガクさせながらひたすら下るわけ。つらいつらい。最後の下りだけで5人?に抜かれるも、気にしない。下りが遅いのはわかっていること。むりしてもこけるか、パンクするだけ。こんな山中で疲労をかかえてパンク修理するのは避けたい。
ゴール。5時間24分40秒。4年前が7時間15分22秒だから、1時間50分更新。やったね!上りはしっかり踏んだし、補給計画のおかげでPCも全くとまらなかったし、下りもしっかり集中できた。今出せる力は出し切ったと思う。
タイム計測のおじさんにきくと、100kmの8番目ゴールとのこと。年代別入賞できたと知り、うれしさがこみ上げる。
松原スポーツ公園に戻り、ムラカミさんは7時間くらいかな、、、なんて思っていると(失礼)、いきなり「大賀さん!6時間切れました!」と興奮した様子のムラカミさん。上りはそれなりに、下りはそれなりに飛ばしたとのこと。今日もエネ餅はおいしかったと。生命力高い。ムラカミさんは5時間56分43秒で総合28位。PCひとつに5分ほど停止して、上りはゆっくりでこのタイムって、下りどんだけぶっ飛ばしたのよ!
前日当日どちらも会場のいろんなところで関西シクロのマスター勢に「大賀さーん!」ってお声かけいただきました。あと六甲の方にも。大西さん、佐々木さん、中田さん、宮井さん、上野さん、鵜飼さん、松尾さん、梶さん、久馬さんの奥様、タモツさんと奥様、山末さんなどなど。長野の山奥でお会いできるなんて不思議な感覚で楽しかったです。
不安でいっぱいだった王滝が終わり、10月からはシクロシーズンが始まります。しっかり準備をして、楽しみたいと思います。とりとめない文章ですが、読んでいただきありがとうございました。
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