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「ニヒっ」ライナーノーツに寄せて

 ReLITというメンズアイドルグループを好きになって、まるっと今日で1ヶ月が経ちました。

 きっかけは、youtubeにアップされた一本の動画。Lit up!!のperformance videoでした。これがま〜〜〜〜めちゃくちゃかっこいい。


 ReLITと同じ会社の大先輩グループであるMesemoa.を元々ゆる〜く見てて、ライブにも2回行ったかな?くらいの超絶ゆるゆるヲタクでした。それがね。まぁ何というか関連おすすめ動画表示アルゴリズムありがとう。

 優しそうでアンニュイな男が大好きなんですが、このPV見てから物の見事に青野精一郎のことばっかり考えちゃうようになっちゃって。しかもスーツて。しかもLit upの作詞したて。
 歌詞、自信があるんだかないんだかみたいな絶妙なアンバランスさを含んだ色気が最高なんですよね。駆け引きの妙。


もう怖がらないで ただの友情さYeah
Let’s go
最低最高を感じさせてよ 境界線へDive

Lit up! 分かってない
これは運命的出会い
何か意味を含んだ視線 もう1回ちょうだい?

やけにそっけないね
何考えてるの? 教えて Tell me why?

もう酔って もう寄って もう因って
どうしようもなくなったって
辛かったこと 僕だけに教えてよ?

醒めないで 夢よ覚めないで
捨てないで 僕を置いてかないで
Lit up‼︎ / ReLIT

 追いかけるより追いかけられたいとか求められる女の幸せとか、そういう価値観みたいなところをド直球で串刺しにしてくる。愛されるより愛したいって思われたい。降参。今この瞬間だけでも幸せにしてくれる?ならそれでいいわ、手をとってあげるからちゃんと愛してね。


 で、11月11日にReLITの2nd single「ニヒっ」が発売になりました。サブスクあるよ。
 1stやLit up!!同様、今回も作詞が青野さんです。あと同じ会社のバンドのかっこいい人、マンチ漢さんとの共作。ありがとうございます。


 発売日に池袋のサンシャインシティでフリーライブやってくれて、幸運なことに優先観覧エリア当たったのでFriday nightだしっつって仕事投げ出して見てきたりして、その夜にライナーノーツが公開されました。

 正直、同じ時間を生きているはずなのに私が感じてるのと全然違う世界で青野さんは生きてるんだなぁって思って、一晩経って堪らなくなってこのnoteを書くことにしました。



 私めちゃくちゃ楽観的で能天気なんですよね。鈍感力の世界大会あったら上位食い込むと思う。良いか悪いかは置いといて感情豊かなのでその場で怒ったり泣いたりしちゃうんだけど嫌なことあっても寝たら大体忘れるし、人生おおよそ楽しい。元々2次元のヲタクでもうかれこれ6年くらいずっと大好きな推しがいるし、旦那もいるし、一応夢は専業主婦だけど仕事やっててそれなりに評価もされてて、恵まれて生きてきたなと思うしその自覚は持って然るべき人生だと思う。

 だから、青野さんの言葉にあった、「不幸でないと自分ではないんだ」っての、1ミリもわからない。

 自分とここまで決定的に違う人間がいるって、人間ひとりひとり違うんだってわかっていても少し動揺してしまった。
 ガラスを一枚隔てたみたいな他人とのズレは多分誰しもあるよなとは思ってて、生まれた時も死ぬ時も結局みんな1人なんだから、でもそのガラスは持ってていいと思うんだよね。他人と混ざり合うことが必ずしも正ではないので。ただ、青野さんの抱えているそれがそれがただのガラスじゃなくて砂時計ってこと、わかりやすくて残酷だなぁと思う。
 他人を羨むことはたくさんある、自分の不甲斐なさに落ち込むことも勿論あって、常に自信があるわけでもないので迷ったり沈んだりもする。胸の奥から真っ黒なインクみたいな暗い暗い気持ちが溢れて、このまま飲み込んでくれないかなって思うことも、ごく稀にだけど、ある。
 飲み込んでくれないかなって思うから、誰でもいいから砂時計ひっくり返してくれって気持ちは少しわかる。助けてくれって心の底からもがいてるのに、変わることですら全部他人のせいにしちゃいたい、独りよがりで傲慢さを隠しきれないその気持ち。
 だからって、足りない自分、誰かに頼らないといけない自分、大切なものを傷つけること、それら全部を横に置いて幸せになることを恐れるのは何ていうかな、勿体無いなって思うんだよね。多分優しいんだろうな、青野さん。この世界は利己的で主観的な人間ばっかりだから、他人に迷惑かけて生きるくらいでちょうどよくない?その分私も、他人から迷惑かけられてもしょうがないよねって笑って赦したい。そうやって私が生きて、幸せになることをよかったって思ってくれる人、多分だけどいるし。こういうのが自己肯定感バカ高いところなんだろうな…笑
 一応、そのためには自己評価と他己評価を合致させることは必要だと思ってます。全部自惚れていいわけじゃない、ただの馬鹿にならないように。


 結局のところ、砂時計ぶっ壊して足元掬われちゃいそうな砂の中から這い出てきてくれたことが、それを歌詞にして我々に教えてくれたことが、もう本当めちゃくちゃに嬉しいんですよ。
 色んなことに申し訳なさを感じながら生きるって多分辛いことで、その生き方を辞めようとしてくれたことが嬉しい。好きな人には笑って幸せになって欲しいじゃないですか。

 あと前提として我々が生きるこの世界は、決して美しいものではないと思ってます。陳腐な言葉ばかり並べておくと、憎悪にも恐怖にも溢れててちょっと油断したらすぐ騙されるし、欺瞞と虚栄に満ちて混沌としてる。それを直視して嘆いたり、負けねぇぞっつって強かに生きたり、まぁいっか!なんて楽観的になったり、歩み方は人それぞれで。そういう中で、この世界はもっと広くてもっと美しいかもしれないって、希望を持つ行為そのものが美しいと思っています。世界が美しいんじゃない、あなたがそうやって希望を持ってくれるから、世界が美しくなっていく。
 ライナーノーツの言葉たちを、灰に埋もれたシーグラスみたいだな、と思いました。灰色の世界の中で、希望を持つあなたこそが美しい欠片。ただの灰も、あなたがいることで綺麗な絵になるでしょう?そうやって、希望を抱えた美しいモノになったあなたと、こうして出会えたことがとても嬉しい。
 これからもっとたくさん幸せになって、もっとたくさん笑ってほしい。どんなやり方だろうと、青野さんが幸せになることで嬉しく思う人が沢山いるってこと、もっと感じてほしい。できればそれを覚えていて、何度でも思い出して、いつだって忘れないで。
 一緒に幸せになりたいって願って、なれるって、どうか信じてほしい。



 …………ああ〜〜やばいやばいやばい重い死ぬほどポエマーやん銀色夏生も真っ青だわはっず!!!まぁ言葉に嘘偽りはないです。言いたかったのはこれだけ。


 私は君のことが好きです。伝わるといいな。



 まだ恥ずかしいので直接言いにいくことはできないけど、いつかちゃんと会えたら、その時はよろしくね。

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