それはとても幸せな時間だった

高校の時、県内でそれなりに強い相撲部に入っていたので、毎日が忙しなかった、朝6時に起きて朝練に行き、授業を受けて、部活をして、7時過ぎに帰る、そんな毎日だった。
正直、メンタルが強い方でもなかったし、練習に耐えられるほど、体力があるわけでもなかったから、つらくて、やめたくて仕方なかった。そんななか、毎週水曜日の部活帰りに、コンビニに寄ることだけが、唯一の拠り所であった、コンビニの漫画コーナーに行き、少年マガジンを手に取り、巻頭グラビアからゆっくりと読んでいく、そんな時間、1週間の折り返しに、残りを頑張ろうと思うための、癒しの時間。 
特に、意味があるわけでもないし、最近では、コンビニでの立ち読みが出来なくなってしまったから、もう出来ないが。
それはとても幸せな時間だった

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?