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【NFT】イーサリアム・Mergeハードフォーク(NFTアートお休み推奨期間:9月10〜20日)

<2022年9月22日追記>
まとめ記事を書きました。

<2022年9月16日 09:30追記>
The Merge成功、おめでとうございます!!
また、ETHpowの分裂を含む全てのイベントは完了しましたので、NFT mint/販売は再開しても大丈夫です!

過去に発行された全てのNFTはETH(=powETH)側に引き継がれました。

<2022年9月12日追記>
The Mergeカウントダウンサイトが出来ました。
皆さんで監視しましょう!!


はじめましてのヒトは、はじめまして。
いつもの皆様、こんにちわ。
大葉さんです。

前回の記事

2022年イーサリアム最大のイベント、Mergeハードフォークの日程が確定しましたね。めでたい、めでたい!

Mergeハードフォークとはなんぞやという細かなお話は他のブログ記事にお任せするとして、それがNFTアート界隈にどんな影響があるかに特化して、簡単に記事をまとめてみました。ご参考になれば。

なぜこの記事を書いたのか?

MergeハードフォークがNFTアート界隈に与える影響をお知らせしたかったからです。

結論だけお伝えしますと、2022年9月15~16日を基点とした前後5日間(つまり、2022年9月10〜20日くらい)の間は、NFTアートの発行、およびNFTアートの展示会開催はやめておきましょうってお話です。

前回(2021年12月)のハードフォークは、コミュニティの合意ありきでした。今回のMergeハードフォークはコミュニティの合意が取れていないので、大幅に遅延したりハードフォーク後にトラブルが発生したりする危険性が高いです。

以上、伝えたいこと。以後詳細です。

■Mergeハードフォークとは何か?

まず「ハードフォークとは何か?」を理解するために、以下の記事をご一読ください。これ、前提知識です。

ちなみに、イーサリアムのテストネット(本番環境に入れる前に動作テストする検証環境みたいなもの、複数環境ある)は、2022年8月12日現在、全てハードフォーク済みです。不具合なく動いてます。

前回12月のハードフォークはそんなに重くないのですが、今回のMergeハードフォークはイーサリアム史上最大級のハードフォークです。

なぜか?

マイニング方式がPoWからPoSに変更されるためです。

■「Merge」ハードフォークと呼ばれる理由

公式の資料はこちら。

ざっくりまとめるとこんな感じ。

NFTアートが動いている本番環境のETHとは別に、PoS版ETHを『ETH2.0』という名称で並行開発していました。不具合がなさそうと判明したので、本番環境のETHにPoS版のETH2.0nの内容を『Merge』(統合)します。

まずは本番環境と同じ条件で動いている複数の「テストネット」を全て『Merge』して、動作に問題がなければ、最後に本番環境であるメインネットETHに『Merge』を行います。

後戻りができないので、下位互換性を捨てるハードフォーク扱いです。

2022年8月12日現在、全てのテストネットは「Merge完了済」
メインネットの「Merge」はブロック「58750000000000000000000」で確定されました。

情報ソースは以下ツイートからリンクされているYouTubeです。

vitalikからも正式アナウンスありました。

■posETHとpowETHに分裂するって聞いたんですけど?

具体的には、こういう噂ですね。

posETH、powETH論争の背景はこんな感じです。

■つまり、今回は「コミュニティの合意が取れていない」ハードフォークです

個人的には、説明責任を果たした上で数年以上開発を積み重ねたETH2.0(=posETH)メンバーは被害者だなぁと思うのですが、結果としてコミュニティ合意が取れていない状況になりました。

このケースでは、コインが分裂します。ブロックチェーンも分裂します。コイン分裂はかつてビットコインでも発生しており、どうなったかについては歴史が残っていますので、下記資料、ご参考までに。

参考資料:
公益財団法人 国際通貨研究所 ビットコイン分裂の功罪https://www.iima.or.jp/docs/column/2018/1015_j.pdf

ともあれ、もしpowETH側がイーサリアムを分裂させるのであれば「powETH側がMergeを発動させないプログラミングが組み込まれた、新たなソフトウェア一式」を用意し、「ETHメインネットがMergeを自動実行する数日前に、powETH側のソフトウェアでハードフォーク(Mergeを行う→Mergeを行わない、に変更する下位互換性切りバージョンアップ)を成功させる」必要があります。

Merge予定日である9月15日から遡ること1週間くらいにpowETH側の開発&仕込みが終わっていなければ、分裂は失敗します。powETH側は、正直、分が悪いです。なので1ヶ月前である8月に入ってからロビー活動が一気に活発化しているという感じです。

【追記情報】8月16日付でpowETH(正式名称:ethereumpow)ソフトウェアリリースされました。

もし、powETHがハードフォークに成功した場合ですが「NFTトークンもposETHチェーン上のものと、powETHチェーン上のものに分裂します。ただし、NFTが指し示す画像ファイルは分裂しません」また、ハードフォーク成功後、powETH側がETHメインネットを攻撃する可能性もありますので、ネットワークが不安定になります(かつてBTC分裂時に起きた史実です)

posETH/powETHのどちらのNFTトークンを採用するかについては、OpenSeaをはじめとするプラットフォーム次第です。本日時点ではアナウンス出ていません。情報を定期的にチェックしておきましょう。

■結局、NFTアートクリエイターはどうすれば良いの?

リスクは3つ

  • Merge発動前に(Merge発動を遅延阻止する為に)powETHから何らかのアクションを受けてETHメインネットが不安定になる可能性

  • Merge発動のブロックチェーンが採掘される期間が、想定より遅くなる可能性

  • Merge発動後、何らかの不具合が起きて収集に時間がかかる可能性

従って、Merge発動予定日である9月15日を起点に、前後5日程度は予備期間とみなして、2022年9月10〜20日の間は、NFTアートの発行、およびNFTアートの展示会開催はやめておきましょう。

特に最近は、ビジネスでNFTをお使いの法人の方々もいらっしゃるかと思います。もし、上記期間にイベント予定を入れているのであれば、期間変更をご検討ください。今なら間に合います。

■結局、取引所に預けた方がいいの?

(※2022年9月6日15:00に追記しました)

※ただし、もう既にThe Mergeは始まっているので、2022年9月6日時点ではETHを移動させる方がリスク高いです。出来るだけ、そのままにしておきましょう。

■【おまけ】各社のアナウンスには注目しておきましょう

Mergeハードフォーク前後では、各種取引所のイーサリアム入出金が停止されると考えられます。今週から来週にかけてアナウンスが出るかと思いますので、注目しておいてください。


OpenSea

bitbank

coincheck

bitFlyer

Binance

DMM bitcoin

Zaif

FTXJP

SBINFT

ANIFTY



本日はここまで。
では!

次のお話


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