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【NFT】「ヴィンテージNFT」という概念

はじめましてのヒトは、はじめまして。
いつもの皆様、こんにちわ。
大葉さんです。

前回のお話

前回のご紹介でonchyber.ioをいくつか巡回された方は気がついたはずです。

なんだ、この緑の気持ち悪いカエル達は?
どうして、このカエルたちにだけ、高値がついているんだ?
こんな絵で良ければ、私だって作成できる!

今回はそのあたりのお話。

なぜこの記事を書いたのか

「ヴィンテージNFT」という概念を知らない人達が結構いるんだなと気がついたからです。緑のカエルを描いてpolygon上でお安くNFT化しておけば高値で売れるんでしょ?みたいな人達が、トラブルに巻き込まれる前にナレッジ周知しなければ!と思い筆を取りました。

ヴィンテージNFTってそういう物なのか、と、ふんわりした知識が身に付けばOKです。

結論は以上です。ここからは、いつもの細かいお話。

■「ヴィンテージNFT」とはなにか?

2021年中盤から流行した「イーサリアム互換チェーン上を基軸とした」NFTが注目される以前に、別のチェーン(例:BTC)上で流行したトークンベースの(N)FT サービス(例:カウンターパーティトークン)を、コンバートしてNFTに作り直したモノの総称です。文章長くて良くわからんすよね、はい。

シンプルにまとめると、以下になります。

広義:
「イーサリアム以外のチェーンで2020年以前に発行されたトークンと、それに紐づいたカード等の画像データ」

狭義:
「『広義のヴィンテージNFT』を(OpenSeaなどを通じて)イーサリアム互換チェーン上で取引できるようにコンバートしたNFT」

※イーサリアム上で動作する「CryptoKitties」などは含まれません。また、イーサリアムの互換チェーンである「polygon」上でのNFTも含みません。この2つはコンバートせずにイーサリアム互換で動作する為、条件を満たさないからです。

海外のヴィンテージNFT代表作は、なんといってもカウンターパーティ(XCP)上でシリーズ化していたぺぺキャッシュ(PEPECASH)
例の緑の怪しいキャラクターです。詳細は以下のwikiをどうぞ。

ぺぺキャッシュは、単に絵がNFT化されているだけではありません。
ヴィンテージNFTは購入する事によって「別チェーンにあるトークンの所有権/操作権も合わせて入手する」という点がポイントです。単に絵を描いてNFT化して「ヴィンテージNFTだぜ!」と販売すると、詐欺になります。

本物と偽物の見分け方については、怪傑Zさんのブログをご確認下さい。

■日本発の「ヴィンテージNFT」は存在するのか?

あまり知られていませんでしたが、ございます。参加者規模が200人未満の小さなコミュニティが、立ち上がっては解散してを繰り返しておりました。

『我らが世界の』「Koji Higashi」先生が海外向けに紹介した記事がきっかけとなり、海外のコレクターの皆様にも、徐々に日本発「ヴィンテージNFT」の存在が知られ始めました。

※名著なので翻訳を使って読んでみてください。

■「ヴィンテージNFT」の作り方

まず、一般のご家庭にないかも知れない「広義のヴィンテージNFT」を用意します。これが用意できない場合は、作成しないでください、詐欺になります。個人間取引等ができるサイトは、私が知る限りほとんど滅びているか利用者ゼロなので、今からオリジナルチェーン側でのトークン入手は、とっても厳しいです。

従って、取引が頻繁に行われているイーサリアム上のチェーンで取引再開しようよっていうのが「狭義のヴィンテージNFT」の始まりです。

年代物ワインの取引みたいですね!

次に「オリジナルチェーンのアドレスと、トークンを紐付ける金庫」を作ります。この金庫作成機能はイーサリアムでは提供されいない為、COVALというトークンをUniswap経由で入手する必要があります。ヴィンテージNFT1枚あたり300枚使います。

そして、オリジナルチェーンのエクスプローラと、イーサリアムのNFTに変換するための画像データも必要。何回かETHチェーンで認証をかけるので、gas代もそれなりに掛かります。私は作成するにあたって、日本円で1枚あたり4万円くらい掛けました。

全ての手順は怪傑Zさんのブログで紹介されています。かんっぺきなマニュアルなので、こちらの記事を熟読すれば誰でも簡単に作成できます。

ただし、「広義のヴィンテージNFT」持っていないのに作成するのはダメですよ!ブロックチェーンに全部残りますから、逃げられません。

(※本日2回目の紹介リンク)

詐欺、ダメ、絶対!

■「ヴィンテージNFT」以外のNFTで成功する秘訣

緑のカエルシリーズは、歴史背景や過去の空気感も含めての作品になるので、いったん頭の中から追い出して、自分のオリジナル作品でアピールすれば良いと思いますよ。

時々新作で緑のカエルNFTを売り出して高額販売している例もありますが、ヴィンテージNFTの作者さんだったり、元ネタとなった作品の作者さんだったりするので、ご注意ください。

ぺぺランジェロ様の作品は素晴らしい!(信者)


本日はこのあたりで。お疲れ様でした。
ではでは!


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