【旅行】北陸新幹線、敦賀駅→金沢駅区間を乗り鉄してみて感じた事を垂れ流す回(敦賀始点編)
はじめましてのヒトは、はじめまして。
いつもの皆様、こんにちわ。
大葉さんです。
前回のお話
はい、有言実行、しっかり乗り鉄してきました北陸新幹線!
1日潰れました!
開業から1年以内に新設区間(敦賀↔︎金沢)を経験してきたので、個人的には大満足でした。
なぜこの記事を書いたのか?
北陸新幹線、敦賀↔︎金沢区間の開業前、開業後の両方を乗り鉄したものとして、いくつか感じることも確かにあったので、この日、この時、この時点でも感情メモを記録として残しておこうかなと思いました。
■敦賀
前回の訪問は2019年の9月15日
今回の訪問は2024年9月13日
在来線側の駅前バス停が綺麗にリメイクされていたり、新幹線ホームへ向かう通路がすごくすごかったり(語彙紛失)と、新幹線バブルに沸いていました。駅前大通商店街に新店舗が次々にオープンしていたり、クレジット利用可能店舗が激増していたりと、驚きの連続でした。
新幹線改札が設置されている駅の南側に、飲食店やホテル等を誘致するニーズを生み出したのも大きいですね。船や釣り、神社が目的で敦賀を訪問していた人達がどう感じるかは気になりますが、トータルプラスじゃないかなぁと感じます。なお、後述しますが、訪問してくる客層はガラリと変わりそうです。
将来的に北陸新幹線が京都方面まで延伸すると、単なる通過駅にランクダウンしてしまう未来を抱えているとはいえ、少なくとも2024年9月現在、街の発展を支える重要な拠点として「新幹線駅」が活躍していました。
■敦賀 ↔︎越前たけふ
基本的に、ずっとトンネルの中を新幹線が走る区間です。
電波はそこそこ通じるのですが、位置情報を見ると、ずっと敦賀側を指していました。トンネル内部までWiFiを引っ張ってきていて、出口が関西側なんですね。
「この区間を開通させるために払われた努力は、並々ならないものがあるな」の一言です。
■越前たけふ ↔︎ 福井(福井県)
景色が一変して、広大な穀倉地帯の中を新幹線が通過していきます。
既存ローカル線は、山の谷間を這うようにクネクネ曲がって進む区域なのです。最短ルートを目指して直進する新幹線から見える景色は、2019年の旅行時とは全く異なるものでした。
南側に、ニョキニョキと山が生えてくる感覚は皆無です。
■福井(福井県)↔︎ 芦原温泉
福井は福井でした、恐竜王国ばんざい!
芦原温泉は、新幹線が通過する前は、大阪視点での青春18切符、事実上の北限。あわら温泉より北に向かう電車が特急を除くとほとんど存在しなかった為、宿泊して仕切り直すか、福井まで戻って特急買うかの2択でした。
改めて新幹線で通過してみると、単なるローカル駅の一つというイメージしか持てず、感慨皆無。
■芦原温泉 ↔︎ 加賀温泉
「⚫︎⚫︎温泉」と2連続で駅名に現れるので紛らわしい!
芦原が福井県側で、加賀が石川県側。
改めて新幹線で通過してみると、単なるローカル駅の一つというイメージしか持てず、感慨皆無。
■加賀温泉 ↔︎ 小松
東海道新幹線で例えると「静岡県西部」のような区間。
変化に乏しくて、長いです。
南側に山脈が生えていますが、新幹線ルートそのものが高い位置にあるため、ローカル線のように見下ろされているようには思えません。
■小松 ↔︎ 金沢
東海道新幹線で例えると「静岡県東部」のような区間。
金沢が見えてくると「ああ、もうすぐ熱海か〜」みたいな感覚に陥ります。
こちらも比較的変化に乏しいのですが、若干の景色の推移があるので小松以西よりは飽きません。
■金沢
いつもの金沢でした。
乗車客の乗り降りが多く、終点ではなくなっても、金沢は東北新幹線利用者の目的地として、あり続けるんだなと感じました。
■新開通区間が壊した「移動限界の壁」
さて、ここからが本題です。
大阪起点で考えると、駿河が現実的、福井がチャレンジ目標、あわら温泉が北限。それ以上の移動をしようとすると1泊2日。
金沢起点で考えると、小松が現実的、加賀温泉あたりがチャレンジ目標で南限。それ以上の移動をしようとすると1泊2日という暗黙の了解がありました。そしてここが文化の境目でした。
金沢が小京都として栄えた理由はいくつかありますが、そのうちの一つに「リアルの京都から距離的に日帰りで移動できる限界を超えている」というものがあります。同じ文化圏と見なされるのは1日で移動できる範囲に限られます。
かつて「特急サンダーバード」が、この暗黙の文化境界線をブチ壊していました。ですが、特急列車は1時間に1本程度であり、かかる時間もそれなりでした。
新幹線の開通により、このハードルが一気に下がりました。
福井の方々は今まで、京都側のみを向いた文化圏を作っていましたが、これからは金沢側を向いた文化圏を作るかもしれません。小松の方々は今まで、金沢がわをむいた文化圏を作っていましたが、これからは京都側を向いた文化圏を作るかもしれません。
以後、北陸新幹線沿岸には、関東と関西の両文化の『良い所取り』をする、第3の文化圏が生まれる可能性があります。楽しみではあります。
■ちなみに鉄道的な話をすると
北陸新幹線は、JR西とJR東の共同運用という体をとっていますが「実質的には長野新幹線の延長路線なので」JR東日本側の意向が強いです。
したがって文化的な流れとして、東から西に対しての売り込みがどんどん強化されていきます。既に金沢という前例もあります。
この流れが止まらなかった場合、福井の文化が東京文化に染まる可能性があります。そう、北陸新幹線の延長は、JR東の商業エリア拡大も兼ねています。赤字路線ではすでにサービス縮小をしている「グランクラス(食事あり)」を継続している理由もこれではないかと。JR東の文化アピールも兼ねています(ちなみにJR西の文化アピール方法は「ルート巡回特急寝台列車」)
かつてJR東海に「これは東海道新幹線の延長ですから!」で東京まで路線を延長された件を、北回りで西日本に仕掛けているというのは面白いですね。
■などなど、いろいろ好き勝手を書きましたが
公共設備が新設される事によって生まれる経済効果、発掘される新たな才能っていうものもあるので、莫大な費用はかかっていますが、トータルでは北陸新幹線の延伸は大成功ですし、このまま遅延なく全区間開通を目指して欲しいなと思ってます。
そして福井あたりで東西の文化がぶつかり合って、面白い事になると良いなと願っています(金沢はダメだもう東京文化が根付いてしまっている)
・・・知らんけどな。
本日の妄想垂れ流しはこの辺りで。
ではでわ!
次のお話