【NFT】Foundationが、期間限定の複数枚mint販売に対応したよというお話
はじめましてのヒトは、はじめまして。
いつもの皆様、こんにちわ。
大葉さんです。
前回の記事
3月9日にFoundationから衝撃的なアップデートがあったのですが、あまり話題になっていないようなので、情報まとめました。選択肢は増えましたが、なんだかFoundationのブランドが揺らいでいるような気もしないではないです。とはいえ、Foundation経由の販売が激減しているのも事実なので、悩ましいですね〜
なぜこの記事を書いたのか?
3月9日に実装された、Foundationの新機能「Editons」を紹介したかったからです。
また、巷でブレイク中の「manifold.xyz」との違いや、本機能実装による弊害についても説明します。
■Foundationとは何か?
皆様ご存知かとは思いますが、最近、記事にしていなかったので、念のため。
元々は、1枚イラスト系に特化した「クリエイター招待制」のNFT新規販売オークションプラットフォーム(※2次流通なし)でした。その特性上、神絵師が集まる傾向にあった為「本気の1枚イラストを販売するならOpenSeaよりFoundation」という神話が成り立っていました。
これらは2022年1月までの、過去の話です。
Foundation社の目的は「web3 で新しい視点と新しい体験を作成するために出現する、無限に拡大する一連の World のホスト」の為、2022年2月以降、以下のような仕様変更が入っています。
クリエイター招待制の廃止(誰でも出店可能)
共有コントラクトの廃止(※これは大絶賛されてます)
オークション以外の販売方法の実装(固定額販売)
コレクターによるオークション・固定額販売機能実装(※2次流通解禁)
今回の新規機能実装は、この流れを汲むものです。
■新機能「Editions」
公式ツイートはこちら。
公式紹介文はこちら。
Editonsの特徴は以下です。
ERC-721(固定)
24時間限定(固定)上限値枚数指定あり(固定)
時間内であれば何枚でもmint可能
レプリカという文字もありますが、これは現時点では実験的な機能です、正規リリースされるかどうかは様子見してください。
Editions機能を用いたフリーmint作品のセール会場
クリエイターはFoundationが選定した35名
フリーmint機能の先行テストを兼ねて
既に販売期間は終了
レプリカは、一旦忘れましょう。
■manifold.xyzとの比較
【FoundationのEditionsの方が優れている点】
・サイトの圧倒的な知名度。
・販売プラットフォームの検索性能。manifoldは作品がリリースされたことをお知らせしてくれる統合サイト的なものを個人が作るしかありません。Foundationには「fnd.moe」等のサブ検索サイトがあります。
【manifold.xyzの方が優れている点】
・販売期間が24時間以上選べる。(※開催期間が選べるようにアップデートされていたので削除)
・ERC-1155が選べる。
・販売金額が自由に選べる。Foundationは販売最低価格「0.05」という壁がある。 (※0.029で出展されている作品を見つけたので削除)
・ホワイトリスト機能が実装されている(販売可能なアドレスを指定できる)・フリーmintが出来る(※フリーミント可能となっていたので削除)
2023年3月時点では、manifold.xyzの方が優れていると言わざるを得ません。今後の機能追加に期待です。
2023年5月の時点では、どちらもほぼ同等の機能となりました。どちらを選ぶかについては趣味となります。
■問題点
最後に、Foundationが実装した「Editons」に関する問題点を提示します。
【広告を目的としたスパムNFTにTOPを独占される可能性がある】
2023年3月14日時点でTOPに表示されているgit動画NFTがこれです。ENSに紐づいていない(=捨て垢アドレスの可能性がある)アドレスによって数十枚単位でまとめ買いされた作品が、ホットなオークションとしてピックアップされています。現時点では『販売最低価格「0.05」』が壁になってくれていますが、レプリカで実験されている「フリーmint」が実装された暁には、TOPがgif動画NFTアートのみで埋まる未来が見えます。
【24時間限定販売は、あまりにもニーズが少ない】
既に知名度があるクリエイターが、十分に広告をばら撒いた後でないと、完売は難しいんじゃないかなって思います。「自分の最高の作品が、いつかお迎えされることを祈って」強気価格設定で作品を置きっぱなしにする、現時点でのFoundationの使い方とは正反対なので、果たして(スパマー以外の)顧客がつくのかどうなのか???
【NFTスパマー(AIイラスト自動生成タイプ)との相性が良すぎる】
現時点でちらっと見ただけでも、明らかにAIイラストによる量産タイプのNFTアートが溢れていました。Foundationのブランドイメージを低下させないかが心配です。
現状を鑑みて、AIイラストがダメなワタクシ個人としては、しばらくFoundationでのお買い物は控えようかなって思っちゃいました。
「デザイン」を求める現場においてはAIイラスト技術は神なんですけどね。Foundationには、ワタクシは「アート」を探しに来ているので。残念です。
今回はここまでです。
ではでわ〜
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