私立大学薬学部からの東大生物科学専攻院試

こんにちは。また、初めまして。
OO FFと申します。今回は某私立大学薬学部の4年に属している私が、東大の院試を受けるまでに至った経緯と、取り組んできたことについて話したいと思います。
これから大学院試験を受けたいと考えている方々の参考になれば幸いです。

私は東大の大学院理学系研究科の生物科学専攻を受験し、無事合格することが出来ました。
私が現在の研究室から出て、外部受験しようと考えたのは3月の下旬のことでした。

もしかしたらもっと早くから準備していた方もいるかもしれませんが、私は3月までは外部を受けようという気がなかった為、割と遅めな方だと思います。
そもそも外部受験しようと思ったきっかけは、研究室の緩さ、そして技術の習得が望めない、という点が大きかったです。
東大というと、TOEFL iBTのスコアが必要で、それもハイスコアでないといけない、と思っている方も多いかもしれません。確かに一部の専攻ではそうかもしれませんが、生物科学専攻に関してはそもそもTOEICでOKです。それもスコア提出の猶予がかなりあります。2024年度入試であれば7/26あたりまで猶予がありました。

ちなみに私は5月時点まで、470点というスコアしか持っておらず、慌てて受け直し、最終的に610点という決して高くはないスコアで提出しました。
(定かではありませんが、英語の配点はかなり低いという情報もあります)

なので、英語が苦手な方も臆することはないと断言できます。
ただし、東工大などは5月のTOEIC受験では間に合わないので、計画的に早めに受ける必要があります。

私の東大以外の併願校は以下の通りです。
・東工大生命理工学院
・東京医科歯科大医歯学総合研究科
・自大

併願校についての話は、次の記事で書こうと思いますが、日程的には一応可能でした。

②専門科目の勉強について
今年は、「THE CELL細胞の分子生物学第7版」と、「キャンベル生物学」で得られる知識の範囲から出題される、と公表されていました。
しかし、THE CELLの分量は多すぎる上に薬学部ではキャンベル生物学は使わないですし、このためだけにキャンベル生物学を勉強する時間もありませんでした。
私は結局基本となるのはEssential 細胞生物学だと考え、まずはEssentialをやりこみました。
まず一か月か二カ月以内に一通り読み終わるようにし、それが終わったらすぐに過去問演習に入りました。東大の生物科学専攻の問題は思考力を要する為、解答を作成するのにかなり時間がかかります。そして、過去問で出てきた内容とEssential内で一致する箇所に付箋や注釈をどんどん入れていきました。
また、他大学の入試問題もたくさん解くようにしました。具体的には東工、医科歯科、京大です。
特に京大は無料でかなりの年数の過去問がホームページに掲載されているので、おすすめです。

その他、私が使った問題集や参考書は
・基礎からしっかり学ぶ生化学:山口雄輝/ 成田央
・生化学/分子生物学演習 第二版
・ヴォート基礎生化学
あたりです。
生化学は基礎からしっかり学ぶ生化学で下地をつけてから、問題量が豊富なヴォート基礎生化学の章末問題を解いていきました。


③その他注意点について
まず、博士課程進学を考えている方に気を付けてもらいたいことがあります。それは「標準修業年限」です。
これは、その専攻が定めている、「博士課程修了のために~年いなければならない」という年数です。
例えば医科歯科大で免疫系の研究をしたいと思い、医歯学専攻に進むと、標準修業年限は4年なので、最低4年間博士にいなければなりません。もちろん4年で修了できるとは限りません。
3年だと思ったら4年いなければならない!ということにならないようしっかり調べておきましょう。


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