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Shanling UA2 レビュー お手軽に良い音を!

Shenzhen Shanling Digital Technoについて

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Shanlingは1988年に設立された中国のオーディオメーカーです。Shanling社のホームページ(https://en.shanling.com/)によると、据え置きオーディオからスタートして、2014年に最初のポータブルプレイヤーM3を発売、その後は毎年、新製品が発売されています。(カラオケシステムのアンプなんかも製造していたようです。)

最近はM8、M6 Pro、M6 Ver.21、M3Xとエントリー機からハイエンドまで次々と新製品が発売されており、充実したラインアップとなっています。

個人的には2016年にM5、M1、2017年にM2s、2019年にM2x、2020年にUP4、2021年にM6と使ってきました。特にM5、M1はタッチパネルではなくロータリータイプのスイッチで操作するため慣れるまでは戸惑うものの、デザインも含めてユニークな機種でした。

全体的に、ShanlingのDAPはコストパフォーマンスが高く、音質的にはニュートラルなイメージがあり、ポータブルアンプを合わせて使う用途に適しているように思いますが、最近のM6 Pro、M8あたりは価格もそれなりに高く、音質的には単体で十分満足できるものになっているようです。

DAP以外でもUP2、UP4、国内ではまだ未発売のUP5のBluetoothアンプ、UA2のようなDACアンプケーブル、有線・無線イヤホンまで、Shanlingの商品展開はポータブルオーディオ全般に渡っています。

日本国内では伊藤屋国際、MUSINがShanling製品を取扱っていますが、このUA2はMUSINが販売しています。

製品本体・附属品

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UA2本体は6cm、12g程度と非常にコンパクトです。作りもよくこのサイズで3.5mmシングルエンドと2.5mmバランスの出力が収まっています。

サイドにはUSB MODEスイッチがあり、押したままデバイスと接続すればUAC(USB Audio Class)1.0の機器として使用することも可能となります。他にスイッチ類はなく、音量の上下等の操作は接続するデバイス側で行います。

附属品はスマホ等と接続するためのUSB-TypeC to C ケーブル、パソコン等と接続するためのUSB-TypeC to A コネクタ、クイックスタートガイド、保証書です。

お借りしたUA2にはUSB-TypeC to Lightning ケーブルが附属していましたが、これは附属品ではなく、キャンペーンでプレゼントされていたもののようです。

iBassoのとは違いケーブルが取り外し可能なため、メーカー推奨ではないかもしれませんが他社製のケーブルを試すことも可能です。

レビュー1 スペック等

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UA2はDACチップとしてES9038Q2Mを搭載しています。このDACチップはShanling M6 Ver.21、New Hiby R6、Cayin E02(N6ii用マザーボード)等にデュアルで搭載され、シングルではaune audio BU1に使用されています。いずれも音質に定評のある機種ばかりです。

UA2は、PCMは768kHz/32bit、DSDは22.4MHzに対応しており、人気のAmazon Music HD、Apple Musicではオーバースペックとでも言うべき性能です。

再生するファイルのサンプリングレートにより色が変化するLEDランプが3.5mmフォンアウトと2.5mmフォンアウトの間にあり、再生している楽曲のレートを確認することができるようになっています。

附属のケーブルも「18-Core/7本撚り 高純度無酸素銅」ということで品質の高いもののようです。

レビュー2 音質等

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実際に音を聴いていきます。スマートフォンに挿すと、画面に「USB経由でサウンドを再生中」とメッセージが表示され、利用可能となります。

スマートフォン:xiaomi POCO X3 Pro
イヤホン:Moondrop KXXS
ケーブル:Moondrop PCC Coaxial OCC Copper Wire 6N Pure Single Crystal Cable
再生ソフト:Amazon Music HD

まずは3.5mmシングルエンドで聴いていきます。ESS TechnologyのDACチップらしく、非常に解像度が高く、スピード感のある楽曲とマッチします。

高域寄りなため、やや迫力には欠けますが、このあたりはイヤホンで調整したいところです。音場は狭いとまでは言えませんが広くもなく、立体感・奥行きはさほど感じられません。

コンパクトなUSB-DACアンプなのでそこまで求めるのは酷かもしれません。価格を考えると、十分に高音質だと言えると思います。

2.5mmバランスに変えると、基本的には3.5mmシングルエンドと同傾向ですが、比較すると音圧が高くなりボーカルが強調される印象です。

細かな設定については、Shanling製のソフト「Eddict Player」が用意されています。こちらをインストールしなくても使用することは可能ですが、イコライザーや7種類のデジタルフィルター、細かな音量やゲインの調節が可能となるので、使用する前にインストールする方がUA2の実力を発揮できるのではないでしょうか。

UA2もやはり使用しているうちに本体が熱くなります。触れないほどではありませんが、ちょっと気になるかもしれません。

また、スマートフォンのバッテリーの減りも早くなりますが、こちらもバッテリーを搭載しないタイプのUSB-DACアンプではやむを得ないですね。

総評

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ESS TechnologyのSABRE 2M DAC シリーズのフラッグシップと位置づけされているDACチップをシングルとは言え、この価格で搭載してきたことはかなり野心的な製品だと思います。

音質的にもストレートであまり味付けがなく、曲によっては分析的に過ぎるかもしれませんが、UA2から他のアンプを通してみたいと感じさせるだけの音質を確保しているのはさすがと思います。

附属のケーブルを手持ちのBeat Audio Emerald MKII Digital Adapter Cable USB Type-C to USB Type-Cに交換したところ、少し音の線が太くなり、艶が出てきたように思いました。このあたりはかなりプラシーボ効果もあるかもしれませんが、UA2自体のポテンシャルの高さによるものだと思います。

https://onzo.co.jp/products/537/