四季折々の表情
毎朝通る公園があるのですが、そこに植えられている桜の木々を眺めていると…、一年を通して四季折々の表情を見せてくれます。
春の満開の桜の花の華やかさから、夏の青々とした葉に移ろいだ頃、
その青々とした葉は、太陽のエネルギーを浴びて光合成が出来るように出来ていて、
木の上部、下部の葉では日光の量に比例して色彩が異なってます。
夏が過ぎ、秋に差し掛かると…、日が短くなり気温も下がってくる、そうすると木は周りから充分なエネルギーを得ることができなくなり、木は活動を抑え、休眠状態に入ります。
そうなると木は葉が必要ないと判断し、葉と枝の間に離層という仕切りを作り、木と葉の間での養分の循環が止まって、葉の成分が変わり、色に変化が生じて、葉が秋のグラデーションになって行きます。
こういった自然のメカニズムって考えてみると、物凄く不思議な事で、
普段、当たり前過ぎて見逃しているものに注視してみると、感動出来る事って色んな所に転がっていて、
これがお皿の上の表現や発想などにも活きたりする、本で得る知識や、技術も大切ですが、
本当の意味での自分らしさを表現したい時、ポイントになるのはこういった部分だと思っております。