『青春の記録』
12話までみた。何を考えながら組み立てていったんだろうと思いながらドラマ見るの楽しいんだけど、気づいたら面白すぎて普通に見入ってる。
意見をはっきり言う女の子が出てくるドラマが好きなので、7話くらいまでかなり良かった。サイコだけど大丈夫みたときも思ったけど、ヒロインは自分が大事にしたいものをちゃんと知っている人がいいなと思う。それを表現する人が好き。私が、好き嫌いはっきりしている人間が好きなだけっぽいけど
韓国ドラマのヒロイン像も時代に合わせてどんどんシフトしてるんだろうな。お母さんのセリフで「男だけが家庭を守る時代じゃないわ」っていうのがあったけど、もう一歩先行って欲しかった気持ちはある。それくらいは現代にもありそう。ドラマも、時には文章も、期待の一歩先を行かねばならぬ、と私は思っている。
7話くらいからヒロインが感情を表に出さなくなってきたので辛くなってきている。性格に一貫性が出なくなってくると、見ている時のワクワクよりもやもやが強くなってしまう。絶対この子そんなこと言わんやろ!と
登場人物の性格を最初から最後まで一貫させるのまじで難しそうだなと思う。役者の演技力にも依るし、もちろん脚本も。まずはペルソナを立てて、その人があらゆる場面でどんな感情になり、どんな行動をとるかを考えるってことだよね。すごい。難しそうだけど、めっちゃ楽しそう。
『青春の記録』、売れない俳優が努力の結果スターになって、売れてない時から付き合ってた彼女とすれ違っていくドラマなんだけど(違う)(他にもある)(しかもこれ12話時点なのでこのあと確実にすれ違い解消する)、彼氏が忙しくて寂しい…全然会えない…電話もできない…サゲ…的な場面が結構あって。彼氏が忙しくなって彼女さみしい…って確実に想像できるし、容易に想像できる部分は、描写するのは全然いいけど見せ方はかなり工夫しないとだよなと思う。
寂しいって感情を表現するなら「寂しいけど相手に迷惑かけないように黙ってよう」じゃなくて、「こうなることは分かっていたけど」っていう譲歩をつけるか、ヒロインの性格上「めっちゃ寂しい!でも好き!」って表現するかにしてほしい気持ちだった。(個人的には)
「恋愛で人は変わる」みたいな話が出てくるので、いつでも自分の感情に忠実でいた彼女が、彼との出会いによって変わっていく過程を描くのは違和感ないんだけど、「その方向に変わるの?!」っていう場合があるな、ドラマは時々。あと、韓国ドラマは「我慢」が強調されがち。
雨の描写も気になる。雨って感情の表出として使われること多いけど、一般的になりすぎているような気がしている。この塩梅めっちゃむずいなと思った。文章書くときも、使い古された言葉が良く作用するときと、あんまり振るわない時がある気がしているので。
ドラマはカット数で構成決めるんだろうか。1時間のドラマなら、場面展開は5つ的な。
ドラマの途中で「あなたの愛する人たちは痛みを共有したいの」的なセリフが出てきて、なるほどなあと思った。人の痛みは理解できないよな…と常々思っていたけど、愛する人たちにまで感情の線引きする必要ないなと思った。
あと、韓国ドラマ、またこの人?って思うことあるんだけどそれが今回ない。これは良い!連続で見たドラマにもよるだろうけど、あまりにも役者被ると没入感なくなっちゃう! これは役者にとってはジレンマだろうけど
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なんか全然感情を入れ込んでない文章になっちゃった。この文章、重みがないな?!と思うこと時々あるけど、いつかこの文章を見返した時に自分がどう感じるか知りたいので残しておく。重さとは感情か?
これからプデチゲ作る
---2020/11/21(追記)---------
最終回まで見終わった。見終えた直後は、う〜〜〜〜〜んって感じだったのに振り返るほど良い方向に変わっていく。ポテンシャルスルメ
ふと、『愛してるけど、ごめん』が副題なんじゃないかと思い始めた。
スター俳優の引き立て役として出たドラマで頭角を現した主人公。そんな主人公の彼にとって、次の出演作は超超超〜〜〜〜大事だった。で、そこで時代劇 or ラブコメ(このラブコメのタイトルが『愛してるけど、ごめん』)の2択が提示される。ラブコメは視聴率取れやすいからマネージャーは『愛してるけど、ごめん』を激推しするんだけど、主人公は時代劇を選ぶ。ラブコメを選ばなかった理由の一つに、「タイトルが意味がわからん。なんで愛してるのに謝るの?」って発言してる。
結果的に主人公は時代劇がヒットしてスター街道に乗る。『愛してるけど、ごめん』を理解することから逃げたとも考えられる。
でも、そのあと主人公は愛と謝罪が共存する現実をまざまざと突きつけられる。彼女に対して「愛している人には尽くせばいい。謝る必要ない。僕は謝らないよ」って発言したのに仕事忙しすぎて無意識にたくさん謝っちゃうし、彼女が主人公の彼を振る時に言ったのが「愛してる。別れよう。」だし。「君を愛してるから支えたい」って言った主人公に対して、彼女は「ごめん、誰かに依存したくないの」って返す。個々が自立してこそ、愛が成立するみたいなとこある
最終回で、兵役を終えた主人公がマネージャーと一緒にワクワクしながら『愛してるけど、ごめん』の脚本家に会いにいく場面が描かれてたのがよかった。愛で全てを乗り越えられるわけじゃないと身を以て知った主人公が、『愛してるけど、ごめん』っていう状況が成立するとわかった上で脚本家に会いにいくのめっちゃ意味あると思うわ ないんかな
賢い医師生活でも「平凡な私たちの特別な日常」っていうテーマがため息出ちゃうくらい上手に表現されていたし、韓国ドラマは軸がはっきりしているというかわかりやすいというか パズルみたいにパーツ分けできて楽しい
テーマは最初に決めないと回重ねるに連れてブレちゃいそうだから、流石に最初に決めそう それ、テーマからずれてない?っていう議論も発生しうるのかな 多分これ脚本家の意見だけじゃドラマに深みが出て来なそうだし(大抵の創作物は多様な人の意見が含まれていればいるほど深みが出ると思っている)、役者とかスタッフとたくさん議論してそうだよな
うむ
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