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「存在の芯」 -無と微塵の間で-:第六幕

[ヒッグス粒子の発見]

シーン23:学校の屋上、夕暮れ時
 
登場人物: 星野サユリ、真田光、西園寺レイ
 
サユリ: (遠くを見つめながら)
宇宙って、なんでこんなに広くて、星も人も、全部存在してるんだろう?
 
光: (サユリの隣に立ち、微笑む)
それは、ヒッグス粒子のおかげかもしれないね。
 
レイ: (興味津々に)
ヒッグス粒子?それって、美味しいの?
 
光: (笑って)
いや、食べ物じゃないよ。
ヒッグス粒子は、宇宙に質量を与える特別な粒子なんだ。
 
サユリ: 質量?
 
光: そう。質量があるからこそ、僕たちはここに存在できるし、
星も宇宙に浮かんでいられる。
 
レイ: へー、すごい!でも、どうやって質量を与えるの?
 
光: それはね...



シーン24:サユリの部屋、夜
 
登場人物: サユリ、光、レイ
 
3人は、机の上に広げられた資料や模型を見ながら、
ヒッグス粒子の謎について熱心に話し合っている。
 
サユリ: ヒッグス粒子は、まるで宇宙全体に広がる見えない海みたいなんだね。
 
光: その通り。粒子は、その海の中を泳ぐことで、質量を獲得するんだ。
 
レイ: でも、そんな不思議な粒子、どうやって見つけるの?
 
光:それが、現代物理学の最大の挑戦の一つなんだ。


シーン25:巨大な粒子加速器の内部(CG映像)
 
ナレーション:
世界中の科学者たちが協力し、巨大な粒子加速器を作り上げた。
 
 
 
陽子たちが光速に近い速度で衝突し、一瞬の閃光の中で、
無数の粒子が飛び散る様子が映し出される。
 
ナレーション:
そして、ついに、2012年、ヒッグス粒子が発見された。


シーン26:学校の屋上、再び夕暮れ時
 
登場人物: サユリ、光、レイ
 
3人は、肩を並べて夕焼け空を見上げている。
 
サユリ: ヒッグス粒子の発見は、宇宙の謎を解き明かす大きな一歩だよね。
 
光: まだまだ分からないことはたくさんあるけど、
僕たちは、これからも探求を続けていく。
 
レイ: 素粒子探偵団、出動だ!
 
3人は顔を見合わせ、力強く頷き合う。
 
ナレーション:
ヒッグス粒子の発見は、宇宙の始まり、
そして私たちの存在そのものについて、新たな光を投げかけた。
素粒子探偵団の旅は、これからも続く。

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