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ひよこちゃんの話
こんな話誰にも言えず、ここでコーピング行動させてもらいたいと思います。
我が家にはひよこちゃんというチワワがいます。女の子。
10月8日で13歳。
今年の春ぐらいからコンコン咳が目立つようになってきて。それ以外は元気元気だったので様子を見てたんですが、治らず元気も徐々になくなってきて。
病院に連れて行くと、心臓が悪いと。
僧帽弁閉鎖不全と肺高血圧の診断。
酸素のお部屋でで1週間の入院。
おかげでしんどそうなのはおさまりました。
人間ならば弁置換の手術となる症例です。
看護師してるとわからんでもええ知識があるんですよ。
12歳の高齢犬にオペなど無理。
心臓と肺がヒーヒーいうてるのを薬で抑えて対症療法しかない。
とにかくしんどくないようにするにはお薬で症状をおさえるしかない。
1日2回朝晩の内服。
わんこにですよ。
難解。
でも、ひよこちゃんのためならと、いろんな大好きなおやつやごはんに混ぜて、だまくらかしてやるしかない。
だまくらかして。。。
無理でした。
騙そうとすればするほどバレる。
かわいそうなゾウの物語の花子ちゃんです。
そら、そうやわな。
退院後の1週間ぐらいはイヤイヤなんとかだましだましで大体6割ぐらいはお薬飲めてましたが、それ以降は完全拒否。
食べ物を口に持って行くと後ずさり、そっぽを向いて知らん顔。
お薬入ってないごはんも拒否。
日に日に痩せていく。
無論、心臓にバクダンを抱えているのでお薬なしではまた咳が出だす。
どうしていいかわからんくなって。
ただ見てるだけ。
心配するだけ。
ひよこちゃんがいなくなってしまうという予測の不安で心が張り裂けそうになりました。
どうしようもできない現実を受け止められへんくてですね。
なにがいちばん心配か考えてみた。
ごはんを食べないことでした。
生きることを拒絶したのかな、本能で。
それならそれで受け止めるほうがひよこちゃんにとって楽なんかな。
でも、わんこって言いたいこと言えらんやないですか、心の声聞いてみても、やっぱりわからんのです、悲しいけど。
私も看護師として働いてると、いろんな死にざまみさせてもらうんですよ。
いろんな生きざまも。
最期は気高く何も口から食べず、枯れていくのを自ら選ぶ死に方選ぶ人、いらっしゃいます。
潔い漫画のなかのヒーローみたいな手段選ばれる人ほんまにおるんですよ。
ひよこちゃんはこのタイプか?
※まだまだ命はあるけれど、頑なにお薬を嫌って飲まない人、います。
症状があっても、検査で悪いものが見つかっても、治療しない選択する人、います。
↑わたしは※タイプの方には、その人の人生ですから、そう自ら決めた方にはそれはそれで正解とお話します。
医者と看護師のスタンスの違いで患者さんには私個人の意見としてお伝えしますが。
そんなこんなでいろんなことがグルグルあたまをめぐるこの2週間です。
今のところひよこちゃんはわたしの心配をよそに目ヂカラだけは気高く保って命を続けて流れてくれています。