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京都市上京区 京極湯
2021.12.30.
京都三日目。
連日訪問の「船岡温泉」から1.5km南下して、二軒目にゴーウ。
住宅街をそろりそろり・・ではなく、小走りで向かう。
西陣京極というエリアの看板を過ぎると間もなく。
トップの写真のように華やかな看板に迎えられて玄関を入ると、渋いポスターなどがお目見え。ギャップ!
番台で女将さんに事情聴取。
現在は二代目で、初代は石川県ご出身のお母さん、四国ご出身のお父さんでの経営だったのだそう。ちなみに現女将さんも石川県のご出身だそうだ。
以前はもう一軒銭湯をお持ちで、ご兄弟が経営していたそうだが、ご逝去により廃業されたとのこと。
こちらは、井戸水を薪で沸かしているそう。また、金・土・日曜日はあひるのおもちゃを浮かべており、子どもにも人気なのだとか。
女将さんがいろいろな番号のついたキーホルダーを見せてくださり、「26」「1010」「3715」「2615」など、秘密の暗号をすべて答えると「やっぱりお風呂好きなのねえ、ごゆっくり!」といっていただいた。
浴場は手前にカランが並び、奥からジェットバス二席付き日替わり湯、電気風呂、スチームサウナ、熱深湯、浅湯、J字の水風呂のレイアウト。
ジェットバスの説明書きが興味深くて、「ぜひご利用ください」的な締めの言葉が「せいぜいご利用ください」となっていて、ウィットに富んだ京ことばのようで微笑ましい。
サウナはちょうどスチーム噴霧のタイミングにも出会えて、最高の湿度と温度。一軒目からも15分ほど冬空の下を小走りしたので、冷えた身体を再度温めてくれる。
そして、J字の水風呂なのだけれど、洞窟館というか、隅っこ感があるひとり用で、静かに冷やされるのが楽しい。
ここでぜひ試してほしいのが、5分20円、15分50円のマッサージチェア。価格破壊、というほど格安でしょ?ここまで安いマッサージチェアを見たことがないのだけれど、関西だとあるのかな??
さて、待ちに待った焼鳥。21時過ぎに家人のもとに電話があり、「もう少ししたらお帰りになる方がいらっしゃるので、よかったらお越しください」とのこと。うん、待つ。もう、日が変わっても待つ!という勢いで、夜までやっている古本屋さんをぶらり。そして、22時前に再度お電話をいただき、お店に向かう。
この灯り、ホッとするよねえ。
冷えた身体をお座敷が温めてくれるような内装。
ご主人は、10回くらいかけてようやくつながったお電話でも、平身低頭のとても丁寧な方なのだけれど、一階のカウンターやテーブルは満席だったので「二階、お好きなところにお掛けくださいね」とやっぱり親切全開。
メニューはこちら。これだけ人気なのに、値段もお手頃。
遅い時間だったので品切れもあったけれど、さて、何にしようかな・・。
先ずはビールで乾杯!
おつまみは鶏むね肉のワイン煮。鴨のようにも感じられる、芳醇な味わい。
有機野菜のサラダ。
旅行中は野菜不足になりがちなので、しっかり補給。
奥からせせりと手羽元。
むしゃむしゃといただく。
地鶏のもも肉。
これが堪らないジューシーさ。このためだけに、また京都に来たいと思える味わい深さ。一番お気に入りの一串でした。
ポテトサラダ。
家人はキュウリが苦手なので、私だけ。いいおつまみになるわあ。
鳥皮。
こんなに厚い皮はここだけかもしれない。パリパリとじゅわりとのバランスが堪らない。
メンチカツ。
こちらは家人がパクリ。
地鶏むね肉。
胸も皮付き、お肉のみでこんなに味わいが違うのか、と感動。家人の大好きな一串になりました。
スープとつくねと山椒おにぎり。
以前私だけ来た時にも、このおにぎり頼んだんだよなあ。ピリリとくる生山椒、私も料理に使いたいなあ。
ラストオーダーでも数本頼み、お腹もそうだけれど、お店の心遣いで満腹。
家人にお会計を任せ、お手洗いに。この内装も素敵だなあ。
なんと!お手洗いの内鍵が下足板と同じ!
帰る際、店主に「お風呂お好きなんですか?」とお聞きすると、「全てお任せしていたので、工務店の方がお好きなんでしょうねえ、実はこの辺りにも昔あったんですが、二軒ほど潰れちゃって・・。」とのこと。
トイレはさておき、また訪れることを誓い、店をあとに。ああ、しあわせな時間だったなあ。
寒すぎるので、タクシーでホテルまで戻り、部屋ではお昼に買った「ふたば」の豆餅をもぐもぐ。しあわせには続きがあるなあ。これも美味しい。
ランニングからはじまって、寺院巡りに行列にお風呂に。鯖寿司、プリン、焼鳥、大福。こんなにしあわせでいいのだろうか、という詰め込みすぎた一日でした。
住所 京都府京都市上京区土屋町通一条下ル東西俵屋町666
電話番号 075-431-2006
営業時間 15:00~24:00
定休日 月曜日
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