中野区 高砂湯
2020.10.20.
ホームを除き、都内で、いや、国内で一番気に入ったかもしれない。ここは最の高の銭湯でした。
今日はちょっとした残業で、企画を考えつつ、今日どこ行こっかな、なんて考えていたら、数年ぶりに盟友にばったり。立ち話をして、「じゃあ今度ご飯行こうね」なんつって別れた。前回もそうやって別れ、彼女は台湾に行ってしまって6年。でもSNSなんかで会っていない心理的距離が埋められ、時間だけが経ってしまった。功罪併せ持つっていうのか。どちらかというと、会って話もしたいし、驚きも取っておきたい。親族のおばさんみたいに、訳知り顔はしたくない。なんていっていると、時代に置いていかれるけれど。
今日のところは企画も無事に完成し、帰り際、中野区「一の湯」かこちらで迷い、ええいままよ!と中野坂上からてくてく20分。ちなみに中野からなら7分で着く。でも、夜の散歩は気持ちいい。この涼しくなってきたちょうど今、この秋の夜を歩きたい。早歩きすると、ちょっと暑くなるくらいの気温が心地いい。
外の看板のカラーリングがすてき。ここは外観から鼻息荒くなるなあ。例によって回数券とサウナ代400円を支払い、バスタオルとサウナキーをお借りする。こちらのバスタオルはパリパリしていて、私が好きなタイプ。ほわほわもいいのだけれど、ガッツがないよ。今日はこいつが相棒よ。ちなみにこちらのお店、ご親族は銭湯経営者はいないそうだ。これ、聞いてどうすんのかね。時々驚きもあるけれど、書き出し方もちょっと難しいので、考えもの。まあ、聞くけどね。
脱衣所は少々混み合っており、期待感が増す。だって、ここには露天があるんだよ。先人たちのお知恵を拝借すると、外気浴が最高にいいらしい。気になるレイアウトは、手前に立ちシャワー四席分とカラン、手前から時計回りに水風呂、二段で定員9名くらいの遠赤外線サウナ、濁り湯の露天風呂、座マッサージ二席、バイブラ、電気湯が配される。
ちなみに電気はきっかりセンターで調査を試みたところ、全く電流を感じず。こりゃいけたかもな。でも、安産第一、しっかり撤退。
そして、露天!完全露天で、湯船から名入りの煙突がしっかり見える。名入りって、タオルじゃないんだけどね。そうそう、名入りタオルがあるとついつい買っちゃう。なんでだろう。デザインもいろいろで、カラーバリエーションなんてあった日には。しきじのタオルも多色だそうで、集めたくなる。夜風も気持ちよく、40度の濁り湯で半身浴もよし、逆上せないようにベンチで休憩もよし、ここは最高のスポット。調布市「神代湯」の岩風呂半露天もいいのだけれど、こちらに軍配かなあ。まあ、どちらもよいのだけれど。
サウナは二時間ばかり、完全に貸切。私が出た後にお二人入ったようだけれど、よいタイミングでした。BGMが若干大きく、流るるはオルゴール調ポップスというのだろうか、知らない曲ばかり。室内は92度、カラカラすぎないので、例によってカサイさんスタイルで10分。やっぱりこの体位いいよ、汗の流れに能動的になれる。そして、リファで顔筋マッサージしたり、自由奔放、曖昧模糊、風味絶歌。
そして、サ室の玄関開けたら二歩で水風呂、21度のひとりっ子サイズを独り占めしながら1分。その後は、外気浴もいいし、カランで休憩もいいし。
見たところ、こちらの常連さんたちは皆々様、かなり長湯のよう。そりゃ、こんなに施設がよければ二時間コースだよね。
サウナに強すぎるこだわりがなく、休憩にこだわりたい人、時間帯にもよるだろうけれど、都心5区あたりの客層でギャフンな向きにはぜひ、お試ししてほしい。
練馬区「久松湯」にも負けてないと思う、台東区「萩の湯」といい勝負かもしれない。私比だけれど。
古いようで、きれいな内装。お楽しみのペンキ絵も、中島清人画伯の富士山、昨年11月25日に描かれたばかりで美しさに魅入ってしまうこと請け合いだ。
「東京銭湯」の記事によれば、昭和元(1926)年に創業し、大幅なリニューアルは平成元(1989)年とのこと。にしても、ここまできれいなペンキ絵に内装、そして脱衣所などもあまりないのではないか。日頃のお掃除やちょっとした手入れの賜物なんだろうな。
明日のお風呂に迷ったら、ぜひどうぞ。そのあと、中野駅までの道すがら、「みよしや」での洋定食もよさそう。エビフライやハンバーグ、ナポリタンなど、大人のお子様ランチのような盛り合わせ。風呂上がりにいいなあ。グッと堪えて、おうちに帰ろう。
サウナ:5分、10分 × 3
水風呂:1分 × 4
休憩:10分 × 4
合計:4セット