荒川区 雲翠泉
2020.09.22
今日も荒川区をハシゴしようと、日暮里からてくてく25分ほど。
男女で分かれた入り口を入り、例によって回数券をお渡しする。
浴場には楕円の湯船と左奥に台形の湯船がある。楕円型がさらに二つに分かれており、いずれも白湯で、手前の大きい方がぬる湯、奥が41度くらいかな。もう一方の台形の湯船は宝寿湯。そちらに浸かりながらにこにことおばあさんがこちらを見るので、「熱いですか?」と聞くと「ちょうどいいよ」と。
その後、私が白湯の熱い方に浸かっていると、「熱いのにえらいね」と。え、えらいかな、ありがとうございます。
そのおばあさんが、椅子と洗い物など大変そうに持ち出口に向かおうとしているので、何か持ちましょうかと声をかけ、シャンプーなどの入った一式を預かる。脱衣所まで運び、ちょっとおしゃべり。80年ここのお風呂に通っているというので、「またまたー」なんて言おうものなら「だって、92なのよ、私」と。「じゃあ、12歳から通ってるんですね、すごい常連さんですね」というと「結婚してから80年通ってるのよ」というので気配がおかしくなり「えーと、12歳で結婚したんですか、えーと」というと「そんなわけないでしょ」というので「盛りましたね、ね?」というと笑っている。意味通じたかはまた別の話。
綺麗な洗い場だが、シャワーが最初左右のカランに見つからず、焦った。バリアフリーの逆をいっている!と驚いたものだが、奥の壁に4つシャワーあります。
女湯は赤富士、男湯は白富士、境の壁が低いのでどちらも見える。どちらも美しい銭湯絵。いつまでも残ってほしい、町のお風呂。