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渋谷区 広尾湯

2020.10.16.

職場であんなことやこんなことが起き、ちょっとばかり心を痛めている。私が痛めたところで解決はしないので、糸口だけを探そう。自分と未来しか変えられないなら、ヘンテコなカタチになるにせよ、変えられるものだけを見つめていこう。

んなことを思いながら、今日も銭湯に。お風呂でゆったりすることで、流れてなくなるものが多かったらいいし、少なくたっていい。風呂上がりの帰り道だけは、いらん考えごとをしないように。

家人に黙って、渋谷区の銭湯を制覇しようと考えたのだが、バチがあたった。はい、一軒目に目論んでいた「宝来湯」、臨時休業!広尾駅から徒歩15分なら、三越湯に行ってもよかったな。と、サウナとお遍路スタンプとで迷い、初志貫徹しよう。来た道を戻り「広尾湯」に向かう。
つい先程、家人に「これから風呂だから。美味しいパン買って帰るよ」とLINEし、駅前のパン屋さんに入って日和った。パンオショコラが税抜380円て。ジャムが離乳食のサイズで1400円て。広尾、なめんじゃねえぞ。家人が好きな栗のパンを買った日には貧困必至なため、150円のちび栗パンで勘弁願おう。

「広尾湯」は駅からまっすぐ行けば、徒歩約2分の都心の銭湯。2017年7月にリニューアルオープンしたそうで、きれいすぎないきれいさ。例によって回数券をお渡しし、番台のおじいさんに姉妹店チェック。目黒区「光明泉」「大黒湯」がどちらも遠い親戚の方のお店なのだそう。休憩スペースには血圧計もあり、おじいちゃんが休憩していて、雰囲気はきれいな地域センターだ。

脱衣場は大中小のロッカーで、とても使いやすい。扉がアホみたいに開けっぱなしにならず、マグネットですちゃんと収まるのだ。お釜ドライヤーもありポイント高いが、体重計が何故かない。体重計のないお風呂、はじめてかもしれない。

浴室の向こう壁にはシルバニアファミリーがブランチを楽しんでいそうなオランダ風の風車のモザイク画が。洗い場は2/3を占め、常連らしきお客さん同士でおしゃべりを楽しんでいる。湯船は正方形とL字の二つ。どちらも気泡風呂だったりジェットバスだったり、とにかくぼごぼごいっとる。65cm深さの気泡、95cmの座風呂ニ席、同じ深さの立ち風呂があり、ゆっくりぼーっと入っているとじんわりだけれど、しっかり温まる。奥にジェットバスがあり、ひとりの時間と場所でじーんとしちゃう。座風呂がとても強く、ジェットバスが「え、ここも当てる?」というくらい身体を揉みほぐす。

お風呂あがりに常連さんに「今日は混んでます?」と聞くと「コロナ前はもっと混んでいたから、この時間でこのぐらいは空いている方ですねえ」と21時に8人というのは空いている状態のようだ。聞くと、おひとり暮らしだそうで、お風呂洗いが大変だからほぼ毎日来ているそう。近くの三越湯や竹の湯などもいいけれど、ここもいいね。「また来てね」「おやすみなさい」とご挨拶。いいなあ、やっぱり人がすき。

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