港区　サウナ・アダムアンドイブ

2020.11.23.

勤労感謝の日という事を忘れていた。
私自身、2004年に社会人になったので、16年半社会人をしているという事か。あっという間といえるのかなあ。

転職を重ねて、現在4社目。すべて順調にキャリアアップ、というレールではないかもしれないけれど、仕事があること、強みを発揮できる職種、業種に就いていること、ホッとできるプライベート空間があること、趣味の時間もしっかりとることができていること、これらを加味すれば、QOLもそこそこではないか。
「銭湯検定」の際にも少し書いたが、客観的な満点を目指す人生からは、高校時代から退けていたように思う。外国語の学習、留学、人付き合い、趣味、働き方など。
でも、誰かの人生ではないからね。ここで満足、としてしまうか、あそこまで登ろう、と思うか。もう少し、という気持ちを残しつつ、今の環境へ感謝も忘れないようにしたい。

今日は、そんなことも忘れていたけれど、サウナをきっかけに仲よくなった二人とのお出かけ。そのうち一人がなんと、昨日入籍したという事で、急遽お祝いの会だ。
お祝いプランとしては、「ランチとサウナを全おごりする」というもの。食べたいものも飲みたいものも、お金のことは気にすんな！と伝えていた。そう、こういうことのために働いているのよねえ。知らんけど。

というわけで、ランチは六本木ヒルズ「バルバッコア」でシュラスコを。
実は中学生の頃、ブラジル・クリチバ出身の留学生のお姉さん、タチ（Tatiana）を自宅に数か月預かっていたこともあり、当時何度かシュラスコに家族で行き、「こりゃあ楽しい食べ方だなあ！」と思ったのだった。好きなものを好きなだけって、お正月のお節の真逆じゃん、と思っていた。なますとか黒豆とか、有無を言わずに食べるじゃない、まあお年玉の前では大人しくしているけれどね。
数年前に、マチュピチュやウユニ塩湖の乗り換え地として・・と書いたけれど、また別の機会だった。二年連続、年末にブラジルに行ったのでした。もうしばらく、南米は訪問しにくいだろうなあ。私の好みとしては、東回りではなく、西回りなので、時間も死ぬほどかかるし、経由国も多い（東京→アラブ諸国→ブラジル→南米各地）ため、体力的にもかなりしんどいのだよね。
ともあれ、クリチバを訪ね再会し、久しぶりにTatiや彼女の家族と一緒に食べたシュラスコも楽しく美味しかった。
今日も、数年ぶりのシュラスコだったけれど、サラダバーでよそったスティックセニョールという野菜のガーリック和え、うずらの玉子のマリネ、玉子サラダ、サーブされたチキンやイチボのグリル、ポンデケージョも美味しかったなあ。カレーなどに手を伸ばせなかったのは残念だけれど、デザートのプリンやシフォンケーキ、バナナケーキもおいしく、ソフトクリームも巻かせてもらい、とても楽しかった。ビールやワインも美味しかったし、締めにもう一巻きを食べた後、ようやくこちらにイン。 

普段、都内の銭湯ばかりをうろついていることもあり、前回に訪れたサウナ施設は2週間前にクーポンを使用した「ルビーパレス」だったため、正直いうと、7時間で3990円という料金設定、白眼剥き出しだったことを告白します。
さて、3990円あったら何する？
私はそうさなあ、nanacoにチャージだな。もしくは「月刊ムー」を4号買って…。いや、おそらく数百円足して、銭湯回数券を購入かなあ。なんて考えてしまうくらい、4桁の投入は久しぶりなのだ。

7時間制限、というのもよい塩梅に感じる。
3時間で2500円では、今日の楽しさには到達しないし、9時間では入りすぎて疲れてしまいそうだし。
小一時間ずつ、入浴→食事→入浴→爆睡→ボディケア→爆睡→入浴、という時間の使い方でもお釣りが来そうだよね。
ここを知ってしまったら、「ルビーパレス」にはもう…なんて、営業妨害はせず、先を急ごう。

ここに来る前から、ここで起きることは、何でも自然体で受け入れようと思っていた。館内着で食堂にてスイカジュースを飲みながらギャル曽根の食べっぷりを観ていたら、素っ裸の女人たちがスマホ片手に通り過ぎるとか、東欧人系モデル風のおねいさんがサ室から迷いなく水風呂ダイレクトインとか、混み合ったよもぎスチームサウナで寝転がる女体とか、ちょっと噴きつつ楽しい6時間だった。7時間いてもよかったのだけれど、新婚さんもいたし、ねえ。あ、私自身も門限がなくもないのだが。スイカジュースも美味しかったなあ。価格にもびっくりしたが、種の香りもするような、美味しい飲み物だった。ビールが700円弱と六本木価格としてはお値打ちだと思うので、ここで飲みながらだらだら過ごすのもよさそうだね。きっとご飯も美味しいんだろうなあ。食堂はオンドル仕様というか、床暖房もしっかりしているので、裸足で過ごせるのもいいね。裸でもいいんだろうけれど・・。

食堂脇のリクライニングシートも気持ちよくて、しっかり眠れるし、雑誌読んだり、気が付いたら寝ていた。ハッと起きて、館内着を脱げばすぐにお風呂やサウナ。これ、すごくいいよね。
サウナはドライとスチーム、そして岩盤浴がある。
ドライでは寝っ転がっている人が多く、木の枕を敷いて、タオルを巻いて入らせてもらった。じんわりと汗。気持ちいい。
スチームは、激しい量のよもぎの蒸気で、あつあつで鼻からの呼吸が苦しいほど。5分でギブだが、これもしっかり汗が流れる。ここの香りの強さはいいなあ。
そして、岩盤浴。床にタオルを巻いて寝るのだが、熱い場所が数箇所あるのでご注意を。ここでは、20分ほど、だらりと過ごさせてもらった。いいねえ、だらだら。新婚の友人に引越の話や旦那さんのサ活の話を聞いたり、民度の高い友人の周辺サウナ―の話を聞いたり、次回の旅の計画を語ったり。ほんと、ここ数カ月、一緒に出掛けることも多くなり、楽しい仲間ができてよかった。

ここは、私たちのように、ごく親しい友だちと3人くらいで来るのがいいなと思った。ただし、おしゃべりし過ぎはご用心。ほかの方もいるので、ほどほどに。といいつつ、スイカジュースを飲み終わった我々も、「マスクしてください」と注意されました。ごめん。よもぎスチーム、本当によかったなあ。またすぐ入りたいもの。次回はここでご飯食べて、入浴して、半日いたら本当に楽しいだろうな。
常連さんから教えてもらったのだが、ザクロと炭酸でザクロソーダを作ると数時間味わい続けられるそうで、次回は試してみたい。

私の毎日のように、東京銭湯のお遍路しながら、各店の歴史や内装、電力に注目するのも楽しいけれど、わいわい喋りながらサウナや食堂で過ごすのもいいなと、改めて気づきがありました。ありがとう、また行くために真面目に働こうっと。

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