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北区 岩の湯

2021.10.6.

昨日は21時まで対面打ち合わせが水道橋であり、お風呂に行く覇気がなくなってしまった。そんなこともあるものなんだね。

というわけで「昨日は遅かった」ということを事あるごとにアピールし、さっと帰宅のテイ。向かうは、自宅とは明後日の方向、「赤羽岩渕」駅だ。初めて降りる駅、となれば、朝昼ともに抜いてしまったこともあるので美味しいおやつもチェック済み。

おやつ前に、お風呂に。
こちらは答え合わせの巻になったよ。

番台には女将さん。例によって回数券でお支払いしつつ、スタンプをいただきつつ、事情聴取。
現在二代目で先代ご主人は富山県、奥さんは新潟県のご出身で5軒までお店を拡げたのだそう。二代目店主は5人兄弟で、全員こちらのお店で育ち、大人になって四男までがそれぞれ引き継いだそう。板橋区志村、ときわ台、北区赤羽、向島に分かれて、長男はララガーデンの近くにあったという同屋号の銭湯を、こちらのお店は次男が、ときわ台は三男がそれぞれ継いだのだそうだ。
女将さん自身は、田園調布出身で、小さい頃に四谷に引越し、結婚してこちらに移ったのだそう。お友だちには「赤羽なんて物騒な・・」といわれたそうで、確かに帰宅時に駅前を通ると、大塚駅前のような雰囲気だった。女将さんご夫婦には息子さん一人、お嬢さんが二人いるそうで、みんな近くに住んでいるとのこと。そして、お子さんたちは揃って親孝行で、掃除なども手伝ってくれるのだそう。近年見るように、跡継ぎのいない老夫婦の経営店の話などをすると、どうやらこちらは、いずれ息子さんが継いでくれるようではある。ご主人としては、こちらは「岩の湯」の発祥の地でもあるので、廃業はなんとか免れたいのだそうだ。確かにご兄弟もマンションにした経緯もあるから、ここだけは、という気概もあるのかもしれない。
そんなこんなでおしゃべりしていると、入浴中だった娘さんが「お母さん、マスクして!」と女将さんには注意する。ごめんなさい、聴取が長引きました。

天井は折り上げではないが、格子型の模様で、古き良き蛍光灯がぶら下がっている。冷蔵ケースにはもう飲み物はなく、常連さんは慣れたように外の自販機で買って再度入店して、ゆっくり飲み物を飲んでいる。

正面にはペンキ絵、手前には立ちシャワーひとつと、カラン。カランはセンターには温冷の注水のみで、両側には手持ちシャワーがある洗い場。左から座風呂、ジェットバス、白湯、バイブラ湯のレイアウト。極めてシンプルなつくりだ。

そして正面には2012.9.12に描かれた、田中みずきさんの富士山と湖のペンキ絵が聳える。こちらの作品の特筆すべき点は、以前の作品がめくれて見えること。現在の水面の下にはおそらく前回描かれた緑地の緑色が鮮やかにのぞいている。

いい光景だし、すてきな家族の営む銭湯。
ここの向こうには、楽しいおしゃべりが待ってるよ。

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お遍路番号 北 5
住所 〒115-0041
北区岩淵町31−2
電話番号 03-3901-5405
ホームページ
アクセス 東京メトロ南北線「赤羽岩淵」駅 徒歩3分
休日 金曜
営業時間 15:30−24:00

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