板橋区 第一金乗湯
2021.4.30.
今日もハシゴ銭湯だ。
半休を取り、「上板橋」駅をぶらぶらし、二軒目に。
む、むしゃ?
今日の前半戦は「ときわ健康温泉」で贅沢三昧の湯種を楽しませていただいた。後半戦はこちら、デザイナーズ銭湯の「第一金乗湯」を訪れることに。バドガシュタイン鉱石風呂というのが売りのようだ。
2013年3月にリニューアルオープンしたそうで、電気風呂は「もむ、たたく、おす」の3パターンの例の電気系統のようだ。そして、2019年に温泉に認定されたのだそう。
WEB1010の紹介記事(マンガ)もご参考に。
例によって回数券でお支払いしつつ、フロントで女将さんを事情聴取。
こちらの初代は石川県ご出身で、女将さん夫婦が三代目。かつては姉妹店として、練馬区や墨田区にも銭湯があったのだそう。現在は女将さんの弟さんが江戸川区「みどり湯」、そして少し前に廃業となった港区「万歳湯」をご主人の弟さんが経営していたそうで、「万歳湯」の廃材を搬入し、脱衣所のロッカーなどに再利用しているのだそう。こういうリニューアルっていいねえ。
見回すと、フロントまわりもとてもスッキリ、窓の外の日よけも最近付け替えたのだそうで、手入れが行き届いている。
浴場には、お孫さんとご一緒に来たと思しきおばあちゃん。といってもとっても元気なご婦人で、お仕事で出張中だというお母さんの代わりに連れてきたのだそう。とはいえ、まだ開店から20分。「だいぶ早いですね!」というと「この子が飽きちゃうから」と子どもを着替えさせて、ご自身はお風呂に戻る。親、大丈夫かな、と思ったら、そこは地元のお風呂。お友だちらしき同年代のお姉さま方が、お孫ちゃんをあやしてくれている。ゆっくり、とまでは行かないだろうが、少しは寛げるのだろうね。いいなあ、こういうのが。
浴場は、正面のペンキ絵は丸山清人さん、ちなみに男湯は中島盛夫さんのダブル絵師による作品なのだとか。北斎の作品名は不明だけれど、女将さん曰く、絵柄は変えずに再度同じ作品を描いていただいたのだとか。
他の多くの銭湯と違い、銭湯の内装ともとっても合っていて、濃紺が美しく、女湯は白い富士、男湯は青い富士が描かれている。
手前にはカランが並び、左手から水風呂、バドガシュタイン鉱石湯、電気風呂、バイブラ湯、座風呂、エステジェット、ジェットバスのレイアウトで、タイルも今井健太郎さんならではのセレクトといえる。
電気風呂は一瞬入ったものの、ほぼ威力を感じられず時間切れ。先を急ごう。バドガシュタインとジェットバス、そして水風呂の温冷交互浴がとっても捗る。きれいなお風呂で、ぼんやり、のんびりできることの有難さよ。
お風呂上りにふと見ると、傘箱も昔のもののようだ。新しきもの、古きもの、そのバランスがとってもいい塩梅。
常連さんで一服中のおじちゃんが教えてくれたのだけれど、昔はサウナがあったそうだ。ああ、そんな折に来てみたかったなあ。お風呂に入るのかと思いきや、「ここは混んでいるから」と自転車に乗ってどこかに向かってしまったおじちゃん。確かに、混雑までは行かないけれど、にぎにぎしくお客さんに愛されている銭湯でした。
駅までの帰り道、「靴をどうぞ」って。不思議な光景でした。
お遍路番号 板橋 37
住所 〒174-0065
板橋区若木1−19−6
電話番号 03-3933-4357
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アクセス 東武東上線「上板橋」駅 徒歩10分
休日 不定休
営業時間 16:00−24:00
日曜は15:00から営業