中央区 日の出湯
2021.3.16.
今日は出社して、短時間でトンボ返り。と思いきや、まっすぐは帰りませんよ。というわけで、中央区の銭湯制覇!
「月島」駅を降り、てくてく5分ほど。銀座や築地など、中央区の喧噪などに比べると、下町っぽい昭和の雰囲気。佃島というエリアだそうで、初めて訪れた。ここだけぽっかり令和に置いていかれたような印象で、その周りは月島などの高層マンションで囲まれている。通りごとに、細い路地があって、きっと良くも悪くも近所づきあいも濃いのだろうな、という印象。
赤い欄干の「佃小橋」を越えてすぐのビル銭湯。真四角の煙突には屋号が書かれているので、見つけやすい。おそらくリニューアル時に、建て替えたのだろう。ということは、自社ビル!?すごい。
そして、左右に男女と分かれた店の入り口。これは珍しい構造だ。
例によって回数券でお支払いしつつ、スタンプをいただき、事情聴取を。
フロントにはパートさんがいらっしゃって、店主は22時頃に到着という事で、詳細に詰め寄るのは今回はパス。ただし、現在は三代目なのだとか。
記事によると、昭和20年代後半から経営されており、佃島という町自体は、江戸初期に徳川家康が摂津国(現大阪府)佃村・大和田村から呼び寄せた漁師に漁業権を与えて住まわせたのが発祥、なのだとか。
ちなみに開店時間に訪れたのだが、入ってみると、もう上がろうとしている方も何人か。30分ほど前から開けているのかもしれないね。脱衣所では、全員が80代ではなかろうかという大御所のお姉さん方ばかり。
脱衣所、浴場ともにコンパクトな作りで、脱衣ロッカーは皆さんお決まりの場所がある模様だ。余所者として、じろじろ見られる洗礼にも少しは慣れたけれど、やや落ち着かないほどじろじろされて、やや戸惑うかもしれない。
さて、浴場は左にカランが並び、奥から荷物置き場になっているサウナ、かつては水風呂だったと推察される空の湯船、「あつい」白湯、「中かん」のジェットバス二席、電気風呂が並んでいる。「あつい」「中かん」ともに、43度くらいの湯加減だ。
カランで洗っていると、大御所さんの「あんた、そっちに座ったのかい」と声がする。どなたかと間違っているのだろうなあと静かにしていると、二度三度と繰り返されるので、チラッと声のヌシの方を見ると、どうやら独りごとだった模様。流石に判断つかないな、と湯船に。「中かん」のジェットバスが気持ちよくて、電気はかなり深めで80cm幅のセンターきっかりでもややジワるので、早々に退去。
かつてのサウナや水風呂は、お姉さん方がもう少し若かりし頃、人でいっぱいで、おしゃべりに花が咲いて、という日々だったのだろうなあ。まさかこんな日が来るなんて、ね。
お風呂上りには、また別の常連さんもいらしており、「初めてなんです。とっても温まりますね、汗が止まらなくて・・」と話すと「いいわよね、家にお風呂があっても、風呂掃除が嫌だから毎日来てるの」「また来てね」と軽快なおしゃべり。そうそう、こういうコミュニケーションに飢えているんだよね。
いいお湯でした。
お遍路番号 中央 8
住所 〒104-0051
中央区佃1−6−7
電話番号 03-3532-1629
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アクセス 東京メトロ有楽町線「月島」駅 徒歩4分
休日 第2・第4木曜
営業時間 15:00−24:00