三鷹市 のぼり湯
2020.10.30.
在宅勤務での時間のメリハリ付け。私の場合は、朝のコーヒーとパン、そしてお昼に小一時間走ること。そしてシャワーん浴びて、夜までは細かい作業などをPCに向かってやることだ。
今年からは、そこに銭湯が加わった。お湯に浸かって、あればサウナや水風呂に入る。そして、カランの前でふーっと心身ともに放っておく。昼のランニングの効果もあるのだろうが、汗がじわじわと現れてきて、これはきれいな汗なのかそうでないのか考えながら、シャワーで流す。時々は、常連さんらしきとおしゃべりしたり、天井を眺めたりして、1時間から長ければ2時間強、ゆったり過ごす。失った時間や機会もあったけれど、得たものを見つめていくしかない。
銭湯に通うようになり、自分の好きなこと、嫌いなことがよりクリアになったように思う。知らない人との気兼ねないおしゃべり、いろいろなお湯に浸かること、サウナのテレビ、汗を流すこと。とても好きになった。自分勝手なマイルールを振りかざすこと、マナーの悪さ、愚痴、床に落ちた髪の毛。やっぱり嫌いだ。性格的に、耐えられないときには伝えるし、見限ったら立ち去る。これもはっきりしてきたかな。
そういうわけで、仕事終わりに銭湯に。張り切って、自転車で遠出。35分と計測されたのに、迷ってしまって55分ほど爆走してしまった。そういえば、途中で「サイクルセンターあさひ」で空気を入れさせてもらった。自動で空気が入れられて、とても助かった。ありがとうございました。
漕ぎ疲れて、ようやく到着。番台のおばあさんに、例によって回数券をお渡しする。番台前には書籍もならび、ソファがあって、お風呂あがりにゆっくりできそう。そそくさと、脱衣所に。結構広くて、便利な場所に棚などもあって、心遣いがいいね。リニューアルしたのか、とてもきれい。
浴場は、手前に洗い場があり、L字の浴槽、立ちシャワーがふたつ、そして露天風呂への扉。ペンキ絵はなく、珍しく無地の壁。洗い場は、月の満ち欠けの模様の鏡が並び、可愛らしい。こちらの内装もとてもきれいで、シャワーを浴びてから端っこの湯船に。「あっち!」と声が出た。44度くらいあるのではないか。同じく入ったおばあさんに「めちゃくちゃ熱くないですか、ここ」というと耳が悪いようで、3回伝えて同意をもらえた。L字に沿って進むと、浅め→普通→深めと三段階の深さになり、お湯も徐々にぬるくなってゆく。下は繋がっているのに不思議だね。浅めは白湯、真ん中にジェット、深めにバイブラが設置される。そして露天風呂に。吹き抜けのスペースには、休憩ベンチと椅子が三脚、お風呂は岩に囲まれて、寒い夜だったからか結構ぬるめ。内湯で温まったあと、ここのベンチでほっと休むのもおすすめ。
さっきのおばあさんは80代だそうで、自転車で来たことを話すと、「あら、えらい」と別の常連さんにも伝えてくれた。お二人ともこちらはよく来るようで、他のおすすめも教えてくれたが、ごめん、全部もう行ったの。ありがとう。千代の湯はお湯がちょっと汚いとか、常連のマナーが悪いとか、境南はいいよね、とか、おしゃべりがたのしい。また来ますね、と伝えると「うん、また会いましょうね」と。こういうのが、とてもうれしい。
番台には先ほどとは異なり、高校野球通らしき若旦那。スマホで流るるは、高校野球のテーマ曲。先ほど聞けなかった、姉妹店について尋ねると、こちらは特にないらしい。おすすめを聞くと、国立の銭湯はきれいでいいらしい。「三鷹は全部行った?」と聞かれ、「はい、こちらで制覇です」というとニヤリ。ホームの銭湯の話やほかのエリアの話で盛り上がる。「銭湯の日」のイベントの話になり、「知っている銭湯の人が出ると、位置関係などもわかって面白いですね」と感想をいい合う。
書籍コーナーに銭湯検定の本があったので、お持ちかどうか尋ねると、「4級は取るようにっていわれて、テキスト見ながらやったよ」とのこと。3級はお持ちでないようだ。私も頑張ろう。「こういうのはやらないの?」と「銭湯ミニチュアコレクション」をすすめられ、ついつい大人買い。全部持って比べたけれど、中身は被っていませんように。ほかのお客さんで被ってしまった方が置いていったミニチュアもくれた。
ありがとう、また来ますね。