足立区 大和湯
2021.11.21.
今日は遠出しているので、張り切って三軒目だ。
洋服の脱ぎ機だけでも結構疲れるのだけれど・・という文句は置いておいて、二軒目から雨の中、およそ1㎞をてくてく歩く。
立派な唐破風の下に兎の毛通し(うのけどおし)が見える。拡大してもカメラの性能のせいでゴニョゴニョ・・であるけれど、鶴と龍のような彫り物が確認できる。昔はこの飾りだけでも、家が一軒建つような立派なものもあったという、銭湯ならではの装飾。今は宮大工さんは数も減っているだろうから、新しく造ることはもうできないのかもしれないので、貴重な建築仕様だ。
入り口でポスターを見てみると、なんと!草津温泉の湯が薬湯として常設なのだとか。これは贅沢、うれしいサプライズだ。
入り口側を向いているが、おそらく最近までは番台形式であったであろうフロントの女将さんに、例によって回数券でお支払いしつつ、スタンプをいただきつつ、事情聴取。
女将さんと思いきや、パートの方のようで、現在も初代が経営されているのだとか。店主は東京ご出身のようで、姉妹店については不明だった。街並みから、おそらく元は農家と兼業だったのかもしれない。周辺に大きな住宅が建ち始め、農家から専業になったのだろうと推察される。
浴場は、手前にカランと立ちシャワー一基、奥には草津温泉、白湯、バイブラ湯のレイアウトだ。宮造銭湯ではあるが、ペンキ絵はなく、背景はブルー一色、そして岩風呂風にあしらわれている造り。
一歩浴場に入るとぷうんと硫黄のいい香りで、旅情感がお出迎え。そして、エア洗いをしつつ、白湯で温まり、カランの水で冷やされて、と温冷交互浴を楽しむ。そして待ってましたの草津温泉に。
20秒ほどで指輪が真っ黒になり、あーあと思いつつ、わああと気持ちがいい。香り、色、湯肌ともに本物っぽい。実は本物には数年前に現地で入っているのだけれど、記憶は「草加健康センター」なのだよなあ。
三軒ハシゴで入ってみて、改めて感じること。
一軒一軒の外観、お湯や設備、店主の人となり、お客さんが違うものだから、やっぱり銭湯巡りは楽しい、と思った夜なのでした。
お遍路番号 足立 49
住所 〒121-0815
足立区島根2−19−7
電話番号 03-3883-8395
ホームページ
アクセス 東武伊勢崎線「西新井」駅 徒歩15分
休日 木曜
営業時間 15:45−22:00