江戸川区 照の湯
2021.1.3.
今日もハシゴ銭湯に。
「友の湯」からハシゴ先の「亀の湯」へ・・と5分程度で到着も・・。
がーん。
よくよく調べると、たしかに書いてあった。
来た道を戻り、新たな未踏の銭湯のこちらに。
番台形式の古きよき銭湯だ。例によって回数券でお支払いしつつ、二種の台紙にスタンプをいただく。姉妹店は、ご親戚たちが深川や荒川で経営されていたが、残念ながら既に全て廃業なのだとか。
よく見ると、女将さんたらお着物でお出迎え。聞くと、三が日のみだとか。「仕事しにくいからね」とのこと、ごもっとも!お正月らしさは玄関や脱衣所の飾りつけでも。
ちなみに下足箱は結構壊れています。ご注意を。
そして、なんといっても、折上格天井が立派!
許可をいただき撮影したけれど、とても天井も高くて、見応えあり。
脱衣所は、ごちゃごちゃ雑多なものたちが置かれているのだけれど、妙に整頓されていて、雑多感があまりない。藤の丸籠も大量にあり、みなさん床に置いて着替えを入れていたり、まさに江戸時代の銭湯風景を彷彿とさせる光景だ。ベンチもたくさんあり、帰りのおしゃべりが楽しみでくるお客さんも多そうだな。
浴場には、壁絵なし。意外だけれど、ブルー地だけは残っている。おそらくどこかのタイミングで、描き直しをやめたのではないか。
湯船は下がつながっていて三つならび、左から熱湯、超熱湯、やや熱湯のレイアウト。ここのタイル、すごく贅沢なものだったのだろうなと思う。修繕の後もところどころ、というレベルではないくらい見てとれる。やはりそれなりの規模での修繕が必要なのだろう。とはいえ、居心地はとてもいい。
あちち、という顔をしながら端っこの熱湯に浸かっていると、「熱いでしょ、うめたらいいよ」という隣の湯船のおばあちゃん。
一見のため、基本的に私はその日のお湯、そのお店の温度を楽しむようにしていて、お湯をうめたりはしないのだけれど、かなり熱い。下町っ子はこのくらい熱くないといけないのかな、おそらく44度くらいかと思われる。
「こっちの方が熱いんですか?」と聞くと「いや、こっちの方が熱いけどね」と余裕そうだ。声をかけてくださった常連さんのおばあちゃんは、30年以上もこちらに通っていて、先々代、先代の店主さんもご存知だそう。なんとこちらの休みは月2回のみ!「だから、ほかにはいかないのよ」とのこと。ほかのおばあちゃんたちも背中を洗いあったり、おしゃべりしていたり。いい光景だ。
一度、おしゃべりしたおばあちゃんが顔を顰めたのは、若いお客さんが使った手桶で湯船からお湯を汲んだ時のことだ。「身体を洗ったものでお湯を汲むなんてね」と厳しい表情。ああ、たしかにそうだな、と今後気をつけなくちゃと思った。
かなり温まり、脱衣所で着替えてトイレに。
どなたか、チャンスがあれば、トイレまでの道がすごいことになっているので、ぜひ行ってみてほしい。床がふわふわで、尿意より我慢できなさそうだったが、急ぎ利用させてもらった。結構なチャレンジングな現場。
ここは数年で廃業するのではないか。トイレ然り、ペンキ絵然り。修理がされる気配がない。残念だけれど。
ちなみに昔懐かしの化粧品店と並んでいるので、系列なのかな?
帰りはビリヤニハウスで夕ごはんをお土産に。
ほうれん草チーズカレー、チーズナン、チキンビリヤニ、ティッカという窯焼きのチキン、バターチキン、メカジキを。ハシゴにはこちらもおすすめ!
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休日 第2、4土曜
営業時間 15:00−24:00