銭湯サポーターフォーラム2022
2022.10.1.
※TOPの写真はoryzae_storeさんのお写真を掲載しています。
今日は、待ちに待った「銭湯サポーターフォーラム2022」の当日!
このイベントは、東京都浴場組合が2015年から開催しているそうで、開始当時は全く銭湯に関心もなかったので知らなかったのだけれど、銭湯ファンであるサポーターたち、そして組合、さらに銭湯経営者たちの集う、年1回の行事なのだそう。
ここ2年はリアル実施ができず、私もオンラインでの参加を試みていたのでした。
2020年の記録:
2021年の記録:
ちなみにフェイスブックグループにも銭湯サポーターのページがあるので、是非チェックを!2022年8月現在で登録者数は1万名を超えていて、特定の人や店舗ではなく、業界全体を応援する組織というのは珍しいのだそうだ。
ということで、自宅からランニング後、大田区内の銭湯で汗を流して駆けつけたのでした。
会場には抽選に当選した200名が集う。よく銭湯にいる常連さん世代というよりは、40-50代の方が多かった印象。
これだけ人気のイベントというのもはじめて知ったのでした。
今回は、というか、例年もそうだったのだろうけれど、3時間半のイベントの実施概要はこちら。
【プログラム】
●講演「京浜地域と北陸銭湯人の系譜 ―忘れられた同郷者ネットワーク―」
横浜都市発展記念館・調査研究員 吉田 律人(よしだ りつと)氏
●丸山清人氏 銭湯ペンキ絵ライブペインティング
●銭湯お遍路440軒達成者 表彰
●銭湯経営者Q&Aコーナー
●銭湯関連グッズ展示&物販
①銭湯もりあげた〜い+メソポ田宮文明:冊子・グッズ販売
②せんとうとまち+文京建築会ユース:展示&グッズ販売
③Hasu no hana(ギャラリー):丸山清人氏描き下ろし手ぬぐいほか、グッズ販売
④銭湯大使・ステファニー:著作販売&サイン会
⑤銭湯ハンコ作家 廣瀬十四三:銭湯ハンコ展
⑥銭湯マンガ家 さくらいま:著作販売・似顔絵製作&サイン会
⑦銭湯芸術家 ウエハラヨシハル・わ板ぬ板店:オリジナル作品・展示販売
⑧田井中デザイン事務所:オリジナル「コロコロコイン」販売
⑨丸山清人:背景画グッズ販売
⑩東京都浴場組合:グッズ販売
⑪大田浴場連合会:グッズ販売
⑫東急ハンズ:グッズ販売
⑬銭湯再興プロジェクト:グッズ販売
●銭湯グッズ抽選会
例年は乾杯ドリンクや軽食も出されていたそうだけれど、今年は懇親会は無し。致し方ないね。
開場挨拶では「はすぬま温泉」を経営されている、組合の会長からごあいさつ。
そして、基調講演は横浜都市発展記念館・調査研究員の吉田律人氏による「京浜地域と北陸銭湯人の系譜 ―忘れられた同郷者ネットワーク―」。これがたまらなく面白かった。
私が事情聴取していた、各銭湯の初代の出身地、姉妹店などは点と点だったのだけれど、それが線になったように感じた研究成果を披露いただいた。新潟、富山、石川、福井出身者が都内の銭湯経営者を占める背景がとってもわかりやすく、調査の手法にも開眼だった。
戦後、ぐっと銭湯の軒数が減ってしまうのだけれど、焼け野原の東京でゼロから、いや、マイナスから、急速な復興を遂げた背景にあった、明治から続く北陸出身者のネットワーク。これがなかったら、今の銭湯の姿ではないのかもしれない。
そもそも、吉田さんのご先祖が、新潟県出身の銭湯経営者だったということが研究のきっかけだったそうだけれど、都内の銭湯の軒数の変遷、新潟県出身者の具体的な出身地、「親分子分の関係」や「部屋制度」などの特有の制度、勢力拡大の様子などが手に取るようにわかり、私ももっと取材をしなくちゃな‥と思ったのでした。ほかにも、衆議院議員まで務めた銭湯人、三助出身の大横綱のエピソードなどもあり、興味深いお話でした。
講演と同時進行で、現役最高齢絵師である丸山清人さんによる銭湯ペンキ絵のライブペインティングも。ちなみにアシスタントはお孫さん。
私も含めた50名ほどの440軒お遍路達成者の表彰が終わり、銭湯ファンの疑問に銭湯経営者が答えるQ&Aコーナーに。
1週間休みが取れたらしたいこと、前職、趣味、おすすめの銭湯などが聞けて面白かった。
そして、組合のキャラクターゆっぽ君も登場。
イベントの終盤では、くじ引きで今年の銭湯の日のタオルをいただいて、またタオルが増えちゃったな‥でも困らないよな‥なんて思いながら会場を後に。
イベント後は家人と習合して、丸の内でお寿司を。
たらふく食べて、うっぷ状態。
もう少しイベントでファンの方々と触れ合いたかったなあ。
でも仕方ないね、来年も楽しみにしよう!