葛飾区 日の出湯
2021.12.22.
今日も出社日なので、仕事終わりには銭湯へ。
いよいよ、お遍路五周目のラスト!440軒目はこちら!
それはいいのだけれど、閉店時間が19時とはなんとも厳しい。というわけで、仕事をささっと片付けて、駅まで乗り継ぎ区間と駅からを猛ダッシュ。ヒートテックのせいか、若干汗だく・・。
京成線「堀切菖蒲園」駅から徒歩だと11分ほどのところ、ダッシュで6分ほどで到着。駅名からも、菖蒲園のほど近くなのだそうだ。本当はお遍路も、観光スポットと組み合わせられたらもっと楽しいのだろうなあ。
暗かったのでよくわからなかったのだが、正面後ろ側にはかなり大きな煙突が見えている。なんて見上げている場合ではない、ささっと入りましょう。
番台の店主に、例によって回数券購入を依頼すると「今日は240円だよ」とのこと。そうだそうだ、今日は葛飾区内は、ゆず湯のサービスで240円でひとっぷろ浴びることのできる特別な日。釣りなし現金でのお支払いをしつつ、スタンプをいただく。
事情聴取も速やかに。現在二代目で、初代は富山県のご出身で、姉妹店はないそうだ。ともかく、番台到着から退店まで時間がないので、30分一本勝負で入りましょう。
浴場については、紹介エッセイを参照いただきたいのだが、一面の床のタイルが、ブルーの貝殻、カニ、小石の模様でとってもかわいい。手前にカランが並び、一番右の壁側のみシャワー付き。奥には正面のモザイクタイル絵があり、これまで見たどの作品よりも細かく、また、大きい。東欧のお城や湖を眺めつつ、湖畔とこちら側との一体感。なぜかこちらは岩風呂風になっている。エッセイ曰く、床面のタイルは特に珍しいそうで、天井も高い水槽の底面を見ているような、不思議な世界観だった。そして、タイル絵の下は、左手の浅めと右手の熱い深めのお湯のレイアウト。
なんて、そうもいっていられないくらい、急いで入ろう。
シャワーは飛び散り放題で、常連さんからは入り口の椅子や桶の並ぶ側のシャワーが一番出がいいのだそう。
身体と頭をほぼ同時に洗い、楽しみな柚子湯にどぼん!とってもシンプルなお湯だからこそ、柚子が丸ごとどぼんとしていて、贅沢に香りを楽しめるのかもしれない。
モザイクタイル絵のグラデーションが水面に映り、とっても面白い。気づかなかったのだが、湯船の中にも魚のモザイクタイル絵があったようだ。
参考までに、サイトによると創業は1946年で、現在の建物は1964年に建てられ、今も当時のままの姿なのだそう。また、店主は80代のご主人が弟さんと妹さんの三人で切り盛りしているのだそうだ。「死ぬまでやる」とご主人は仰っているそうだが、後継ぎはいらっしゃるのだろうか?
退店まで、17分。さっと上がる。いや、本当はもっとタイル絵や柚子を楽しみたかったんだよ、でも、ご主人が男湯を片付けた後、女湯にも入って柚子を片づけ始めるからさあ。
で、そそくさと身体を拭いていると「柚子、持って帰らない?」と立派な柚子をくださる。
全裸は全く恥ずかしくはないのだけど、こんなもんかな、と楽しい会話。
常連さんもお二人いて「あらあら、電気もう消しちゃうの」「まあまあ、柚子はね大根とにんじんとなますを作るといいわよ」なんて教えてくれて、コミュニティがいい感じ。
お店を出ると、もうまっくら。
早くお片付けがしたいのでしょう。で、ぎょっとする。
あら、ねこさんが!眩しくてごめんね。
まっくらな外観も、閉店を告げている。
では次の銭湯へゴーウ!
お遍路番号 葛飾 11
住所 〒124-0006
葛飾区堀切1−15−7
電話番号 03-3697-3610
ホームページ
アクセス 京成線「堀切菖蒲園」駅 徒歩9分
休日 金曜
営業時間 15:30−19:00