葛飾区 さつき湯
2021.7.27.
今日の二軒目は、区内「寿湯」から徒歩15分ほどのこちらにハシゴ。
途中、町でよく見かける移動パン販売のトラックも発見。
やや遠めから、屋号の入った煙突が青空の下に伸びている。
かっこいいなあ。
こちらは、湿式サウナと日替わりの薬湯が自慢なのだそう。
暖簾をくぐって上がると、男性のお客さんの出入りも多い。男性のみ、ロッカーの鍵を自分で選ぶシステムの様子。
フロントで店主に例によって回数券でお支払いしつつ、スタンプをいただきつつ、事情聴取。ちなみにこちらはミストというかスチームサウナなのだが、利用料は無料なので追加料金なし!さらにちなむと、都内銭湯は8/1から10円値上がりし480円になるが、それでも回数券はお値段据え置き。
こちらは現在二代目で、先代は石川県七尾市石崎(いっさき)ご出身。葬儀の仕方が変わっている地域なのだとか。知らんけど。先代は上京し、北区滝野川エリアの銭湯で修業後、戦火で焼け出されたためこちらに移り、農家に転身したそうだ。5年ほど経つと周りの農家に懇願され、銭湯を創業したのが昭和44年。
葛飾エリアに宮造り銭湯が少ないのは、元々の創業があまり古くないため、そして、宿場町でもなかったため、とのこと。石川県の血縁ではない親分がおり、墨田区「歌舞伎湯」など系列店もあったそうだ。そして気になる屋号は、昔のこのエリアの呼び名だったとのこと。建物はそのまま、少しずつ手入れをしているそうで、3年前に脱衣所と浴場の間、床面など中普請もしたのだそう。
さて・・・
今年3/17か18からはじめたお遍路四周目、本日でゴールです。
まだやってんの、といわれそうだけれども、ハイ、まだやってんのよ!
それも今日で終わり!じゃじゃーん!
同時開催中の「東京銭湯フェスティバル」も一周目が終わり、キリよくゴールして、参加賞の手ぬぐいを頂く。
店主「ゴールだね」
私「実は今日、四周目終わりなんです、テッテレー」
店主「もうすぐ廃業しそうな銭湯があるから早く回るといいね」
私「え、どこ?」
店主「いわない!」
私「おせーて!」
の一悶着の末区内「第四富士の湯」が70代のご夫婦お二人で経営しているため時間の問題、と聴取できたので謹んでご報告しておく。
なお同じく区内「金町湯」は、現在リニューアル中とのことで9月に再開とのこと。ちなみに東京銭湯のページには8月からとあるが、そちらは間違い。
店主に「あなた、銭湯経営する気ないの?」といわれて、いつものようなハキハキとした返事ができなかった。
サウナはぶっちゃけどうでもいいんだけど、銭湯の常連さんに喜ばれる施設の維持が私にできるのか、甚だ疑問は残る。
もし、私が好みのヌシばかり集まるようになったら、その銭湯は、対面では碌に注意や会話も自分ではできないような新規の客から、尾鰭付きでクレームが書かれること請け合いだろう。
今の時代、それでいいのか。それでいい。
でも経営はどうだろう。ちなみに葛飾は区の支援も充実しているそうだ。「な、なるほど。参考にします」と意味不明の返事をして脱衣所に。
浴場は、正面にモザイクタイル絵でお魚の作品がすいすいと飾られている。大きな湯船ひとつで、ラベンダー&カモミールの日替わりバイブラ湯、座風呂、寝風呂、お湯のみの立ちシャワー5基、無料の湿式サウナのレイアウト。日替わり湯は紫っぽい色で、香りは薄めだが、熱めで気持ちいい。
こちらのサウナ、スチーム放水量ったらない。「寿湯」からのハシゴ銭湯ということもあるのだが、とにかく汗だく化へのスピードが速い。計測では40度と表示されているが、43度はありそう。水風呂がないのを惜しむらく、なんていわないでほしい。カランから水が出るだけ有難く思おう。わかるね?
サ 40℃ 2セット
お風呂上りに、二人組の常連さんに近場の総菜屋さんについて事情聴取すると、この辺りはスーパーなども増えて、個人経営店がかなり減ってしまったそうだ。
そのうちのお1人が「え、調布まで帰るの!新宿まででも1時間半かかるのに!」といわれて焦るが、自宅まで90分足らずで帰宅できましたよっと。ほっ。
店の外にいたにゃんこ。
お客さんたちに人気なのだが、とってもつれない。それがまたかわいいのだけれど。
このフロントで、店主とするおしゃべりを楽しみに、また訪問したいな。
お遍路番号 葛飾 13
住所 〒124-0004
葛飾区東堀切3−27−9
電話番号 03-3602-1447
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アクセス 京成線「お花茶屋」駅 徒歩10分
休日 月曜
営業時間 15:15−23:00