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静岡県熱海市 ニューフジヤホテル 本館11階 展望露天風呂

2022.5.5.

今日のメインのアクティビティは「江之浦測候所」。

測候所」ということばは、こちらを訪れる際にはじめて知ったのだけれど、気象庁管区気象台の下部組織に当たる地方機関だそうだ。具体的には、地方における気象の観測、天気予報・暴風警報などの発表、地震や火山(噴火)などの観測を行う場所のことなのだそう。
ちなみに、かつては全国で100箇所以上も存在したそうで、測定機能の向上、人員削減により、2010年10月までに帯広・名瀬(鹿児島県)以外の施設は廃止(機械化、無人化)されたのだとか。

江之浦の施設は、おそらく上記の本来の目的を果たしたのちに廃止となり、現代美術作家の杉本博司氏により2009年に小田原文化財団が設立され、古典から現代までの演劇の伝承・普及、古美術品等の保存・公開、現代美術の振興発展に寄与することを目的とした活動を行っている。
2017年秋には建築自体の魅力やコンセプチュアルなアートをあしらわれた「小田原文化財団 江之浦測候所」が開館となった。なお、コンセプトをざっくり私なりにまとめると、アートは人類の精神史上において、時代ごとの人間の意識の最先端を提示し続けており、宗教に神の姿を啓示し、王達には権威の象徴を装飾してきたが、現代のアートはその表現すべき対象を見失った。いま改めて人類意識の発生現場に立ち戻る必要がある」ということのようだ。そのために、「天空のうちにある自身の場を確認する作業」が必要で、そのものがアートの起源であり、天空を測候する事にもう一度立ち戻ことが未来へと通ずる糸口となる、とのことだ。

こちらは美術品鑑賞の為のギャラリー棟、石舞台、光学硝子舞台、茶室、庭園、門、待合棟から構成されていて、散策するスタイルで訪問者は時を過ごす。私と家人は二回目の訪問だったのだけれど、二時間ほど施設内を自由にぶらぶら歩き、海を眺めたり、建築を味わったりと、朗らかな初夏の陽の下、ひとときを過ごした。
では、固いことは一旦置いておいて、写真で紹介します。

JR東海道本線「根府川」(ねぶがわ)駅に到着。
熱海からは20分ほど、車窓を眺めながら間もなく到着!
見えているのは相模湾の眺めで、駅自体が崖の上にあり、熱海とはまた違う静かな景観。
実はここ、東京駅からも一本で、約90分で来られるんだよね。無人駅で乗降客がいない時間はきっとひっそりしているんだろうなあ。

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測候所の送迎バス(要予約)で10分ほど、「江之浦測候所」に到着!

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この小径を通っていくと入り口なのだけれど、この景色だけでマイナスイオンが溢れてる!(知らんけど)

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駅よりもだいぶ高度も高いので、景色も変わるね。
空気も美味しい!(たぶん)

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なぜ元測候所にこんな宮門があるのか不明なのだけれど、雰囲気あるよねえ。

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ギャラリー棟は100mにもわたり、杉本さんご本人の写真作品とすばらしい景色がアートそのもの。

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トンネルみたいなところを見上げると、切り取られた空!

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長いトンネルを水平方向に見ると一筋の光!一筋かは不明。

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そして、海と空のコントラストの美しい借景。これが見たくてはるばる来たのだ。というほどはるばるでもないけれども・・。

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もう少し近づいてみると、木々が加わり、また違う景観。
これ、春の桜や秋の紅葉だと、格別に美しいのだろうなあ。

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トンネルから一旦出て、横から眺める。
この鉄の蜜すら、すてきな建築なんだよなあ。

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このトンネルは、上にも上がることができ、高所恐怖症の私はここまで・・。

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ちょっとイメージしてみて。
ここに虹がかかって見えたら、それも堪らないよね。

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真横から見るとこんな感じ。
どこからどう見ても、絵になるよねえ。

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そして下から見上げてもキリッとした輪郭の構造物。錆っぽさもいいねえ。
ちなみにこれは「冬至光遥拝隧道(すいどう)」というもので、冬至の朝、相模湾から昇る太陽光が70mの隧道(トンネル)を貫いて、対面して置かれた巨石を照らすのだとか。

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そして一行は、鳥居の方に。
藤棚なのかな?こちらを通って向かいましょう。

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途中、こんなアート作品が置いてあったりする。自然の中で観られるアートって、大好き。実はこれ、「数理模型0010」というお名前がついていて、数学上の双曲線関数を目に見えるように模型化したものだそう。「はあ」と返してしまうそうだけれど、その数式では双曲線が無原点で交わるのだとか。全くよくわからないけれど。

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金魚すら、アートに思える。
といえば、この記事が回想される。奈良で実際に見たけれど、不思議だったなあ。

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そして竹の生い茂る道を下ったり、登ったり。

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たけのこもこんなに伸びるんだねえ。
もう食べられなさそうだな。

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春日社に到着。
いろいろな場所の歴史的建造物を移設し、こちらで保存しているようです。

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そして海側には小さな小さな神社も鎮座。
神様として宿るとしたら、こんな景観のところで過ごしたいよねえ。

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祠から見上げても、絶景かな!

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またてくてくと入り口に向かって戻りましょう。
13時過ぎに到着して、段々風も強くなってくるよ。

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先ほどの長いギャラリー、奥から見るとこんなふう。
左手の海の写真が杉本氏の作品です。このシリーズ、大分県由布市「COMICO ART MUSEUM」でも鑑賞したなあ。COMICOも予約制で静かに過ごせる場所なので、大分訪問時にはおすすめ!

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山を分け入り、散策する訪問客たち。
遠足みたいで楽しい時間。

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このギャラリースペースも、作品数点だけって、贅沢な造りだよねえ。
私も自宅がこんなだったら、いろいろ飾りたいのに。

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ギャラリーを横から。
外側は石でできていて、こんな無茶苦茶な(褒めてる)建築物、よくできたねえ。

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夕方の景色も見てみたかったけれど、日の入りはもう少し遅くなりそう。
四季、いつでも来てみたいなあ。

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先ほどのトンネルをさらに手前から眺める。
海の色も季節によって変わるんだろうなあ。ずっと見ているとあっという間に紺から漆黒に変わってしまいそうで、少し怖い。

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結界を示す石がそこここに置かれていて、これも雰囲気があった。家にも置きたい。

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先ほどの宮門の外には小さな御池も。
金魚がすいすい泳いでいて、ついつい見つめてしまう。

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では、下界に戻りましょう。ん、なんだ下界って。

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前回は三年前に訪れたけれど、次回はいつ来られるのだろう。

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またゆっくり来ますね。
きっと、夏至やお月見の日などのイベント時がいいかな。また来よう。

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バスの時間を過ぎてしまったので(次の送迎バスは40分後)、遠足気分で歩いて駅を目指しましょう。と、かわいい車見っけ!

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ちなみに、遠足気分といったものの、歩いている人はほぼいないという、山のカーブ道なので、よい子はバスを待ちましょう。
歩いた理由の一つ、山道中腹のこちらによるため。

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あんこも迷ったのだけれど、今日は「からみ」をおやつに。
今思えば、2つの味が楽しめるセットがおすすめかもしれない。
駅まで戻り、電車を待つ間に二人でペロリ。もっちもちで美味しいお餅でした。餅なだけに。

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駅まで戻り、熱海まで電車でゴーゴーゴー。

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ホテルに到着後、半日の歩き疲れを癒すため、11階にあるという露天風呂に。
サイトには「熱海湾を一望できる展望露天風呂」とあったが、目隠しがある上に、脱衣所を出ると吹きっさらしで夜や悪天候時には結構辛そう。時間が被った他のお客さんたちも、「これは・・」という顔色を隠していなかった。

では、夕飯に行きましょうか。(ちょっと先が思いやられる・・)

施設名:熱海ニューフジヤホテル
住所:〒413-0013 静岡県熱海市銀座町1-16
営業時間:15:00~24:00、5:00~10:00 ※毎週月曜日は12:00~営業
場所:本館11階
公式サイト

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