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【Day20:プロジェクトを途中で変えるのはありか?】

地域おこし協力隊として、地元の福岡県八女郡広川町にUターン。
2022年1月より、学習教室「irodori Study Lab」を運営している井上涼です。
irodori Study Labでは、ICTを活用し、一人ひとりの興味関心に合わせた探究学習、そして、英語学習を通して「想定外の未来をつくる」ことをコンセプトに活動しています。

5月から通ってくれている小学生のご兄弟のお話。

お兄ちゃんの方は大のモンスターハンター好きで、暇さえあればモンハンをやりこんでいるとのこと。基本好きなこと以外はやりたがらない。

弟も同じくAPEXが大好きだけど、他のことにもまずは興味を示して取り組んでみるタイプ。

二人とも、似ているようで真逆の性格だ。

最初はとにかく大人しかった二人は今ではこちらが注意するほどにやかましくなった。おかげで教室は常に賑わっている状態。これからもどんどんやかましくいてくれることを願っている。笑

二人は今、大好きなYoutuberに憧れて自分たちで動画編集に挑戦している。

テーマは「2分間のゲーム実況動画をつくること」
動画をつくる前に、構成を考えてストーリーボードの作成も行った。

ソフト選び、ダウンロードから一緒にやって、覚えたてのタイピングを一生懸命にこなしながら、わからないことは調べて、記事に出てくる難しい漢字も調べて、めちゃくちゃがんばっている。

こちらから貸したボロボロのiPhone SEで動画も撮影した。

この数回で、カット、テロップ、そしてモザイクの入れ方まで覚えた。
余分な箇所をカット→テロップ入れ→細かな編集→完成の流れで作ろうと思っているのだけれど、テロップ入れでとうとう躓いてしまった。

何度も言葉を聞き直しては慣れないタイピングで打ち込む。ひたすらこれの繰り返し。とても地味な作業のため二人とも飽き飽きしている様子。

もう2度と動画は作りたくないというレベル。それでも一区切りテロップを入れ終えた後はなんだか嬉しそう。

自分ももっと楽しく動画編集を教えられたらいいのだけれども、動画編集についてはスキルは皆無。隣で同じように調べてはむずかしいね!とやる姿を見せるのみ。二人はもうやりたくなーい!!と連呼するけど、最後までやり終えた後の達成感と見える世界は違った景色が見えることはわかっているからがんばって最後までやってもらう。笑

ここで大事にしていることは、ここまで来るだけでもすごくいろんなことを覚えているしがんばっているということ。二人とも一度言えば理解するし1週間経っても覚えてるくらいだからかなり飲み込みは早い。

この子たちだけじゃなくよくあるのが、本人たちにとっては当たり前だけど、こっちからするとすごいじゃん!って思うことが多々ある。そんな小さなことを見逃さずに、言葉にして伝えることを普段からかなり意識している。

本人たちにとっては初めてのプロジェクト。もちろんできなくてもいい前提ではあるけれど、ここで中途半端に投げ出してしまうと変な逃げ癖がついてしまう気がするから自分としてはとにかく最後までやりきってほしいと思っている。

Youtuberを見慣れているからか、どうも満足行ってなさげだけど、いやいや、めっちゃがんばってるよ!いきなりネイマール目指しちゃダメだよ!

子どもからもうやりたくない!これ言われたら皆さんはどうしますか?
やってから見える世界もあるし、チャレンジしただけでも立派。
子どもたち自身からやりたいと言ってくれた初めてのプロジェクトだからこそ、未完成なままでも、やり切ることって大事ですよね。

やりたくない!って素直に言ってくれるようになっただけでも自分としてはめっちゃうれしいし、やっと関係性築けてきた実感がある。笑




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