Netflixで「ヒットマンズ・ボディガード」観た
これがNetflixオリジナル作品だってんだからアメリカ映画界の底知れなさよ。
スペンサー・コンフィデンシャル
ミッドナイト・ラン
ナイスガイズ!
に続き、またしてもバディモノ。
結果的に言うと最高でした(これしか言ってねえ)。
これは全人類にオススメできる。
6アンダーグラウンド
からの流れもあってライアン・レイノルズ。
これがまたダサくて女々しくて最高。
6アンダーグラウンドとは打って変わって。
プロのボディガード(元カノでインターポールの捜査官であるアメリアをして「人を守ることにかけては天才」と言わしめるほど)のマイケル(ライアン)だけれども、実際は過去の失敗を引きずって当時恋人だったアメリアとの関係もギクシャクし、出世も阻まれ引退。現在は『中堅どころの小金持ち』を警護する仕事で糊口をしのいでいる。そこへアメリアから要人警護の依頼(命令)を受信し…
またライアンに輪をかけてサミュエル・L・ジャクソンが最高で。
「人生は何が起きるか分からない。そんなときに大切なのは、愛だ。愛を信じて行動することだ。」
サミュエル演じるダリウス・キンケイドの人生を、作中の台詞をつなぎ合わせて要約するとこんな感じ。奥さんのソニア(サルマ・ハエック)も「情熱こそが人生」みたいな感じですげえクドい。クド夫妻。笑 この二人が全部持ってくんだけど結局。
本編の大部分はマイケルとダリウスの会話劇で進んでいきますが、まあこのやり取りも実に小気味良い。バディ同士の掛け合い、って意味ではこの自粛期間中に観たどの映画よりも良いかも。会話も駆け引きもスタイリッシュ。長いけど嫌味ではない、クドくもない、人生を考察もしない。
あと最後の40分、クライマックスに至るまでのカーチェイスから戦闘シーン。
ここはぜひ観てほしい。すげえカッコいいから。
敵役は「狂人を演じさせたらハリウッドイチ(本人は不本意らしい)」のゲイリー・オールドマン。大好きです。今作でも案の定、「小国の独裁者、ヴラディスラフ・デュコビッチ」を狂気十分演じてくださっております。
あとやっぱりバディモノの醍醐味である、「立場の違う2人が時に反発し、時に助け合い次第に心を通わせていく」演出が最後の最後にグッと来る感じになってるのもいい。ずーっと仲悪かったのに、本当にオーラスもオーラス、ダリウスがデュコビッチと対峙するシーンでの台詞に心をつかまれた人は多いんじゃないだろうか。
なんというか、観終わったあとみんなが笑顔になれる映画。
このポスターも最高。
★★★★★