「学習欲」マネージャーの強みの活かし方
「マネージャーのためのストレングスファインダー®」というプログラムをご提供していますが、その中から、マネージャーが強みを自分のマネジメントにどう活かすのか、資質別に解説していきます。
1.どのような資質か
知的好奇心の才能です。
「面白そう」と興味を持つと、お金や時間に糸目を付けず、積極的に知識を吸収します。
学ぶというプロセス自体が好きで、その積み重ねで引き出しを増やしていきます。
勉強だけでなく、旅行など体験することも大好き。
2.マネジメントへの活かし方
「マネジメントとは何か?」と考え興味を持つと、本を読んだりセミナーに参加したりしながら知識を身につけ、実践を通じて習得していきます。
「コーチングが効果的」と聞くと、コーチングスクールに即日申し込み、プロ並みに腕を上げていきます。
「学習欲」上位の人は、自分が学ぶだけでなく、周囲が学ぶ場を作ることもします。自分が学んだ知識を職場のメンバーに伝え、チームのレベルアップを図ります。
また部下が学ぶ機会を得られるよう、参考になると思う本を薦めたり、研修に参加するよう背中を押すこともよくあります。
「学習欲」を人に向けると、相手を知りたい!という思いが人間関係資質のように人と関わる力になります。人は自分に興味を持ってくれる人を好ましく受け止め、相手にも興味を持とうとします。
また部下に興味を持つことで、あたかも「個別化」の持つ観察眼のように相手をより深く理解することができます。
3.リーダーシップスタイル
EQリーダーシップ(D.ゴールマン)の分類で言うと、「コーチ型」のリーダーです。
部下との1on1を通じて相手のことを深く理解し、キャリア形成につながる知識・スキルをどう身につけていくか、部下自身がどのような「ありたい姿」を見つけ出していくのかを一緒に考えます。
4.注意点
自分で学ぼうという意欲のない部下を見るとガッカリします。若い部下でせっかくいろんな体験ができ、知識が身につけられるのに、そこに価値を見出さない人に対しては、関わろうという意欲もなくなるかもしれません。
「学習欲」上位の人は知的好奇心に対して貪欲ですが、全ての人がそうではないことも理解しましょう。
自分で調べることなく聞いてくる部下にも苛立ちます。学ぶ、調べることがデフォルトな「学習欲」上位の人と違い、タイパ重視で結果をすぐ知りたいというZ世代は理解できないかもしれません。
とは言え、人は何かのきっかけで好奇心の火が灯ることが多いので、長い目で見守ってあげてください。
(注意)
・「ストレングスファインダー」及びその資質名は、ギャラップ社に権利があります。
・個々で書かれる内容は私の知識・経験に基づくものであり、ギャラップ社の公式見解ではありません。