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「共感性」マネージャーの強みの活かし方

「マネージャーのためのストレングスファインダー®」というプログラムをご提供していますが、その中から、マネージャーが強みを自分のマネジメントにどう活かすのか、資質別に解説していきます。




1.ストーリー

「共感性」上位のマネージャーで、これが共感性か!と感じ入った方がいます。
部下にもう一段の成長をしてもらいたいとき、本人だけにコーチングを受けさせると自分に問題があると思うかもしれないからと、そのマネージャーも一緒にコーチングを受けられました。
また、別の部下が昇任試験に合格できなかったとき、「おまえが本気で課長になりたいと思うなら、これから毎週一緒に勉強会をするぞ」と言って、二人で一緒に課題図書を読んでディスカッションされています。
部下のために親身になって最後まで面倒を見る。
相手の立場に立って常に考える、「共感性」ならではのマネージャーの姿だと思いました。


2.どのような資質か

相手の気持ちを「察する」才能です。
「感情」に対する感度が高く、相手の気持ちに寄り添った行動や立ち振る舞いができます。
その思考パターンは、相手の立場に立って常に考えること。それゆえその人の気持ちをくみ取り、自分のことのように考えて行動します。


3.マネジメントへの活かし方

努力も含め、仕事ぶりをちゃんと見ていてくれるマネージャーです。仕事なのでもちろん成果を求めますが、結果にこだわるだけでなく、部下がどんな思いでその仕事をやってきたのか、プロセスも大切にして認める心を持っています。

感情に対する感度が高いので、レーダーのように常に部下の気持ちを把握しています。元気がない部下には最初に声をかけ、様子がおかしいと感じると、こまめに話を聞いて皆が安心して働ける環境を作り出します。

部下が困っていると、とことん世話をし、守ってくれる思いやりのあるマネージャーです。自分のために人に強く出ることはしませんが、部下を守るためだと思えば、自分が前に立って一生懸命盾になってくれる人です。


4.リーダーシップスタイル

EQリーダーシップ(D.ゴールマン)の分類で言うと、「関係重視型」のリーダーです。
一人一人の気持ちを大切にし、お互いが安心して仕事ができる職場を作り出します。


5.注意点

相手の気持ちを大切にするあまり、部下に厳しく言うことが苦手です。叱るべきところで、つい曖昧にしてしまうこともあるかもしれません。
しかし気づいたときにしっかり伝えなければ、本人にとっては周囲からの評価を下げ、貴重な成長の機会を逃すことになるかもしれません。
「相手のために」という思いで、アサーティブに伝えるスキルを身につけましょう。

相手にどう伝わるかを考えすぎて、話しが長くなりすぎたり、回りくどく何を言いたいのかわからなくなるときもあります。
言いづらいことを言う場合など、事前に何を伝えたいのかを整理し、シンプルに伝える準備をすることも効果的です。



(注意)
・「ストレングスファインダー」及びその資質名は、ギャラップ社に権利があります。
・個々で書かれる内容は私の知識・経験に基づくものであり、ギャラップ社の公式見解ではありません。



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