「活発性」マネージャーの強みの活かし方
「マネージャーのためのストレングスファインダー®」というプログラムをご提供していますが、その中から、マネージャーが強みを自分のマネジメントにどう活かすのか、資質別に解説していきます。
1.ストーリー
ちょっとせっかちなところがあって、レスポンスが遅いとイライラする所もある上司。こまめに報告するようにしています。
でも尊敬するのはそのスピード感。
良いと思ったらあれこれ考えずにまず行動。やりながらどんどん修正していくのでついていくのも大変だけど、他所を引き離す早さでものにしていく。
部下がためらっているときに背中を押してくれるのもこの上司。「とりあえずやってみれば」と後押しして、部下にどんどんチャレンジさせる。
そうやってチーム全体を前に押し進めていくところは真似したい。
2.どのような資質か
ものごとを「始める」才能です。
あれこれ考えるよりまず行動。動くといろんな反応があったり、そこからネットワークができてより大きなチャンスを見つけ出すことも。
自分のスタートも早いのですが、周りを後押しすることもします。
停滞が嫌いで、議論が膠着状態だと「とりあえずやってみよう」と前に進めます。
3.マネジメントへの活かし方
チームを前進させます。
チャレンジを推奨したり、100の議論より1つの行動と部下に動き始めることを求めます。
そうやってメンバーが動き、チームが動くことで、新しいチャンスを見つけ出します。
部下の背中を後押しします。
「慎重さ」が上位であれこれ考えて動けない部下がいると、動かないことがリスクだと伝え、あれこれ考えるよりまず行動することを求めます。
「とりあえずやってみよう」と新しいことにも挑戦させ、その体験から学ぶ「トライ&ラーン」を推奨します。
チャレンジの中から新しいチャンスを見つけ出します。
VUCAの時代と言われ何が正解かわからない今、筋が良いと思ったらまずやってみる行動力が大事になっています。
チームを後押しし、自分自身もいろんなところに飛び出していきながら、修正しながら方向を定める仕事の進め方は、新しい「解」を見つけ出す今の時代に合っているのかもしれません。
4.リーダーシップスタイル
EQリーダーシップ(D.ゴールマン)の分類で言うと、新しい場所にチームを引っ張る「ペースセッター型」のリーダーシップです。
「とりあえずやってみよう!」で皆にチャレンジさせ、背中を押しながら(時には尻を叩きながら)、チームを前進させます。
コンフォートゾーンから新しい場所に叩き出し、チームを成長させるリーダーです。
5.注意点
せっかちで相手の都合に関係なく催促したり、思ったことを言いたくなってつい言い過ぎることもあるかもしれません。
すぐ動き出したい人ですので自分が動くときは構いませんが、部下との関わりの中では、グッと一旦こらえて言うかどうか判断することも必要です。
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実行力の資質
回復志向
(注意)
・「ストレングスファインダー」及びその資質名は、ギャラップ社に権利があります。
・資質は単独で現れるのではなく、他の資質と影響し合って出現します。同じ資質を上位に持っていても、他の資質との関係性で違った出方をする場合が通常です。ここでは資質単体での説明をしています。
・ここで書かれる内容は私の知識・経験に基づくものであり、ギャラップ社の公式見解ではありません。