宮廷楽長サリエーリのお菓子な食卓
本noteはtwitterの呟きをまとめたものです。
もうすぐ、音食紀行にとって、第3作目となる『宮廷楽長サリエーリのお菓子な食卓』が刊行されます。刊行されたら、刊行までの経緯でも書こうと思いますが、刊行前なので、この本の魅力でも書こうかと珍しく呟いたツイートをまとめてみた次第です。
デビュー作『歴メシ!』は直し直しの連続と本を作る工程の諸々を横目で見つつも、無我夢中で書いたので面白い本だと感じる余裕がありませんでした。
2作目『英雄たちの食卓』は構想3ヶ月執筆10日で書き上げました。執筆マシーンとなり、持てる全てを出し切って燃えカスとなりました。これにより、書籍を出すのに1年以上の歳月がかかることに。
今回の宮廷楽長サリエーリのお菓子な食卓は胸を張って面白いと言える本です。書いていて面白いと感じながら執筆できるものなかなかないのではないかと思います。私にとっては前二作がそうだったので、この本は大変だけど楽しいと感じながら執筆しています。
そんな『宮廷楽長サリエーリのお菓子な食卓』通称 #サリ菓子 。
著者が面白いポイントをまとめてみました。
その一
世界初。サリエーリが実際食べたエピソードを全編掲載&再現レシピを収録!
その二
サリエーリが伝記作家モーゼルに語った食の事件簿を4つ収録し、サリエーリはなぜこんなことをやらかしてしまったのかを著者が大胆推理。謎解きはおやつのあとで。
その三
俺は、サリエーリの人生を読んでいたと思ったら、いつのまにかギルガメシュ叙事詩にまで遡ってワインの歴史の始まりを見つめていた。
砂糖だとかお菓子だとか
そんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ
もっと恐ろしい甘い片鱗を 味わったぜ…
体験を堪能!
その四
登場人物が全員活躍。モブキャラ0。マリー・アントワネット、モーツァルト、ダ・ポンテ、ベートーヴェン、ナポレオン、シューベルトなどなど。
モーツァルトの旅日記も収録。
ベートーヴェンが1日料理長となって腕をふるうビストロベートーヴェンも収録。
その五
食文化の時代性、地域性が学べる。中世と18世紀と現代の料理の違いや、1750年代のヴェネツィアと1800年代のウィーンの料理の特色が把握できる。
その六
オペラを食の観点から楽しみ味わえる。オペラ作品は食の宝庫!時には、作品のキーポイントとなることも。
そんな重要なアイテムであるオペラ飯を解きほぐして、ご説明。オペラ飯はレシピ付き。
またの名を推しが食べた料理の追体験。
その七
料理写真の色合い。テーマはシックアンドセクシー。そう、サリ菓子は料理レシピ本でもあるので、美味しい、食べたいも追求します!
#サリ菓子 はちょっと謎を掘り返したら謎が三倍に増えたので、1万字加筆修正していたら、あっという間に10月になってしまいました。が、水谷先生、サリエリ読むゼミ、古代研究者、中世料理家、音楽ライターに見ていただき納得の一冊に。
来月11月に世にお目見えです。