安いvs高いギター・新しいvsふるいギター・良いvs悪いギター
そんなの ひとの かって
良かったら僕の曲を聞きながら↓
音楽や楽器をやってて、SNSをやってると度々目に入ってくるのがタイトルのような話題です。
これに対する答えって分かりきってて、本当に正直どっちでもいいんですよね。好きなの使えばいい。なので、こんなの書くこと自体アレだし、わざわざ言うのもなんだかなと思ってずっと触れてこなかったんですけど、やっぱり何だかチクチク悶々するところはあったので、一度自分の頭の整理がてらまとめてみようかなと思います。
まず、
高い楽器こそが正義
なのか?そんなことないです。別に高かろうが安かろうが上手い人はたくさんいるし、かっこいいサウンドを出す人もたくさんいると思います。
これを書こうかなと思ったのも定期的にSNSで「〇万円のギターを持って行ったら下に見られた」や「〇万円のギターじゃだめですか?」みたいな投稿が絶えず見かけられるからなんですが、これに関して " だけ " 言えば、「下に見られることがあるのもしょうがない」し、「安いギターでも良いけど、難しい部分もある」と思います。
安い機材は舐められる
でしょうか?場合によっては舐められるんじゃなかろうかと思います。
例えばあなたが超有名シンガーのレコーディングに参加するとして、スタジオにはたくさん大人の人もいて、周りも超一流のアーティストやエンジニアがいるでしょう。
そこで一人だけイチキュッパの初心者セットの楽器が出てきたらそりゃやっぱり「え?それでいくの?」って値踏みはされるんじゃないでしょうか。
別にそれはそこまで大きな問題じゃないかもしれませんが、そのあとプレイやサウンドで隙を見せてしまうとやっぱりガッカリされるだろうし、逆に言うことなければ大絶賛でしょう。(「それだけ良いなら高い楽器使えばもっといいのに問題」が出てきそうですが)
かなり極端な例ですが、お寿司屋さんに行って穴あき包丁やプラスチック包丁が出てきたら、美容師さんが自分の髪を切ろうとしたときに小学校一年生のお道具箱に入っているようなハサミが出てきたら「えっ!?」って思うのと一緒かなとフと思いました。(食べ物や髪の毛は楽器に比べて身近すぎるけど)
今回の問題は、要するに自分で自信を持って自分の機材を使えるかどうかにあると思います。SNSに書く時点で背中を押してほしいだけなのは分かり切ってるんですが、例えば、値段で周りに言われたことを気にしているということは自分でもそこがコンプレックスなのを自覚してそうですね。
高い楽器であれば全て良い
のか?というと、そんなことは無いと思いますが、大体の楽器に置いて、高いのには高いなりの理由があります。
浅いところで言えばフレット処理、使っている材料、機能性等々。いわゆるハイエンド(お高い)クラスのものはそれぞれ突出させた個性もあるので、これが自分に合えば最高の楽器になるだろうし、合わなければそうはなり得ないかもしれません。
ハイエンドとくれば対になって良くふるい楽器について語られます。
ビンテージ楽器は至高
ですか?と聞かれると、僕もメインで使っているのはふるめのギターなので、「僕は」大好きですと答えざるを得ません。
ビンテージ・ハイエンド論争はこれまた絶えず行われていますね。これも本当は好きならどっちでもいいと僕は心から思います。
ただ好きな人も相対している人もビンテージに対して誤解があるような気がしています。
古けりゃいいのか?
これは絶対にNO。年を取った古いだけの楽器はただのオンボロです。ちゃんと一定の状態を保ちつつ良い音を出せるギターがビンテージと呼ばれるにふさわしい楽器だと考えます。人としてもそうありたいですね。
楽器の世界は本当にちょっとおかしくて、シンセやPCは新しけりゃ新しい程良いんですが、ことギターやバイオリンなんかに関しては古けりゃ古い程価値が上がるし、良しとされている。人間ってやっぱり高かろう良かろうのマインドがやっぱりどこかにあると思うので、この辺が争論を生むポイントでもありますね。
ーーーーーーーーーーー🏍----------
第一線で活躍するミュージシャンがリーズナブルなギターを使っていることもありますし、そういった情報に勇気づけられることもありますが、彼らは高価なギターにもすぐアクセス出来るという事を忘れてはいけません。やはり自分の使う楽器に関しては自分の耳と好みを信じて使うのが一番ですね。結果それが安かろうが高かろうが、新しかろうが古かろうがそれがあなたの楽器です。
高かろう良かろうのマインドと同時に、"過度に高いものを持つことによって顰蹙を買うのでは"というマインドも働くと思うので色んな考えが挙がるのも分かるんですけどね。
好きなギター、好きな音は人それぞれあれど、「誰が聞いても良いなと思う音」っていうのは確かに存在してると思います。常にそういう事に思いを馳せながら演奏したいですね!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?