文字通り「命を吹き込んで」作品を作ってわかったこと
さて、君は命を削り注いで何かを作ったことがあるだろうか!
先の記事で書いた通り、僕にとっては、Asagataで昨年に作ったアルバム『JUST WATCH!!』こそがそうだったと言えます。(↓プレイリストで全曲聞けるので、聞きながらでも読み進めてもらえると嬉しいです)
ここ数年は「音楽を作る」というハードルが下がりまくっている。いいことだ!SNSでも日々たくさんの人が楽曲をシェアしているし、音楽知らない人が思ってる以上に、以前に比べるとさっとポンでそれなりのクオリティのものも出来るようになりました。
実際どうであるかは全て聞いた人の感想が全てなのだけど、結果としてそんな中、Asagataではさらにインディーにしてはかなりアナクロに曲と音の良さを追い求めた作品を作ることになりました。特にギターだけで言えば近年のJPOPでも中々聞けないサウンドに仕上がったと思います。言うでしょ?それくらい自分と命を吹き込んで作った作品です。
☆人とやる意味
最近になって気付いたんですが、僕はどうやら「意味」を欲しがる傾向にあるようです。一人で作る音楽・人と作る音楽・バンドとして作る音楽、というのはそれぞれ長所と短所があるので、それぞれ特徴が出たほうが良いよなぁと思ってます。
細かくそれぞれがどうであるかは置いて、バンドは、同じ方向を向いた複数の人間が集まって「一個」として演奏するのだから何らかの要因によって「魔法」が起きるのが好ましい形態だと思います。漠然としてるんだけどこれに尽きる。
☆「レコード」の意味
レコードプレイヤーとか、なんとなく「古い記録媒体の総称としてのドーナツ盤」を思い浮かべません?でも中学校で習ったと思うんですけど「記録」って意味なんですよね、Record。
後になって思ったんですが、「自分(達)の作品としてのレコードを残す」という行為は多分きっとミュージシャンとして、それまでの人生をわずか数十分に凝縮し、それを人生の中にマイルストーンとして立てる作業になるんだと思います。つまり「アナタ、ワタシのここまでの記録」としてのレコーディング。そう考えると自分が残るものなんだから、特に自分主導のものは絶対に適当出来ないですよね。
このレコーディングを通して「音楽家としてなんでも出来るように」から「自分として出来ること」を意識するようになりました。
同時に痛感したのが、ここまで読んでもらったら分かるように、僕は全然ビジネス頭じゃないのが分かってもらえると思います。もちろんお金は大事だしたくさん欲しいんですけどね。ちなみにだからと言ってこれがアーティスト的思考だとは全くもって思ってません。
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話が少し変わるんですが、少し前にバズっていた、椎名林檎さんの昔のレコーディング中の映像が貼りつけられたツイートがあります。可愛いし、お茶目で微笑ましいですよね。でも「普通の人は音楽聞いただけでこんなにならないっしょ」って心のどこかで思いません?
はたから見ると確かにちょっと滑稽なのかもしれないんですけど、「自分の作品」を作るにあたって、前段までで書いたような全てを乗り越えたら、割とああならない訳がなかったりします。語弊を恐れずに言えば、「プレイバック(確認)中に小躍りの一つも出ないくらいの曲なら世に出す価値ないんじゃない!?」とまで言えるくらいに「自分を落とし込む」作業だと思います。
実際に作編曲家・ギタリスト・リーダーとしてやり切った思いがあったので、僕もこのAsagataのレコーディングの全てが終わったプレイバックでは嬉しくてスタジオ内で叫び声も出して身体も動きましたし、メンバー間でむちゃくちゃに作品を称え合いました。強い言葉使いましたが単に性格な気もしますね。
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☆全力を尽くす意味
お金・時間・アイデア・道具etc。図らずも自分の持てる全てをつぎ込んで作った作品になったので、心からもう何も出ないという気持ちになったのを覚えています。汚い例えですが「食べたもの全部出した!」みたいなイメージですね。その後、相次ぐメンバー脱退が起きたというのもあるんですが、ビックリする程の憔悴感に駆られたのを覚えています。出し切ってカラカラ状態。
アニメ監督や漫画家とかが作品終わった後数年休んだりする理由も多分これで分かりました。多大なアウトプットの後には多大なインプット(食事)が必要だし、それが上手に出来た作家の作品はきっとまた面白くなるんだろうなって思います。
Asagataとして音楽を披露する機会はしばらく無いかもしれませんが、それでも一年前の全力をもってこの音源を作ることで、他人にどう思われてようが、音楽においてあまり自分を謙遜しなくなったのはとても貴重なことだと思っています。実際僕は認められたいと思ってるんだから、それが心からの物でない限り自分を下げるのをやめました。当然ダメなとこは認めます(努力中)。
☆終わりに
あんまり深く考えずどわーっとこれだけ書いてまだ一部分なんですが「あいつなんで自分の音楽あんなに推してんの?」の理由でもありました。自分の作品についてガッツリ語るのってどうなのって思ってたところもあるんですが、場もなけりゃ機会もないのでこんなところで書かせていただきました。
Asagataの『JUST WATCH!!』しばらくしたら各種サブスクでも聞けるようになると思いますので、お出かけの際にも聞いて頂けると嬉しいです。『見とけよ!』
改めてペタリ
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