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天然パーマに生まれてよかったこと

僕は天然パーマである。(直球)

小さな頃からチリチリ・モジャモジャ。「くせ毛」では収まらないレベルの縮毛。この髪質によって、小さい頃からいじられたりすることも多かった。

小学生の頃は、理科の実験で先生が出したスチールウールを見て、クラスメイトが「鎌田くんの髪の毛だ!!」と騒ぎ出した。

中学生になると、周りはワックスとかつけ始めているのに、自分がつけてもどうにもならず、ただ笑われるだけだった。

高校生の頃、友人から「一度バリカンで丸ボウズにすると髪質が変わるらしい」と言われ、バリカン(2ミリ)で全剃りした。髪質は変わらなかったし、普段クラスで静かなタイプだったので、女子は引いていた。

そして大学生になり、初めての一人暮らしのタイミングで満を持してストレートパーマをかけたけど、3日で取れた。

・・・こんな感じで、天然パーマから脱却するための空虚な苦労を重ねてきた。気にしなければいいのだろうけど、やはり気になってしまう。

特に思春期のあたりは、自分の髪がモジャモジャなのが嫌だった。クラスメイトからは、「天パー」とか「もじゃもじゃ」っていじられがち。多分、みんなバカにする気持ちでは無かったとは思うけど、髪のことをいじられてモヤモヤした思い出は多い。


でも、大人になった今は、天然パーマでよかったと思っている。


特に社会人になってから、どんどん感じるようになった。新卒で就職した東京の会社はそれなりに規模が大きく、新入社員として200人くらい同期がいた。

それぞれの部署に配属されてから、先輩や上司にはじめましての挨拶をしていく。その際、「あの髪がモジャモジャのやつは鎌田」という感じで、すぐに覚えてもらえた。顔を覚えてもらえると、仕事の相談や質問もしやすくなった。

大勢が参加する部署の飲み会などでも「モジャモジャのやつ」として認識されており、上司から自然と話しかけてもらえた。自分からお酌をしたり話題を振るのは苦手だったけれど、天然パーマのおかげで何とかなった部分が大きい。覚えてもらえる特徴があるのはいいものだなと、働き始めてから思うようになった。

その後、青森にUターンして地域おこし協力隊になり、個人事業主として仕事をするようになってからは、より一層天然パーマの恩恵を感じている。個人で仕事をする以上、すぐに覚えてもらえるのはありがたい。

新型コロナで、ずっとマスクをして顔が隠れる生活だった時も、髪の毛ですぐに自分だと気づいてもらえたりした。天然パーマは、今となっては自分のシンボルマークと化している。

今は自分のモジャモジャの髪の毛が気に入っているし、この髪に助けられている。生まれたときからずっと一緒にいてくれてありがとう、僕のモジャモジャ。これからもどうぞよろしく。

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鎌田よしふみ|青森の温泉ソムリエ♨
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