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「おけさ柿」が人生にログインしました

皆さん「おけさ柿」って分かりますでしょうか。

おけさ柿は、新潟県産で、種の無い「平核無ひらたねなし」、「刀根早生とねわせ」という品種の渋柿のこと。佐渡の民謡「佐渡おけさ」から名づけられたそうです。

柿の種類としてものすごく有名なんだと思いますが、僕は今年36歳にして、初めてこの「おけさ柿」を知りました。

出会いは、とあるXのスペース配信でたまたま聞いたこと。会話の流れで登場した「おけさ柿」の紹介が魅力的で、何だか気になり始めます。

スペースを聞いていた他の方からも、「佐渡といえばおけさ柿ですね」「おけさ柿、有名だよね」的なコメントがつきます。僕のおけさ柿への興味は、加速度的に増していきます。

「青森でおけさ柿なんて聞いたことない!きっとこっちには出回らない貴重な柿なんだ!ネットで現地から購入だ!」と思い立ち、配信を聞きながら即座に注文を完了。

それから10日くらいして、新潟のJAから届いた「おけさ柿」。おいしく頂きました。


この時までは「青森のほとんどの人はおけさ柿を知らないんだろうな。貴重な体験だったなあ」と、一人で満足していました。

それから、一週間くらいした頃。いつものように、近所のスーパーに買い物に行くと、柿がたくさん並んでいます。

季節なので、もちろん柿は並ぶでしょう。その光景を見た僕は、若干の優越感に浸っていました。

(柿は柿でも、僕は「おけさ柿」を食した男。おそらく青森で唯一。柿界の勝ち組。Xのみんなありがとう・・)

そう思いながら、スーパーに並んでいる柿の産地を見ると、大きな文字で掲示されていました。

【新潟県産 おけさ柿】

あれ!おけさ柿、ある!!普通にあるじゃん!!

結果的に、おけさ柿は青森でも広く出回っておりました。

今まで僕が気づかなかっただけで、最寄りのローカルスーパー「カブセンター」にも、近くの業務スーパーにも、他にも色々、とにかく「おけさ柿」は青森の至るところにありました。

これまで、「おけさ柿」という存在を認識していなかっただけなのです。おけさ柿は、ずっと僕のそばにあったのに、僕の方が、その存在を無かったことにしていた。

この秋、初めて僕の世界に「おけさ柿」がログインしてくれました。新しい出会いは身近に溢れていることに、おけさ柿を通して気づくことができたのです。

ありがとう、おけさ柿。次は近くのスーパーで買うよ。

#今年学んだこと

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鎌田よしふみ|青森の温泉ソムリエ♨
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