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2024年12月専門家講座「摂食症」レポート
2024年12月8日、「専門家講座② 思春期の子どもの心研修会」を行いました。
【演題】
「摂食症(摂食障害)」
【講師】
飛田憲彦先生
医大前クリニック院長、精神科医、公認心理師
出雲西高等学校スクールカウンセラー、飯南高校スクールカウンセラー、みらい(児童心理治療施設)非常勤医師、さざなみ学園委託医
飛田先生が解説してくださったこと
・摂食症の主なタイプは3つ
①神経性やせ症(拒食症)→思春期はこのタイプが多い。
┗摂食制限型:食事を食べない、制限する。
┗過食・排出型:制限もするが、過食することも。嘔吐・下剤の乱用
②神経性過食症
③過食性障害
→無月経、脳萎縮など、様々な症状が出る。
【①の原因】
・きっかけは様々。「太った?」と言われたことや、SNSで憧れのタレントの体型を見たことなど。
・制限型にはASDが併存していることもある。
・完璧主義で真面目な人がなりやすい傾向がある。
・本当の課題は心の底深くにあり、その課題の肩代わりとして摂食症が現れていることも少なくない。
→そのため、体重が戻った後もケアをしないと、元に戻ってしまう。
【家族の関わり】
・「摂食」トーク(食べなさいとか、体重に関わること)は避ける。
・説得しない、対話する。
・家族の関わりを見直す。
飛田先生のお話では、本当の課題を見つけるのは医師でも難しい。身近な人と本人がなんでも話しやすい関係性を築くことが大事で、そうして関わり続ける中で、本人がぽろっとこぼした言葉で秘めていた課題を推し量ることができることもある、とのことでした。
参加された方の感想
・家族の受け止め方の話で、不登校や引きこもりについても同じという流れの図を見て、家族として本人を信じることが大切だと改めて思いました。
・本当の課題を摂食症が肩代わりしていることに対して、「今は蓋をしておく」関わりを続けていくと、手がかりが出てくることがある。そんな対応があることを知りました。
・今後、子どもとはいろんな場面で本人の意思を聞き、相談してもらえる関係性になりたいと思いました。
・今まで私が親じゃなければこうならなかったのかなとか、私が関わらない方が良いのかとか、何度も思いました。今日参加して、成果を求めたり、すぐ解決してあげたい気持ちになりがちとおっしゃられていたのが印象に残っています。育てる意識でずっと関わってきましたが、応援する存在として関わり方を模索しようと思いました。
今回の講演の要旨は、【おんせんラジオ】でも飛田先生にお話しいただいております。10分程度で聴けますので、耳を傾けていただけましたら幸いです。
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おんせんキャンパスでは、学期ごとの「専門家講座」や、保護者会の中で行う「プチ講座」、6回の連続講座「おんせん子育てほかほか講座」を開催しています。
いずれも無料です。ご参加については、おんせんキャンパスまでお問合せください。