感謝
OTODAMA'18-'19〜音泉魂〜2日間、終了することが出来ました。残務作業で遅れましたが、猛暑の中お越し頂いた皆さん本当に有難うございます。
残念ながら主催者という立場上、全てのアクトは見れませんでしたが出来るだけ見たライブはどれもこれも最高でした。(チケット買うので一度でイイからお客さん側で観たい)特にトリを託したOKAMOTO'Sとクリープハイプは、共に想像の遥か上をいくライブ。相当の思い入れを演奏に託しステージから、そして客席側からも皆さんが気持ちを託してくださったお陰で、特別なエンディングになったと思います。この2組にお願いして締めれたことに全くもって悔い無しの2日間になりました。
台風15号の影響で、一時2日目の開催を諦めかけ「それならまた来年'19-'20ってタイトルにして、ずっと繰り越されるイベントにしても美味しいなぁ」とアホになって開き直った時もありましたが、奇跡的にそれたおかげで開催できる運びになったのはとても喜ばしいことでした。
*関西をそれた15号の影響で開催が危ぶまれたSuchmos・横浜スタジアム公演が同日無事開催出来たこともとても嬉しいことでした。去年叶わなかったこのイベントのヘッドライナーの最大の節目にあたるライブがもし中止になっていたら、手放しで喜べなかったと思います。サウンドチェックでSuchmosのカバーをしてくれたOKAMOTO'S、キュウソ、お客さんの祈りが通じたのだと思います!
しかし申し訳なかったのは、2日間昼間はとんでもない酷暑・・・あの状況で「良いライブをしてください」とミュージシャンには言えないし、お客さんにもお金頂いておきながら「熱中症になるかもしれませんけど観てください」とはやはりお願いできないと確信しました。そんな悪条件の中でも全力で演奏してくれた全てのバンド、アーティストの方、それを全力で受け止めてくれたお客さんには本当に頭が下がりますし、助けられた思いです。
施工、準備にかかるスタッフの皆さんにも言えます。仕事(ゴミ係のボランティアさんも)とはいえ一週間も炎天下、作業されてることを考えると「こんなことさせてるのは誰だ」と省みると私な訳です。もう全ての人に懺悔したくなる。ごめんなさい、もうやらないので許してください。
しかしながら良かったこともたくさんあった2日間ではありました。
今年特に敏腕PAさん達のおかげで、出音が本当に素晴らしかった。フジロック・グリーンステージの音が自分が体験してきた中では一番素晴らしいと思っていますが、それに近づけたのではないかと。風が吹くと音は流されるので全ての時間帯とは言えないけれど、低音があれだけ出せて気持ち良い音が作れるのは、やはりこの会場最大のストロングポイント。全ステージ良かったと思います。心動かされるには演奏以外のPA、照明も大事。
そして自然の力としては2日とも夕陽が抜群に綺麗でした。特に2日目、民生さん弾き語りの時間帯。「夏の歌を」と披露された『雪が降る町』と『The STANDARD』は15年のご褒美かと思わされる、あの日あの場所でしかありえない光景、一生の宝物になりました。年末年始&クリスマスソングとして、ラブソングとして最強であると思っていた2曲が、あの日あのシチュエーションではそれを超えて更におおらかに聴こえました。ライブって最高。
それぞれのアクトで感じたことは沢山あります。全てのバンドに心動かされたし、ジャンルはどうあれそんなバンドしか招いてないことを少しだけ誇りにも思えました。
そして幾つかの「捨てがたいもの」と「気候」を天秤にかけ、考えた結果、、、やっぱり野外は辞めようと思います。
自分達の仕事上のテーマは二つです。
「関わるアーティスト、ミュージシャン、バンドを一人でも多くの人に知って欲しい」
そして、
「少しでも長くバンド、ミュージシャンとして活動ができるように関西で出来る限りのサポートをする」
二つの目的にそって、プロモーションしたり、イベント組んだり、ワンマンライブのチケットを売ります。この『目的』に対するひとつの『方法』が「野外イベント」なだけであって、夏に野外イベントをするのが『目的』では無いのです。「音泉魂」も『手段』の一つで、開催することは『目的』でも何でもない。
毎回全身全霊でライブをするバンドを招く為には、こっちもそれ相応の気持ちで取り組まないといけない、そこで劣るとブッキングできないと思っています。音も最高の環境を作りたいし、客席も楽屋も楽しく心地よくしたい。暑くて日陰が無いから少しでも笑って気晴らしにして貰う為にしょうもないことも一生懸命やってきました。演奏する人をサポートする為には何でもやるし、お客さんにバンドを気に入って貰う為にも何でもしたい。『目的』を叶える為の『方法』であるこのイベントのテーマはそれだけ。それで15回(ホントは13回)やってきました。果たしてどこまで『目的』に繋げられたかは自分では分かりませんが、繋がってることを願います。
こんな大きな会場で「身の丈に合わない」ことをやっていると感じながら、皆さんの慈悲で支えて頂き、今年までやらせて貰えたのだと思います。もう感謝しかありません。どうも有難うございました。
来年以降白紙ですが、イベントタイトルは引き続き(?)なんらかの形で続けていこうと思います。一人でも多くの方に自分達の大好きなバンドを知って貰う為、少しでも長く活動を続けて貰う為に。そして皆さんの毎日が少しでも前向きに楽しく、ここぞの場面で背中を押してくれる音楽と出会えますよう。微力ながらこれからも頑張りたいと思います。
ご入浴有難うございました! 音泉番台